アシダカグモ

アシダカグモ

 

アシダカグモと呼ばれているクモがいるのをご存知でしょうか。

見た目はかなり大きめなクモですので、その姿を見るやいなやビックリしてしまう人がたくさんいると思います。

その為、家の中で見かけたら大抵の場合、駆除対象にされてしまう事でも有名です。

しかしそんなアシダカグモですが、害虫ではなく益虫であるという声もたくさんあるのです。

一体どういうことなのでしょうか。

今回はそんなアシダカグモについて、その生態について詳しくご紹介していこうと思います。

 

 

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アシダカグモとは?

アシダカグモとは、アシダカグモ科に属しているクモであり、かなり大型に成長するクモです。

クモと言えば糸を出して網を張る印象がありますよね?

 

しかしアシダカグモに関しては網を張ることはなく、徘徊して獲物を捕らえる習性があります。

その大きさは足を広げた大きさで、10㎝~13㎝くらいあります。

大きいですよね?

 

パッと見た瞬間にびっくりしてしまうのも無理はありません。

ちなみに、オスはメスよりも一回り小さいという特徴があります。

また大きい体のクセに、動きはとてもすばしっこい事でも知られています。

 

基本的に臆病なクモですので、刺激を受けるとササッと隙間などに隠れてしまいます。

夜行性であり、昼間は物陰に隠れて身を潜めていることが多いです。

 

 

アシダカグモは外来種!?

暖かい地域に生息しており、元々の生息地はインドだと言われているようで、日本にはいなかったと言われています。

何かに紛れてやってきた外来種のクモのようですね。

 

暖かい地域に生息している為か、日本の寒い冬になると、暖かい場所を求めて人家に侵入してくることも多いクモでもあります。

むしろ私たちが見かけるアシダカグモは、家の中である事がほとんどだと思います。

 

 

アシダカグモの寿命や成長とは?

寿命はオスが5年ほど、メスが7年ほどと言われており、メスの方が若干長生きな傾向にあります。

 

メスはお腹に卵がたくさん詰まった卵嚢(らんのう)を抱えている姿も見ることができます。

実はこの卵嚢の中で既に赤ちゃんグモは孵化しており、ある程度成長するまでこの卵嚢の中で育ちます。

 

また子グモは約10回の脱皮を経て、およそ1年後に成体に成長します。

 

 

アシダカグモに毒はある?

クモと言えば「毒グモ」という言葉があるくらいに、毒を持っている種類がたくさんいますよね?

しかしこのアシダカグモには人間に危害を加えるような毒はありません。

襲われる、ということもありませんのでそれほど警戒する必要もないのです。

 

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アシダカグモは益虫!?

「アシダカグモは益虫である」と言われているのをご存知でしょうか。

それもそのはず。

アシダカグモは何とあのゴキブリの天敵として有名なのです。

 

家の中に数匹のアシダカグモがいれば、家の中のゴキブリはわずか半年で全滅してしまうとも言われているくらいに、ゴキブリを駆除してくれるとても良いヤツなんですね!

 

また網を張ったりしないので、家の中を徘徊し、高速の速さでゴキブリを追いかけて捕食してくれます。

その習性から、「アシダカ軍曹」などと呼ばれて敬愛されている事もしばしば(笑)

 

さらにアシダカグモは、捕まえたゴキブリを食べている最中に、新しいゴキブリを見つけた場合、その新しい餌に飛びつくという習性も持っています。

なんと一晩で20匹ものゴキブリに噛みついたという話があるくらい、アシダカグモの捕食率は高いのです。

 

もしも家の中でアシダカグモを見かけたら、駆除はせずにそのままそっとしておいてあげると、ゴキブリ退治の良い味方になってくれること間違いなしですよ。

アシダカグモが家の守り神との言われている所以はここにあったのかもしれません。

 

なお、他にも実は益虫だと言われている虫がいるのです。

 

「ゲジゲジ」と呼ばれている虫がその代表で、見た目の気持ち悪さとは裏腹に、アシダカグモと同じくゴキブリを捕食してくれる、とても良いヤツなんです。

ゲジゲジに関しては、以下の記事で詳しくご紹介していますので、ぜひご覧ください。

 

アシダカグモは飼育できる?

アシダカグモ

害虫どころか害虫駆除の強い味方、「アシダカ軍曹」は飼育することができるようなのです。

飼育方法はとても簡単です。

用意するものは「プラケース」、「隠れ家」、「餌」の3つです。

プラケースは昆虫飼育用の一般的なものでOKです。

 

隠れ家は植木鉢が割れたようなものを使用しても良いですし、爬虫類用のシェルターなどを購入しても良いでしょう。

餌はペットショップで販売されている餌用のゴキブリなどの昆虫を与えておけばOKです。

 

ただし餌の大きさは飼育しているクモの大きさによって調節してあげましょう。

また注意すべきポイントとしては、温暖な地域に生息しているクモですので、寒くならないようにしてあげて下さい。

比較的暖かい、20℃以上の環境が望ましいと言えます。

 

 

アシダカグモは販売されている!?

なんとアシダカグモは販売されているという情報もあるのです。

本当でしょうか!?

どうやら本当のようで、ヤフーオークションなどで販売されている事が多いようです。

値段の相場は1,000円~1,500円くらいのようです。

アシダカ軍曹、案外人気者のようですね(笑)

 

 

まとめ

アシダカグモは徘徊するクモの中では最大級の大きさを誇る大型のクモです。

一般的に人家で見かけて駆除対象にされていることが多いクモですが、実は家の中の害虫であるゴキブリを次から次へと捕食してくれる、とても良いヤツなんです。

飼育することも簡単で、ケースに隠れ家と餌となる餌用のゴキブリを入れてあげるだけで飼育可能です。

またオークションなどでは1,000円程度で販売されている事からも、その人気度が伺えますね。

もしも家の中でアシダカグモを見かけたらビックリして駆除したくなります。

しかしそこはグッとこらえて駆除せずに、できるだけそっとしておいてあげたい、そんなクモだったんですね。