
ハリセンボンという魚は結構有名で、怒ったり刺激を受けると大きく膨らむ姿が広く知られていますよね?
そんなハリセンボンですが、体のトゲは実際には何本あるのでしょうか。
また飼育することはできるのでしょうか。
今回はハリセンボンに関して、生態や飼育方法について詳しくご紹介していこうと思います。
目次
ハリセンボンは何の仲間?
ハリセンボンは「フグの仲間」であり、膨らんでいない状態のハリセンボンは一般的に知られているフグとよく似ています。
ハリセンボンが膨らむのはなぜ?
常に膨らんでいると間違われていることもしばしばあるようですが、寧ろ膨らんでいる方が稀なんです。
威嚇したり、身に危険が迫った時などにトゲを逆立てて大きく膨らみます。
また、膨らむ際には「水を吸い込んで膨らむ」ので、膨らんでいる時のハリセンボンの重量はすごく重くなるんです。
ちなみにハリセンボンが膨らむ際には、相当のストレスが掛かっていると思って下さい。
むやみやたらと膨らませるのはハリセンボンにとってよろしくないのです。
ハリセンボンには毒がある!?
フグと聞くと思い浮かべるのが、「毒がある」ということですよね。
フグの一種であるハリセンボンには、フグが持っているような毒はありません。
その代わりに体中にトゲが生えており、これで身を守っているのです。
ちなみにハリセンボンのトゲにも毒はありませんのでご安心を。
ハリセンボンのトゲは何本!?
トゲの数はいったい何本あるのでしょうか。
ハリセンボンというくらいだから千本あるのでしょうか。
・・・そんな事はないですよね。
実際には300本~400本のトゲがあるそうですよ。
しかもしっかりしてるトゲですので、ビニール袋のような袋に入れると突き破ってしまう恐れがあります。
ハリセンボンの値段
ハリセンボンはアクアショップなどで購入することができます。
ちょっと専門的なショップでないと出会えないかもしれませんが、現在ではネットショップでも購入する事ができますし、意外と簡単に入手できるかと思います。
値段に関しては、およそ3,000円前後で購入出来ることが多いようですね。
ハリセンボンの飼育方法
ハリセンボンの飼育に関して、必要となるもの順番に見ていきましょう。
水槽
ハリセンボンは小さな子供の頃から販売されていることが多く、購入当初は数センチしかないのが特徴的です。
しかし成長したハリセンボンは30センチにも成長する結構大きな魚なのです。
このため、小さすぎる容器や水槽では狭すぎてストレスになってしまう恐れがあります。
出来れば幅60センチ以上の水槽はあった方が良く、90センチの水槽でも大き過ぎるということはありません。
この為、ハリセンボンの飼育にはそれなりの飼育スペースが必要になると考えておいた方が良さそうですね。
またハリセンボンは海水魚ですので、人工海水を用意して飼育する必要があります。
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フィルター
ハリセンボンの特徴の一つとして、「水を汚しやすい」というものがあります。
フンの量がとても多く、他の魚と比べても水質が悪化するスピードが極めて速いため、不純物のろ過にはフィルターは必要不可欠です。
それもろ過機能が優れているものでなければ飼育は難しいでしょう。
ハリセンボン自体は丈夫な魚ですので、多少の水質悪化で死んでしまうような事はありませんが、水質悪化が原因となり「白点病」などの病気に掛かりやすい魚でもあります。
こうした理由からも、水量が多く水質が悪化しにくい大型の水槽が適しているのです。
水替えは頻繁に行う方が良く、2日~3日に一度くらいで水替えできればなお良いでしょう。
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水温
ハリセンボンの飼育適正温度は25℃だとされています。
冬場にはヒーターで保温する必要がありますし、暑くなる夏場には冷却クーラーも場合によっては必要になるかもしれません。
また強力なフィルターを使用している場合には、熱が発生しやすいのでクーラーがあった方が良い、という意見もあるようです。
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混泳について
ハリセンボンは基本的に「一匹で飼育するのが良い」と言われています。
複数匹を一緒に飼育すると、それほど激しくケンカをする事はないですが、ストレスにもなります。
さらには水質を悪化させてしまうスピードも倍になってしまいますので、日々のメンテナンスもかなり大変です。
また水槽の掃除をしてくれるカニ、エビ、貝などを一緒に飼うと食べてしまいますので避けた方が良いでしょう。
その他体の小さな魚を一緒に飼うと、これまた捕食対象になってしまいますので避けましょう。
有名なものにクマノミがいますが、格好の餌対象です(笑)
最初は食べなくても、そのうち体が大きく成長しますので、いずれは大抵の魚を食べてしまうようになると思っておいて良いでしょう。
また、サンゴやウニも捕食対象となりますので、入れても食べられてしまうと思っておきましょう。
ウニをも食べてしまうなんて少々驚きですが・・・
餌
ハリセンボンは先述の通り、魚やサンゴなどなんでも食べてしまう雑食性です。
イカ、エビ、カニ、貝、小魚、何でも食べますので餌には困らないという印象を持ちがちですが・・
このハリセンボンは「餌付けがしにくい」という欠点があるのです。
人工飼料も販売されており、手軽に給餌することもできますが、最初のうちは全く食べてくれないと思った方が良いです。
ですので、最初のうちは乾燥エビ(テトラクリルなど)を与えたり、冷凍のイカやエビを解凍して与える方法が有効的です。
徐々に人工餌を一緒に食べるようになりますが、それでもなかなか人工餌に食いつかない事もあります。
何せ相当な気分屋の魚ですので、気長に付き合っていく必要がありそうですね。
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まとめ
ハリセンボンは意外と大きく成長しますし、水を汚しやすい魚で飼育難易度は高いと言えるでしょう。
それでもぷっくりと膨らむ姿に惹かれて飼育したくなる人もいるようです。
ハリセンボンの飼育は不可能ではなく、ポイントさえしっかり知っていれば十分に飼育することは可能なのです。
ちょっと珍しいペットにもなりそうですので、一度トライしてみるのも面白いかも知れませんね。