デグー

デグーの赤ちゃんってとてもかわいいですよね。

デグーの魅力の一つとして、子どもの頃から育ててベタ慣れにするのも非常に楽しいですね。

そんなデグーですが、赤ちゃんが生まれた場合に育て方や接し方を良く知らないという方も結構多いはず。

そこで今回はデグーの赤ちゃんが生まれた場合の接し方や育て方、またその際の注意点について詳しく調べてまとめてみました。

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デグーの赤ちゃんの数

デグーの出産数は通常4~6匹くらいと言われています。

まれに8匹ほど生まれることもあるそうですね。デグーの場合は、体が弱い子供は育児放棄され、そのまま死んでしまう事が多いです。

そういう子がいると飼い主が人工的に育ててあげなければ生きていくことは難しいでしょう。何だか厳しいかもしれませんが、これが自然の摂理なのですね。

 

赤ちゃんにむやみに触ったりしない

赤ちゃんを見るととてもかわいいのでつい触りたくなってしまいますよね?

手の上に乗せて写真を撮りたい!と思うかもしれません。

しかしそれは我慢した方が良いようです。

デグーの赤ちゃんに、むやみに触ると、赤ちゃんでデグーはもちろんのことですが、親デグーにもあまり良い影響を与えません。

赤ちゃんデグーに触ると、人間のにおいが赤ちゃんにつきます。

親デグーが人間のにおいを気にして、赤ちゃんの育児を放棄してしまう可能性があるのです。

育児放棄された赤ちゃんは基本的に生き残ることは難しくなります。

赤ちゃんデグーは生後1~2か月程度は母親の母乳を飲んで育ちます。

離乳するまでの間のこの時期が、デグーの赤ちゃんが無事に生き残って育つかどうかの一番大切な時期であると言えます。

ですので離乳前の赤ちゃんが育児放棄されてしまった場合、生存率はかなり下がってしまいます。

もちろんその場合は人工保育になるわけですが、デグーの人工保育はとても難しく、成功することも稀だと言われています。

なので離乳前のデグーの赤ちゃんは、しばらく触れないで見守るようにしましょう。

生後2週間まではとくにデリケートな時期です。目も開いていない赤ちゃんデグーの唯一の頼りは、母親のにおいです。

ここに人間のにおいなどが混じると良くありません。

また環境の変化も悪影響になりやすいですので、なるべくならケージ清掃も控えた方が無難です。

 

赤ちゃんの体調管理に気を付ける

デグーの赤ちゃんは自分で体調管理ができないので、うまく環境を整えてあげることが重要です。

デグーといえば金網ケージで飼育するというイメージがありますが、赤ちゃんデグーの場合はまだ金網ケージは使わない方が良いです。

金網ケージの場合は保温がしづらく、最初のうちは保温のしやすい水槽やアクリルケージ、またはプラスチックケージを使用して保温してあげましょう

デグーの飼育適正温度は20℃~25℃くらいが丁度よいですね。

 

親デグーと放す時期は?

デグーの赤ちゃんは生後2か月くらいから親と同じ餌を食べる事を覚えていきます。

水の飲み方を学ぶのもこの時期からです。親と同じ餌を摂ることを覚えてから親と放すようにすると良いです。

親と放す必要があるのはどうしてでしょうか。

デグーはある程度成長すると、たとえ親子であっても他のデグーとして認識されます。

特に父親と子供デグーのオスがいる場合、親子であっても縄張り意識から追い出そうとして攻撃対象になってしまいます。

メスの子供の場合は追い出したりはしないですが、1匹のメスとして認識されます。

なんとデグーの場合は、離乳して間もない1か月の子供でも妊娠が可能だそうです。

放っておくと近親交配の危険性も考えられますので、必ず別々に分けて飼育するようにしましょう。

分ける場合は、オスの親を別のケージに離すのが良いです。分ける時期の目安は、生後およそ1か月後くらいが目安だと言われています。

 

デグーの赤ちゃんの餌

デグーの赤ちゃんに与えるべき栄養は、ビタミン類だそうです。

デグーの赤ちゃんはビタミンを体内で合成できないため、食事から摂取するしかありません。

飲み水や餌にビタミン剤を混ぜて与えてあげると、生存率も飛躍的に向上すると言われています。

また赤ちゃんのうちから粗食に慣らしておくことも重要なポイントです。

実はデグーは野生でもそれほど良いものは食べていません。粗食で十分な体をしているのです。

むしろ贅沢な餌は与えすぎると体に良くないと言われています。

しかしおやつなどの餌を与えすぎていると、偏食の癖がついてしまいます。

赤ちゃんの頃からこういった癖をつけないことがとても大切です。

幼いころからなるべく粗食に慣れてもらうようにすることが望ましいのです。

 

馴らそうとして焦らない

小動物は小さいころから飼うとなつきやすいと言いますね?

確かにデグーも赤ちゃんのうちから飼育すると馴れやすいと思うかもしれません。

しかしあまりに小さいうちからベタベタ触りすぎるのは、かえって警戒心を強くさせるだけですので、離乳する1か月くらいまではグッと堪えて触るのは控えましょう。

離乳した子供でも十分に馴らすことは可能ですし、この頃から馴らす方が安全面でもかなり有利です。

 

あまり育っていない赤ちゃんがいる場合は

稀にあまり育ちの良くないデグーの赤ちゃんがいる場合があります。

これは多くの場合、母乳を上手く飲めていないことが原因です。

母親が育児をやめていない場合は他の子供たちを離乳した後もしばらく母親と一緒にして母乳をしっかり飲ませると良いです。また育児していない場合は、人工保育するしか方法はありません。

 

 

デグーの繁殖の注意点

デグーの繁殖における注意点に関しては、以下の記事で詳しく紹介していますのでぜひご覧ください。

 

 

デグーの飼い方

デグーの飼い方に関しては、以下の記事で詳しく紹介していますので、ぜひご覧ください。

 

 

 

まとめ

デグーの赤ちゃんはとてもかわいいので、触りたくなるでしょうがやめておいた方が赤ちゃんのためには良いです。

母親デグーが人間のにおいがついた赤ちゃんの世話をやめてしまう可能性があるからです。

離乳前に育児放棄されてしまった赤ちゃんデグーが生き残ることは難しく、人工保育でも上手くいくとは限りません。

少々育ってからでもデグーは十分になついてくれますので、焦らずにじっくりと見守りましょう。

また離乳した赤ちゃんの世話は、基本的に保温と栄養管理になります。

20℃~25℃の温度帯をキープしつつ、ビタミンをしっかり摂れるように注意しましょう。

また離乳したころから、父親デグーはたとえ自分の子供であっても他のデグーとして認識するようになります。

オスの子供の場合は追い出そうとして攻撃されたり、メスの場合は交尾を迫られたりしますので、父親を分けるようにしましょう。

色々とデグーの赤ちゃんの世話には気を付けるべきポイントがありますね。しっかりと要点を抑えたうえでデグーの赤ちゃんを育てるようにしましょう。