カバ

カバ

カバというとどんなイメージを持っていますか?

水辺の大人しい動物

イソジンのキャラクター

などなど。

結構可愛らしいイメージもあるのではないでしょうか。

そんなカバですが、実際には結構凶暴であると言われていて、中には「カバこそ最強」という声もあるくらいです。

果たして本当にそうなのでしょうか。

今回はカバの生態や特徴などに関して、詳しく調べてまとめてみました。

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カバの生息地は?

カバはアフリカ大陸の、サハラ砂漠以南のほぼ全域に生息しています。

カバの大きさは?

カバの大きさは3.5~4メートルくらいであり、体重は1500kg~3000㎏ほどになります。

カバの体重は陸上では第2位である、とも言われているくらいの重量級なのです。

では陸上での第一位は何なのでしょうか。

答えは「ゾウ」ですね。

やはりゾウは陸上では別格の扱いになっているらしく、さすがのライオンでさえも太刀打ちできません。

カバも例外ではなく、ゾウにしてみればカバも子ども扱いだと言います。

また、同じく第二位と言われている動物がいます。

それは「シロサイ」ですね。

シロサイもカバに引けを取らないくらいの体の大きさがあります。

走る速さは?

カバは動きがゆっくりだという認識が強いかと思いますが、決してのろまであるというわけではありません。

必要あらば、時速30㎞くらいの速さで走ることもできる足を持っています。

カバの皮膚は分厚い!?

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カバの皮膚はとても分厚いのですが、表皮は逆に薄い特徴があります。

ですのですぐに皮膚が乾いてしまい、長く水に浸かっていないと乾燥してしまい、皮膚が裂けてしまうのです。

表皮の下の脂肪、真皮、上皮は分厚く、とても丈夫です。

分厚さは10㎝くらいあるとされ、ほとんどの攻撃を無効化してしまうのです。

猛獣に襲われてたとしても、簡単にはやられないのはこの皮膚が強固なためですね。

目鼻耳が一直線に並んでいる

カバの特徴として、目と耳と鼻が一直線に並んでいるという特徴があります。

言われてみないと気付かないかもしれませんが、このおかげで水中に姿を隠したまま、目、耳、鼻を水面にちょこっと出した状態で周囲の様子を探ることができるのです。

また、カバが水に潜っていられるのは1分くらいですが、最長ではなんと5分もの間潜水していることができるのだそうです。

カバの大きな口

カバの最大の特徴とも言えるのは、その大きな口でしょうね。

口は最大で約150度も開くと言われ、オス同士の争いにおいては、この口がより大きく開く方が勝ちと言うくらいに重要なものとなっているのです。

カバの性格は凶暴!?

カバは「温厚で大人しい動物」という印象を持たれがちですが、実際にはそうとも言い切れないのです。

カバは確かに分類上では草食動物という括りになっており、草や木の根、葉などを食べています。

しかし性格は意外と凶暴で獰猛であるもの事実です。

縄張りに入ってきた他のカバを攻撃したり、水辺においてはあのワニであっても容赦なく攻撃することもあると言います。

さらに、陸上で百獣の王とも評されるライオンでさえ、カバに攻撃されるシーンを見ることも少なくありません。

ただ追い払うというだけではなく、大ケガや場合によっては殺し合いに発展し、命を落とすことも少なくないのです。

草食動物にしては鋭い牙を多数持っているのも特徴的で、牙の長さは40㎝くらいもあります。

噛む力は1000㎏くらいだとも言われ、この歯で噛みつかれると致命傷は免れないでしょう。

カバの子殺し

カバは子殺しをする、という情報もあるようです。

子殺しと言えば、ライオンの子殺しが有名ですよね。

ライオンの子殺しに関しては、以下の記事で詳しく紹介していますので、ぜひご覧ください。

カバは基本的に群れを形成します。

群れの規模は10頭~20頭くらいが多いようですが、これはメスと子供たちで構成されています。

オスのカバはその周辺に縄張りを持ち、群れと深い関わりを持つのです。

度々、オスのカバ同士で群れをめぐって争いが起こります。

勝ったオスは、自分の子供ではない仔カバを殺してしまう習性があるのです。

このため、メスたちは子供を守るために繁殖期などは特に凶暴になるとも言われています。

この習性は、ライオンと本当によく似ていますよね。

他の動物たちに襲われてしまう危険が少ない動物には、こうした個体数維持の法則のようなものがあるのでしょうか。

こう考えると、カバも最強という説は正しいのかもしれませんよね。

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カバの食事量

カバの体型を見る限りでは、かなりの大食漢のように見られますが、実際のカバはそんなことはないようです。

食べる餌の量は一日およそ40㎏程度であり、カバの体重が3000kgを考慮すればかなり少ない計算になるのです。

これはカバの生活が大きく関係しているのですが、カバは一日のほとんどを水の中でじっとしている事の方が多いため、エネルギーの消費量も少ない、というのが理由と言われています。

カバが肉を食べることもある!?

草食動物のカバですが、なんと肉を食べている姿を目撃したという情報も実際にはあるのです。

死んだ動物の肉を食べていたという記録があったり、インパラを捕らえて食べていたという情報もあり、草食だと言っても全く肉を食べないというわけでもないようですね。

時と場合によって、餌の少ない緊急時などには肉も食べることができるような体のつくりになっているのでしょう。

しかし他の草食動物であっても、肉を食べているのを目撃されている例があったりします。

なんとキリンがハトを食べていた、なんて報告があるくらいです。

それでもメインの食事は草食ですので、やはり分類上は草食動物であることに変わりはありませんね。

カバは最強!?

実際にカバは最強なのか、と言われれば「分からない」というのが答えですね。

確かに、アフリカのサバンナの水辺では、その攻撃性や殺傷能力を考慮すれば、最強といえるのかもしれませんが、陸地ではそうはいかないでしょう。

また、世界各地にはホッキョクグマやヒグマ、サメやシャチなどの大型の肉食獣や凶暴な動物もたくさんいますので、それらと直接強さだけを比較するのは、かなり困難で無理があるのではと言わざるを得ないと思います。

それだけ強いカバとは言っても、子どもの頃にはライオンに食べられることも少なくないですし、やはり弱い部分もあるのは事実です。

まとめ

いかがでしょうか。

カバは大人しい草食動物、というわけではなく、獰猛で凶暴な一面も併せ持っている動物である、という事です。

特に子殺しを行う習性は、どこかライオンと通ずるものがあり、やはりカバは最強の部類に入るのでは?

と思ってしまいます。

動物園ではなかなか見る事ができない、こうしたカバの一面を見ると、他にもまだ知られていない野生動物の意外な一面がありそうで楽しいですね。