アトラスオオカブトというカブトムシをご存知でしょうか。
カブトムシにもたくさんの種類がいますが、アトラスオオカブトは「オオカブト」という名前が付いているけれども、そこまで大きくはない、というカブトムシです。
近年ではその手軽さとカッコよさからも人気が高くなっています。
そんなアトラスオオカブトですが、どのような特徴をもっているのでしょうか。
今回はアトラスオオカブトについて、特徴や値段、寿命などについても詳しく調べてまとめてみました。
アトラスオオカブトとは?
アトラスオオカブトは、アトラスオオカブト属に分類されているカブトムシで、その他にアトラスオオカブト属に分類されているものにコーカサスオオカブトがいます。
コーカサスオオカブトについては、以下の記事で詳しく紹介していますので、ぜひご覧ください。
最大の特徴は頭角、胸角からなる3本の立派な角です。
コーカサスオオカブトも同じ特徴がありますが、アトラスオオカブトはコーカサスオオカブトよりも小柄で、大きいサイズの個体であっても100㎜くらいにしかならず、小さいものではわずか50㎜くらいしかありません。
また頭角に突起がないのもコーカサスオオカブトとの違いです。
オオカブトという名が付いているのにも関わらず、これだけ小さいものがいるという事で、最も身近なオオカブトという事が言えると思います。
アトラスオオカブトの生息地は東南アジアになります。
数種類の亜種が存在し、それぞれ微妙に異なる特徴を持っています。
アトラスオオカブトの「アトラス」はアトラス山脈に生息しているからというわけではなく、ギリシャ神話に出てくる巨人のアトラスに由来しています。
アトラスオオカブトの値段
アトラスオオカブトは外国産カブトの中でも特に身近な種類ですので、販売されているお店も多く、流通量も多いので入手しやすい傾向にあります。
ですので値段もかなり安くなっており、オスとメスのペアでおよそ1,000円~2,000円程度の値段で販売されています。
フィリピン産のアトラスオオカブトなど、産地によってはやや高くなる個体もあるようですが、基本的に安価な外国産カブトムシと言えるでしょう。
値段に大きさはあまり関係ない?
アトラスオオカブトの特徴の一つに、「体の大きさは値段にそれほど影響がない」ということです。
アトラスオオカブトは大きさが小さいものも多く、小さいものでは国産のカブトムシよりも小柄なものもいるくらいです。
また流通量も多いですので、大きさ別に選別されていない事もあるくらいです。
他のカブトと違い、大型の個体も小型の個体も、ほとんど値段に違いがない傾向にある珍しいカブトムシだとも言えるのです。
アトラスオオカブトの寿命は?
アトラスオオカブトの寿命は、カブトムシという事もありやはり短めのようです。
ヘラクレスオオカブトなど、羽化後半年以上生きるような種類のカブトムシもいるのですが、アトラスオオカブトの場合は羽化後3か月~6か月くらいしか生きないと言われています。
コーカサスオオカブトも短めですが、アトラスオオカブトはさらに短めという情報もあります。
成虫の飼育を楽しめる期間は短いかもしれませんが、カブトムシ飼育の醍醐味は幼虫飼育の工夫にあるとも言えますよね。
アトラスオオカブトの性格は?
アトラスオオカブトのオスは気性がとても荒々しいという特徴があります。
オス同士は言うまでもなく、オスとメスの同居であっても、オスがメスを殺してしまう事もあり得るくらいの気性の荒さで有名です。
飼育する場合はやはり1匹ずつの単独飼育が基本になりますね。
まとめ
アトラスオオカブトは外国産カブトムシの中でも、流通量が多く、入手もしやすいため、値段も安価になっている傾向にあり、ペアで1,000円くらいからでも購入する事ができます。
サイズもオオカブトの中でも小柄ですので、お手軽さがウリの最も身近な外国産カブトムシと言えるでしょう。
寿命は国産カブトムシ同様に短めで、羽化後3か月~長くても6か月くらいしか生きる事ができません。
成虫の飼育を長く楽しめないのは少々残念ではありますが、カブトムシの飼育の醍醐味は幼虫飼育でもありますから、一年を通して飼育を楽しみたいですね。
国産カブトムシに飽きてしまって、外国産カブトムシを飼ってみたい、という人には特におススメしたいカブトムシですね。