コーカサスオオカブト

コーカサスオオカブト

コーカサスオオカブトは、ヘラクレスオオカブトと並んで人気の高い外国産カブトムシです。

黒光りしたカッコいい体と、三本の鋭い角が特徴で、何とも迫力があります。

そんなコーカサスオオカブトですが、飼育方法は簡単なのでしょうか。

今回はコーカサスオオカブトの飼育方法について、また幼虫の育て方についても詳しく調べてまとめてみました。

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コーカサスオオカブトってどんなカブトムシ?

コーカサスオオカブトの特徴や寿命、購入する際の値段などについては、以下の記事で詳しく紹介していますので、ぜひご覧ください。

 

コーカサスオオカブトの成虫の飼育

コーカサスオオカブトの成虫の飼育方法についてご紹介します。

単独飼育が基本

コーカサスオオカブトはとても気性が荒く、攻撃性が強い性格をしています。

オス同士を一緒に飼育する場合ですと、確実にケンカになってしまい、ケガをしたり死んでしまったりという事故にもなってしまいます。

コーカサスオオカブトを飼育する場合には、単独飼育が基本になります。

オスとメスを一緒のケースで飼育する場合でも、オスがメスを追いかけまわしてメスを傷つけてしまう事もあります。

コーカサスオオカブトは足のフセツがとても欠けやすいとも言われ、ちょっとしたことでもフセツ欠けを起こしてしまいます。

このフセツ欠けになりやすい原因は、とても力が強くしがみつく力も強い事だと言われています。

暴れたりしてもフセツが取れてしまう原因にもなりますので、なるべく大人しくさせて飼育するのが、フセツ欠けを防ぐポイントになります。

ケース

コーカサスオオカブトは100㎜にも達する個体もいるので、できれば飼育ケースも大きければ大きいほど良いです。

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コバエが侵入できなくする工夫がなされているケースがありますので、そういうタイプのケースを利用すればコバエが湧くのを防ぐことができます。

止まり木

転倒防止用に止まり木を一本入れてあげましょう。

ひっくり返って起き上がれないと体力を消耗し、そのまま死んでしまう事もあります。

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市販の昆虫ゼリーを与えておけば問題ありません。

もしくは、バナナが最も適していると言われていますが、バナナは傷みやすく毎日新鮮なものに交換しないといけません。

昆虫ゼリーであればお手軽ですのでぜひ導入してみてください。

また昆虫ゼリーにも様々なタイプのゼリーがあります。

基本的に食いつきが良ければどんなゼリーでも良いのですが、産卵を控えていたり、産卵後のメスはたくさんのタンパク質を必要とします。

そういった場合には高タンパクのゼリーがありますので、そちらを与えるようにしてください。

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オスのケースにゼリーを設置する場合、なるべくケースの端っこにゼリーが寄らないようにしないといけません。

端っこに設置すれば角が邪魔でゼリーを食べられない可能性があるためです。

またゼリーのフィルムはすべて剥がさず、十字にカッターで切り込みを入れるくらいで十分です。

こうすることでゼリーが飛び散らずに、ケース内を清潔に保つことが出来るようになります。

マット

カブトムシ用のマットが販売されていますので、そちらを使用して構いません。

いろんな種類がありますが、成虫の飼育であれば基本的にどんなマットでも大丈夫です。

飼育温度

飼育温度は20℃~27℃くらいを維持してください。

この時直射日光は厳禁ですので注意しましょう。

 

コーカサスオオカブトの繁殖

コーカサスオオカブトを繁殖させたい場合はどうすれば良いのかを見ていきましょう。

ペアリング

コーカサスオオカブトの交尾を促すには、ハンドペアリングがおススメです。

オスとメスを一緒に入れておけば自然に交尾を行いますが、稀にオスがメスを殺してしまうメス殺しが起きてしまう可能性もあります。

交尾が確認できたらメスを産卵ケースに移動させましょう。

また野外採集個体のメスの場合、既に交尾が済んでいる事がありますので、そのまま産卵ケースに入れると産卵することがあるようです。

産卵ケース

産卵用のケースには、8割ほどの深さでマットを敷きます。

産卵用マットはなるべく粒子の細かい、固めやすいものが理想的です。

またこの時ばかりはカブトムシ用の専用マットがおススメです。

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理想的なマットでないと、メスが産卵しない事がありますし、産卵する卵の数にも影響してきます。

マットは半分くらいは固めに詰めて、残りはふんわりと詰めてあげるように入れるのがポイントです。

この状態のまま1か月メスを放置しますが、餌は切らさないようにしっかりと確認しましょう。

1か月経過したらメスを取り出しましょう。

それ以上メスを入れ続けると、産んだ卵をメスが傷つけてしまう恐れがあります。

繁殖させる際の飼育温度は25℃くらいが最も良いと言われています。

メスを取り出したらケースをひっくり返してみましょう。

卵や幼虫が出てこなければ、産卵は失敗です。

メスが成熟していなかったり、交尾が成功していなかったりという可能性がありますので、再度ペアリングしてみましょう。

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幼虫の飼育方法

続いて、コーカサスオオカブトの幼虫の飼育方法をご紹介します。

幼虫の飼育容器

産まれて間もない小さい幼虫はプリンカップで管理するようにします。

幼虫同士でも傷つけあいますので、幼虫も基本的に単独飼育が良いです。

卵が採れた場合でも、プリンカップで保管することをおススメします。

幼虫がある程度育てば、徐々に大きいケースに移し替えるのですが、交換する入れ物はブロー容器などがおススメです。

ブロー容器にも様々なサイズがありますが、これも徐々に大きいものに変更していくと良いでしょう。

最初から大きい容器で飼育する方法もありますが、マットが傷みやすく、いたずらにマットを消費してしまう事にもなりますので注意が必要です。

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メスの場合は、ブロー容器のみで成虫まで持っていく事が十分可能ですが、オスの場合はブロー容器では小さい可能性もあります。

容器が小さいと、羽化不全にもなってしまいますので、大き目のプラケースに移して羽化させる方がより安全なように思います。

マットも交換しなければいけませんが、交換のタイミングは餌の食べ具合にもよります。

明らかに目に見えて糞が多くなってきたらマットを交換するようにします。

目安は1か月に1回くらいの交換ができればベストだと思います。

特にオスの場合は、これくらいの頻度で交換してあげると、大型の成虫を羽化させることができるようですね。

 

新成虫の羽化

幼虫はやがて蛹になり、約2か月を蛹で過ごします。

その後晴れて成虫になるのですが、羽化したばかりの新成虫はむやみに触ったりせず、そっとしておきましょう。

餌を食べだす(後食)のはしばらく経ってからで、それまでは餌も食べません。

性成熟して交尾ができるようになるのも後食が始まってからです。

 

羽化ズレ

オスとメスとで成熟して羽化するまでの期間が大きく異なる場合、羽化した個体同士で繁殖させることが難しくなるケースがあります。

特にコーカサスオオカブトのように成虫の寿命が短い場合に起こり得る現象です。

これを解決するためには、成長の早いメスの羽化を極力遅らせてやることです。

あまりおススメではないですが、メスの幼虫の多頭飼育を行う事でメスの発育を遅らせ、結果羽化も遅れる事でオスとの羽化ズレも防ぐことができます。

もしくはオスの羽化も早めてやることですが、小さなオスが羽化してもあまり嬉しくないでしょうから、オスの羽化時期にメスを合わせてあげる方が良いように思います。

 

まとめ

コーカサスオオカブトは気性が荒い性格ですので、成虫飼育は単独で行ってください。

基本的な飼育方法は一般的なカブトムシと同じですが、爪の力が強くてフセツ欠けが頻発する種でもあります。

あまり暴れさせないように飼育することがフセツ欠けを防ぐポイントになります。

繁殖させる場合のペアリングも、メス殺しが無いとは言い切れませんので、ハンドペアリングがおススメです。

産卵前後のメスには高タンパクゼリーを与える事で、産卵が成功しやすく、産卵数も増やすことができます。

幼虫も成虫同様に基本的に単独飼育をし、幼虫同士で傷つけ合わないように管理します。

マット交換は月に一回のペースで行えると理想的です。

羽化した新成虫は、後食を開始するまでの間はなるべく触らないようにしてそっとしておきます。

後食を開始すると、間もなく交尾が可能になり、累代飼育ができるようになりますよ。