
オカメインコも病気になります。人間同様、風邪をひいたり癌になったりもします。
ただ、人間の場合は薬を飲むことができますし、注射や点滴をすることもできます。
ところがオカメインコの場合に至っては、薬を飲むことはまず困難ですし、点滴や注射などは危険を伴うので行うことはできません。
ましてや手術に関しては「麻酔の関係で死んでしまうこともあるから」と引き受けてくれない獣医さんが多いです。
では、どのように対処したら良いのでしょうか?
今回はそんなオカメインコの病気について焦点を当て、注意すべき症状と対策について調べてまとめてみました。
目次
オカメインコとは?
体長は30cmくらいで、翼を広げると40cmほどです。
人間を信じてすり寄ってきたり、常に肩にとまっていて肩の上で寝ていたり、また名前を呼ぶとすぐに飛んできます。
しかも、抱っこもさせてくれるというとても愛情表現が豊かな鳥です。
オカメインコの原産地はオーストラリア大陸です。
オーストラリアでは多くのインコが繁殖し55種類ほどの鳥の原産地となっています。
特にオーストラリアでのオカメインコは電線に群がっていたり、日本のスズメと同じような存在となっています。なんか羨ましいですね。
なお、オカメインコの性格に関しては以下の記事で詳しく紹介していますので、ぜひご覧ください。
病気を隠す
病気の早期発見、早期治療が大切です。しかし多くの鳥の場合、その具合の悪さを隠そうとします。
ですから、飼い主さんが常に心掛け注意をしていくことが重要です。
少しでも日頃と違った状態を見つけたら、獣医さんに行くことも念頭に置いて、その後の様子を見守ってあげしょう。
注意すべき病気
オカメインコを飼う場合に、特に注意しておきたい代表的な病気についてご紹介します。
毛引き症
主にストレスが原因で、自分の羽を抜いてしまう病気です。早めに発見し、獣医さんのところへ行きましょう。
発見が遅れて毛引き症が癖になってしまうと、長期にわたっての治療が必要となる非常に厄介な病気です。
カゼ(上部気道感染症)
人間同様オカメインコも風邪をひきます。くしゃみや鼻水の他に、ひどくなると止まり木から降りて目を閉じうずくまっている場合が多いです。
原因は体力低下の時に病原菌に感染したから、という症例が多く見られます。
鼻眼結膜炎
クシャミ、涙目、目やに、なまアクビなどが症状として現れます。
更に喉の奥の方にかたまり(チーズ状の)ができ、それによっていびきをかくようになります。
そのまま目の症状を放置すると、目が白っぽくなり、失明することもあります。
腸炎
水溶性の下痢と嘔吐が多くみられます。どこかからの感染によっておこるものです。特に、ケージが酷く汚れていたりすると、色んな病原体の温床になってしまうので、できればケージは毎日チェックし掃除することが必要です。
そのう炎
嘔吐物が増え酷い臭いを放つようになります。
この病気はヒナのうちにかかることが多いです。ヒナの頃は低温のところに長期に置いたりすると、体が冷えそのう炎になってしまう場合が多いです。
対処方法としては、抗生物質、抗真菌剤、ビタミン剤の投与。悪化した場合は切開手術が必要になることもあります。
市販薬はあるの?
かつては、鳥類が病気になった場合の医薬品が沢山販売されていました。しかし法的規制(動物用医薬品等取締規則・農水令)が発令されたことにより販売することができなくなり、今では現代製薬の「トモジン ネオ」だけとなりました。この薬は市販薬としてはかなり効果が高く、獣医さんも処方する「サルファ剤」が入っています。
オカメインコの寿命
オカメインコの寿命に関しては、以下の記事で詳しく紹介していますので、ぜひご覧ください。
まとめ
オカメインコに限らず鳥類の病気は、表面的にはわからないことが多いです。
そのため出来る限りチェックすることが大切です。
明らかに異変を感じた時は獣医さんへ行きましょう。
ただ近くに鳥専門の病院が無い場合は「あきらめましょう!」と言うべきなのかもしれませんが、ぜひ「遠くても鳥専門の獣医さんに行きましょう!!」とおススメしたいです。