カラカル

カラカルという動物がいるのを聞いたことがありませんか?

ワイルドキャットと呼ばれている野性味に溢れている猫はたくさんいますが、カラカルもそんな猫の一種だと言えます。

猫というのだから、ペットにして飼育することはできるのでしょうか。

またどのような猫なのでしょうか。

今回はそんなカラカルについて、生態や飼育できる動物なのかについて詳しく調べてまとめてみました。

 

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カラカルってどんな動物?

カラカルはネコ科に属している動物で、ピューマなどと同じく猫の仲間と言える動物です。

大きさは60㎝~100㎝くらいですが、個体によって結構差があるようですね。

生活環境や発育状況によって、大きさに開きがあるようですね。

「カラカル」という名前の由来は、黒い毛を意味するトルコ語だということなのですが、カラカルの最大の特徴はなんといっても大きな三角形の形をした耳ですね。

耳には黒い毛が生えており、これが名前の由来になっているのでしょうか。

大きな耳はとても敏感で、小さな物音も聞き逃さないと言われています。

まるでレーダーのように機能し、獲物を捕らえることができるのです。

ネコ科らしく夜行性で、昼間は目立った行動はせずに休んでいる事が多いようで、狩りは夜になってから行います。

生息地は主にアフリカ大陸で、他にもアフガニスタン、イラン、インド北西部、サウジアラビア、パキスタンに分布しています。

平地を好んで生息していますが、稀に標高数千メートルの山地などでも目撃されているようです。

幅広い地域に分布しているカラカルですが、さすがに砂漠地帯には生息していないようです。

 

 

瞬発力とジャンプ力がすごい!?

カラカルの特徴として、驚異のジャンプ力があります。

なんと3mもの高さのジャンプが可能で、鳥が飛び立とうとしてもジャンプ力で捕まえることができるのです。

また走る際も、時速80㎞の速さで走ることができます。

かなりすばしっこく、運動神経に長けている動物なのです。

 

 

性格は?

野生のネコ科動物である、サーバルキャットよりも気性が荒いと言われています。

ネコ科自体がもともとハンター気質ですが、カラカルは特にこうした野性味を強く残している野生動物です。

猫のような容姿をしていても、ハンターである事には変わりがないのです。

警戒心が強い一面もあり、なかなか姿を見せないのも特徴的でしょう。

ただし、赤ちゃんの頃から接していると人間に対しても懐くようになります。

懐いた個体はイエネコ同様に飼育するのも不可能ではないでしょう。

また非常に勇敢な性格をしています。

あのライオンに対しても挑んでいく姿が目撃される事もあるようですよ。

 

 

生息数減少

カラカルの生息数は減少してしています。

開発による自然破壊、生息地の減少が要因になっているようです。

数が減ってしまっている上に、夜行性、警戒心も強い事から出会う確率も低く、珍しい動物だと言えますね。

極端に数を減らしているというわけでもなく、現在ワシントン条約によって保護されていますので、現在の時点では個体数減少による絶滅の心配はないようです。

 

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カラカルはペットにできる?

カラカルはペットにすることができます。

ただし、日本国内では特定動物に指定されていますので、許可を取らなければ飼育することはできません。

飼育したい場合には居住地の各都道府県の許可を取ることになります。

許可を受けるためには、脱走されないようにするための「柵」であったり「檻」を設けるなどして脱走されないような飼育設備を用意しなくてはなりません。

一般的な猫のようないわゆる「放し飼い」は絶対にできず、家の敷地の中で飼う事が義務付けられているという事です。

カラカルはジャンプ力や運動神経が並外れて良いですので、脱走対策だけでもなかなか難しいですよ。

大きく運動量も多いカラカルですので、飼育スペースも相当広くなければストレスになってしまいます。

十分動き回れるだけの飼育スペースを確保するのも難しい事ですね。

 

 

カラカルの値段

カラカルは珍しい動物という事もあり、手ごろな値段で購入できるというわけではありません。

購入自体はできるのですが、値段は高額になるのは仕方ありません。

値段はおよそ100万円くらいはかかりそうですね。

ネットショップでも取り扱っているお店があるようですので、気になる人はチェックしてみると良いでしょう。

 

カラカルの寿命

寿命は12年くらいだと言われていますが、飼育下だと15年から長い場合だと20年くらい生きることもあるようですよ。

 

 

カラカルは懐く?

カラカルは野生動物のため、さすがに大人のカラカルを懐かせようと思っても難しいでしょう。

しかし赤ちゃんの頃からお世話をして育てれば、十分に懐いてくれるようです。

猫のように喉をゴロゴロと鳴らして甘える姿もかわいいです。

 

 

 

餌は?

カラカルは肉食性ですので、小鳥や小動物などを与えることになります。

飼育下での餌は「キャットフード」になるのでは、と思う人も多い事でしょうが、カラカルの餌はキャットフードでは賄えないのです。

カラカルの餌には「生肉」を与えなければ満足してくれませんが、生肉なんてそんな簡単に入手できませんよね。

カラカルにおススメなのは「ウズラ」だそうで、冷凍のウズラが販売されていますので、そちらを利用する方法があります。

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またヤマネコ(ワイルドキャット)用に作られた餌も販売されているので、こちらも併せて与えると良いでしょう。

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一般的にペットにされている猫の3倍の大きさがあるカラカルですので、食べる餌の量も3倍と言われています。

カラカルの餌代はかなりの額になりそうですね。

一か月分の餌代だけでも数万円になる可能性も・・。

生体費用だけではなく、餌にも費用がかかる事は覚えておきましょう。

 

 

まとめ

カラカルは見た目は可愛らしい猫によく似ている容姿をしていますが、中身はライオンにも匹敵すると言われているくらいのハンター気質な性格をしています。

「ネコ科」の動物ではありますが、「ネコ」というわけではありませんので、猫と同じような方法では飼育することはできません。

飼育自体はできるのですが、「特定動物」に指定されていますので、飼育する場合には許可を取らなければいけませんし、許可を取るのも簡単な事ではありません。

生体の値段も100万円を超えてきますし、餌代もかなりの費用が必要になります。

運動量も多く、飼育スペースが広く必要なうえに放し飼いはできませんから、飼育するハードルは相当高いと言えるでしょう。