コウモリ

コウモリと聞くと、どのようなイメージを持っていますか?

空を飛ぶ、洞窟に棲んでいる、血を吸う・・などたくさん思いつくかと思います。

コウモリって色んなキャラクターのモチーフにもなっていますよね。

ドラキュラやバットマンが代表的でしょうか。ほとんどの人がコウモリを知っていると思いますよね。

しかし実際にコウモリを見かける機会ってそんなに多くないのではないでしょうか。

今回はそんなコウモリの生態について詳しく調べてまとめてみました。

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コウモリは哺乳類

コウモリは空を飛べる動物ではありますが、鳥類ではありません。

れっきとした哺乳類なのです。哺乳類で空を飛べるものは他にもいます。

ムササビやモモンガがそれに当たりますね。しかしムササビもモモンガも空を滑空することはできるものの、コウモリのように飛行するくらいの能力はありません。

実際に飛行できる能力をもっている哺乳類はコウモリだけだと言われています。

モモンガとムササビについては以下の記事で詳しくご紹介していますので、ぜひご覧ください。

 

 

 

コウモリの種類は非常に多い!

コウモリってとても多くの種類がいるという事をご存知ですか?なんと世界中にコウモリは1000種類いるとされ、これは哺乳類の種類の4分の1にもなるのだそうです。

ちなみに哺乳類で最も種類が多いものはネズミだと言われています。また日本で生息しているコウモリは30種類くらいだとされています。

そのうち、最もよく見かけるコウモリは「アブラコウモリ」と呼ばれるコウモリです。

 

アブラコウモリって?

アブラコウモリは日本でも普通に見られるコウモリで、一番メジャーな種類でもあります。

アブラコウモリの体長(胴長)はわずか4㎝~6㎝しかなく、体重もわずか5g~10g程度しかありません。

5gって聞いて唖然としちゃいますよね。そんなに軽い哺乳類がいるもんなんですね。

餌とするのは小型の昆虫で、飛んでいる蚊などを捕食しています。

アブラコウモリは11月くらいになって寒くなってくると、暖かい場所を選んで冬眠をします。

そして再び暖かくなる3月~4月に目覚めて活動再開します。

コウモリと聞くと洞窟に棲んでいるようなイメージがありますが、アブラコウモリは普通に人家の天井裏、瓦の下、換気口などにも棲みつきます

なんとわずか1㎝の隙間があるというだけで簡単に侵入してしまうと言いますから驚きですよね。

 

 

アブラコウモリの寿命は?

アブラコウモリの寿命はオスとメスでかなり差があるようですね。

オスだと1年~3年なのに対して、メスは5年くらい生きると言われています。

オスはほとんどの場合1年以内に死んでしまうと言われています。

 

アブラコウモリの繁殖サイクルは?

1年くらいで性成熟し、毎年初夏に子供を生みます。一度に生まれる子供の数は4頭くらいとされ、巣立ちまでの期間も短くおよそ1か月で巣立っていきます

こういった大人と子供が混じった集団が集まって群れを成します。頭数は多い場合だと数百匹に上ることもあると言います。

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コウモリは血を吸わないって本当!?

コウモリと聞くとどうしても「血を吸う」というイメージが定着してしまっています。

しかし本当のところは全く違うようなのです。とはいえ血を吸うコウモリがいないというわけではないです。

世界中にコウモリは約1000種類ほど生息していますが、そのうち血を吸うコウモリは、なんとわずか3種類だけだそうです。

1000種類いるうちのわずか3種類という事実を知っている人ってどれくらいいるでしょうね。

その3種類のコウモリは日本には生息しておらず、中南米に生息しています。

ほとんどのコウモリは小さな昆虫や、植物の果実などを食べているというのが本当のところのようですね。

しかも血を吸うコウモリのうち、人間を含め哺乳類の血を吸うコウモリは1種類で、「チスイコウモリ」と呼ばれるコウモリしかいないそうですね。

他の2種類のコウモリは鳥類の血を吸っているそうです。

 

コウモリは目が退化している

コウモリ

コウモリは夜行性です。暗がりを飛び回り、昼間でも暗いところに潜んでいますので、目が完全に退化してしまっています。

コウモリの種類によっては目がちゃんと確認できないようなものもいます。

では餌はどうやって捕っているいるのでしょうか。

実はコウモリは超音波を出すことができ、その超音波が物に当たって返ってくる反響音から、自分の居場所や障害物、または獲物の位置を正確に把握することができる能力を持っているのです。

またその超音波のすごいところは、獲物の位置を把握するだけでなく、次にどこに移動するのかという予測位置まで把握することができるという点です。

ちなみにコウモリが出す超音波は、私たち人間には決して感知することができません。

 

コウモリは独特な飛び方をする

夕方に空を飛んでいるコウモリを良く見てみてください。鳥とは全く違った飛び方をしているのが分かるかと思います。

急に方向をくるりと変え、パタパタと飛び回る姿は鳥には見られないもので、コウモリ独特の飛び方だと思います。

 

コウモリの鳴き声

コウモリの鳴き声って聞いたことありますか?結構高い声・・というか音を出して鳴くんです。

確かに音波っていう感じの音ですよね。

 

コウモリは光に弱いって本当?

コウモリは洞窟などに潜んでいることから、光にとても弱く、ライトを当てると死んでしまうという話もあります。

しかしそれは本当ではないようですね。そもそもコウモリの目は退化してしまっているので、視力が弱いのです。

そんなコウモリが光に敏感であるということにも疑問を抱きます。

むしろ超音波を頼りにしているコウモリの場合、高周波音を嫌う性質があるとも言われています。

オオコウモリなどは、コウモリでありながら昼行性です。

ですので超音波ではなく、しっかりと目を頼りにして飛び回り獲物を捕ります。

以上の事から、コウモリが光に弱くて、ライトを当てると死んでしまう、という噂は本当ではないと考えられますね。

 

世界一大きいコウモリは?

オオコウモリ

大きいコウモリに「オオコウモリ」がいます。

一般的なコウモリとの違いは何でしょうか。

オオコウモリに関しては、以下の記事で詳しく紹介していますので、ぜひご覧ください。

 

 

 

まとめ

コウモリは世界中に1000種類もの数が存在します。

そのうち日本で生息しているコウモリは30種類ほどで、最もメジャーな種類とされているコウモリはアブラコウモリと呼ばれる種類です。

またコウモリは吸血するというイメージがありますが、実際に吸血する種類は世界中でもわずか3種類しかおらず、中南米にしか生息していません。

コウモリは夜行性で、目が退化してしまっています。

しかし人間には決して感知できない超音波を出すことができ、これにより物の位置を正確に把握することができ、目の代わりになっています。

もちろん目を頼りに生きているコウモリもいます、オオコウモリなどがそれですね。

コウモリでありながら昼行性ですので、しっかりと目で見て飛び、獲物を捕らえます。

良く知っているようで、あまり見かけることも多くないコウモリですが、哺乳類としてすごい特徴を持って進化を遂げた、珍しい種類の生き物なのです。