犬にとってトリミングはとても重要なことのひとつです。
今回は
- トリミングはなぜ必要なのか
- いつから始めたらいいのか
- トリミングをすることによって得られる効果や目的とは
こういった疑問に答えます。
目次
犬にとってトリミングが必要な理由
犬にとってトリミングは、以下のような効果が期待できます。
- 犬の体を清潔に保つため
- 熱中症予防
- 予期せぬケガの予防
犬の体を清潔に保つため
犬を飼う際の悩みの一つに、ノミやダニなどが毛に棲みつき、増殖してしまうことが挙げられます。
毛が長いまま放っておくと、ダニやノミ、また雑菌が増殖しやすい環境になってしまい、衛生的にも、また健康にも、さらには嫌なニオイの元にもなります。
トリミングを定期的に行うことによって、ダニやノミ、雑菌の増殖を抑えることができ、こうした問題を防ぐことが可能になります。
また目の周りの毛に関しては、伸びすぎると目ヤニの原因ともなります。
熱中症予防
犬だけでなく、ペットを飼う際に多い悩みのひとつが熱中症ではないでしょうか。
トリミングは熱中症の予防にも効果的です。
毛が長いままだと、熱がこもって体温が上昇しやすくなり、結果熱中症のリスクも高まってしまいます。
予期せぬケガの予防
犬は足の周りにも毛がわんさか生えています。よく見ると肉球の間にも毛が生えているのが分かるかと思います。
肉球には「滑り止め」「クッション」といった足にかかる負担を軽減してくれる機能があります。
これを放っておくと犬が長くなった毛に足を取られ、滑ったり転倒したり、その結果骨折したりといった予期せぬ事故やケガにつながる恐れもあります。トリミングしておくとこうしたケガも未然に防止できるので、ぜひ定期的なトリミングをおすすめします。
見た目がおしゃれ
犬にもいろんな犬種がいますが、なかでも長毛な犬種だとトリミングによって毛のスタイルを作り、整えることにより犬の可愛さや魅力を最大限に引き出してくれる効果もあります。
実際には、こういった美容目的でトリミングサロンを利用する飼い主が多いのではないでしょうか。
仔犬のトリミングはいつから始めてもいい?
一般的なトリミングサロンの条件を見てみると、
- 生後三か月から四か月経過した後
- 最後のワクチン接種後1週間もしくは2週間経過後
概ねこの条件をクリアしていれば、トリミングできると言われています。
もちろんサロンによっても条件が異なりますので、事前に確認することは必要です。
これにはちゃんとした理由がありまして、仔犬のワクチン接種と関係があります。
仔犬には免疫力がまだ低く、感染症や狂犬病などにかかるリスクが高いとされています。
トリミングサロンにはいろんな犬が訪れますので、ワクチン接種が済んでいない仔犬には危険な場所でもあるのです。
ワクチンを接種してから効果が現れるまでには、およそ1週間から2週間を要します。
仔犬がワクチン接種を終えて、仔犬の体内に抗体ができるのが2週間が経過した頃になります。
そしてワクチン接種が終わる時期というのがおよそ生後3か月から4か月ということだからなんですね。
トリミングが不要な犬もいる
トリミングはすべての犬に必要というわけではありません。なかにはトリミングが不要な犬種もいますので、ぜひ参考にしてみて下さい。
トリミングが不要な犬種は以下の通りで、毛の構造が2重構造になっている(ダブルコートと呼びます)犬種は換毛期になると自然と毛が生え代わるので、必ずしもトリミングが必要というわけではありません。
トリミングが不要な犬種
- コーギー
- ポメラニアン
- ダックスフント
- チワワ
- パピヨン
- フレンチブルドッグ
- コリー
- レトリバー
- シベリアンハスキー
- スピッツ
- 柴犬
- 秋田犬
こういった感じですね。
繰り返しますが、あくまでも不要というだけで、おしゃれや美容目的でトリミングをするのは全然OKです。また毎日のブラッシングはちゃんと行うようにしましょう。定期的なブラッシングがトリミングの代わりになり、結構重要だったりします。
トリミングが必須の犬
シングルコートという構造の毛を持っている犬は、毛の生え代わりがなく、定期的なトリミングを必要とします。
トリミングが必須の犬種は以下の通りです。
トリミングが必須の犬
- プードル
- マルチーズ
- ヨークシャーテリア
- シーズー
- シュナウザー
こういった感じです。
トリミングの料金の相場
サロンによっても異なりますが、概ね5,000円から8,000円くらいの所が多いような気がします。
シャンプーや爪切り、耳そうじがセットになっているコースなど料金体系も様々です。
ちなみに、トリミングサロンに通う場合の頻度は、月に1回くらいを目安に通うと良いでしょう。