犬 口臭

愛犬の口臭が酷くて悩んでいる・・・

こんな悩みを抱えている方もたくさんおられるかと思います。
犬の口臭には様々な原因が絡んでいるのですが、放っておくと大変な事にもなり兼ねない病気の前兆だったりします。

そこで今回は、そんな犬の口臭が酷い場合の原因について詳しくご紹介していきたいと思います。
口臭の特徴から犬が抱えている病気や問題に的確に対処できるようになりますので、この記事を読んで愛犬の健康のために早めに対処できるようにしましょう。

スポンサードリンク

食べ物(フード)が劣化、腐敗していませんか?

ドッグフードは開封したその瞬間から、空気に触れることで徐々に酸化していきます。
見た目には大丈夫そうにみえていても、実は劣化が進んでしまっている・・という事もあり得るのです。
しかもこれは保存に強いとされているドライフードであっても、徐々に劣化していきますのでドライフードだから大丈夫という事はありません。
こういった劣化してしまったフードを食べてしまう事によって、食べかすなどから口臭の原因になってしまう事があるのです。

その他にも劣化、腐敗したフードを食べてしまう事によって、下痢や嘔吐、腹痛などの要因にもなってしまいますので良い事はありません。
ですので、フードを選ぶ際には消費する速さを考えて、なるべくならすぐに食べきれるサイズのものを選ぶようにすると良いでしょう。

またフードを保管する際にも、できるだけ空気に触れないように密閉して保管するなど工夫をすることで、フードの劣化の速さを抑える事ができますのでおススメです。

口の中の乾燥が原因の場合も

犬の口の中は通常であれば唾液で常に濡れている状態にあります。
しかし、いろんな要因により口の中が乾燥してしまう事により、犬の口臭に生臭さが目立つようになります。
この要因としては、水分不足や開口呼吸が挙げられます。
水を十分に飲んでいなかったりして水分不足になると、口の中が乾燥してしまう大きな要因となってしまいます。

開口呼吸とは、口を開けてハァハァと呼吸をする犬によく見られる行動ですね。
夏場に体温を下げようとするために開口呼吸をが良く見られるようになります。
こうした頻繁な開口呼吸によっても口の中が乾燥しやすくなり、口臭に生臭さが強く出てしまう要因になってしまうのです。

対策としては、口の中が乾燥しないように十分な水分補給を取る事。
また室温が高すぎるならエアコンで調節してあげるなど対策が必要になるでしょう。

ほとんどの犬が歯周病を患っている

犬の口臭の問題で最も多い原因であると言われているのが歯周病です。
実は3歳以上の犬のうち、なんと8割もの数の犬が歯周病を患っているというデータがあるのです。
わたし達人間も、歯周病は注目されているくらい問題とされていますが、犬であっても同じなんですね。
しかも犬の場合は人間と比べて、歯周病の原因となる歯垢が歯石に変わるスピードがとても早いという特徴があります。

また歯石には歯垢が付きやすくなり、それがまた新しい歯石となって蓄積されていく・・
このような悪循環が起こる事により、歯垢や歯石の臭いにより口臭が酷くなってしまうのです。

犬の歯石の除去はとても大変です。
全身麻酔して眠らせ、その間に歯石除去をするという治療方法になりますし、症状が酷い場合には歯を抜かなくてはいけない事もあるので、日ごろからの歯垢や歯石の適切なケアを行う事がとても重要だと言えるでしょう。

犬の歯磨きには正しい方法と手順を知っておく事がとても大切になります。
間違った方法で歯磨きをしてしまうと、歯磨きを嫌がってしまう原因にもなってしまいますので、正しい歯磨きの方法を身に付け習慣化できるようにしましょう。
なお、犬の歯磨きの正しい方法や手順に関しては、以下の記事で詳しくご紹介していますので、ぜひご覧ください。

スポンサードリンク

内臓疾患かも?

犬の口臭の原因として内臓疾患といった病気も考えられます。
内臓疾患には胃、腸、肝臓、腎臓といった内臓に不調がある事で引き起こされます。
またこれらの内臓疾患は、犬の口臭の特徴からも伺い知ることができますので、どのような特徴の口臭がするのかを良く観察してみましょう。

すっぱい臭いが特徴の口臭がある場合

口臭にすっぱい感じの特徴の臭いがある場合、胃に疾患がある事が考えられます。
胃炎を患っている場合、通常時よりも胃液の分泌が多くなり、嘔吐やそれに伴い口の中に胃酸が戻ってしまう事によって口臭がすっぱい臭いになってしまうのです。

うんちのような臭いがする場合

食糞といって、うんちを食べてしまう事も口臭の原因となり得ます。
うんちを食べてしまう理由については詳しい事は分かっていないですが、仔犬がうんちを食べてしまうのは、「親が仔犬を外敵から守るためにうんちを食べる」という習性を真似して食べてしまうとも言われています。

または腸閉塞や腸重積といった病気を患っている可能性が考えられます。
腸内の食べたものが正しく流れず、うんちのような臭いの口臭になるのです。

他にもうんちのような嘔吐物を吐いたり、元気が無くぐったりしている、下痢をする、うんちが出ないなどの症状が見られた場合には注意が必要です。
この場合は命に係わるとても危険な状態であるとも言えますので、なるべく早く獣医さんに診てもらう事をおすすめします。

アンモニアのような口臭がする場合

アンモニアのような口臭がする場合は、肝臓や腎臓に疾患がある可能性が考えられます。
肝臓や腎臓の機能が低下する事で、通常であれば体外に排出される老廃物が上手く排出されないため、口臭となって現れます。
尿毒症を引き起こし、危険な状態になりますので一刻も早く獣医師の診察を受けるのが良いでしょう。

甘い臭いがする場合

糖尿病が疑われます。
糖尿病とは体内のインスリンが不足したり働きが悪くなってしまうことにより、体に糖分が吸収されにくくなり、体外に排出されてしまう病気です。
唾液中の糖分も多くなってしまうので、口臭が甘い臭いになってしまうのです。
下記ような症状が現れたら注が必要です。

  • 水をたくさん飲むようになる
  • 尿の量が増える
  • たくさん餌を食べるけれど体重が減ってしまう

次第に病気が悪化すると元気がなくなったり、下痢や嘔吐といった症状が見られるようになりますので、早めに診察を受けるのが望ましいです。

犬の歯磨きの正しい方法と手順とは?

犬の口腔内ケアには「歯磨きの習慣化」が大切です。
しかし犬の歯磨きを習慣化するためには、正しい方法や手順を知っておくことが大切です。
もしやり方を間違えてしまうと、歯磨きを嫌がるようになってしまい、かえってマイナス効果にもなってしまう恐れがあります。
犬の正しい歯磨き手順を理解して取り入れてみて下さいね。

なお、犬の歯磨きの正しい方法と手順に関しては、以下の記事で詳しくご紹介していますので、ぜひご覧ください。

犬の口臭用の人気サプリメントや歯磨きペースト

口臭を緩和してくれる人気サプリメントや口腔内ケア商品も販売されています。
口臭対策サプリや歯磨きペーストに関しては以下の記事でも詳しくご紹介していますので、気になる方はぜひご覧ください。



まとめ

犬の口臭の原因は実意様々で、ここで紹介したものはほんの一部でしかなく、これ以外にも原因がたくさんあります。
単なる食べ物の劣化が原因であったり、または命に係わる重病の前兆や症状であることも考えられます。

重要な事は、犬の状態、病気がどのようなものなのかを口臭の特徴から知る事で、速やかに対処する事です。
口臭の特徴から犬のおかれている状態、病気を把握し、適切な対処ができるようにしたいものですね。