マンタとエイって何だか似ているって思いませんか?
でも一般的に言って、マンタは水族館でも人気になっている印象を持ちますが、エイはと言うと、地味~でちょっと気持ち悪いような印象を持ちませんか?
この2種類の魚はいったいどこがどう違うのでしょうか。
今回はそんなマンタとエイの生態や外見の違いについて、詳しくご紹介していこうと思います。
エイとは?
エイという魚は、実は生態においてはサメに近い種類の魚である、と言われています。
見た目からは全く想像ができないですよね。
そんなエイですが、世界にはなんと530種類ものエイの仲間が生息しているのだとか。
日本ではアカエイやシビレエイ、ホシエイなどの種類が知られている事だと思います。
エイの印象として、これらのアカエイやシビレエイの影響からか、「毒がある」であったり、「電気が流れる」などがあるのではないでしょうか。
実際に、アカエイの尻尾の先端には毒針があり、刺されるとすぐに腫れあがり、激痛を伴うと言われています。
すべてのエイが毒針を持っているわけではないですが、アカエイの事からも「エイは危険な生物だ」という印象が強いようですね。
もしも刺されたら、水で洗うのはさらに痛みが増すので「お湯で洗い」、刺さっている針を丁寧に取り除きましょう。
エイは大抵、海底を這うように泳ぎ、移動しています。
その為、海底の貝などを餌として食べるものが多いのです。
こういった習性からも、エイの口は下に付いているのが確認できます。
また泳ぐ際にはヒレを波打たせるかのようにユラユラ揺らして移動するのも特徴的です。
マンタとは?
マンタは「マント」とう言葉が語源になってるらしいです。
マンタは「エイの一種」であり、実際には「オニイトマキエイ」と「ナンヨウマンタ」の2種類しかいないと言われています。
日本の近海で見られるマンタは「ナンヨウマンタ」がほとんどなのだとか。
また大きさはエイの中でも大きく、最大のものではなんと8メートル、体重3トンにも成長する個体もいるのです。
エイとは違ってマンタの特徴として、エラが鳥の翼のように飛び出ているのが確認できます。
エイと違ってこのヒレを翼を羽ばたかせるかのように動かして泳ぎます。
また、マンタは回遊性の魚です。
他の回遊性の魚としてはサメやカツオ、マグロなどが広く知られていますよね?
マンタは回遊性がゆえに、常に泳ぎ続けて海水をエラに通して呼吸をしなければならないのです。
こういった生態から、エイとは違い海底ではなく海中を回遊します。
また餌も異なり、貝などは食さずに泳ぎながら小魚やオキアミなどを捕らえて食べます。
毒に関してですが、マンタと呼ばれているエイには毒針はありません。
毒はなく、大きく優雅に泳ぐという点からも、マンタは水族館などで人気になっている理由なのかもしれませんね。
またマンタにはまだまだ分かってない生態がたくさんあるのでとか。
例えば「海面からジャンプするのはなぜなのか」ということは未だに解明されておらず、謎なのです。
マンタとエイの違いまとめ
エイは海底を這うようにして泳ぐ、底生性の魚です。
そのため、海底にいる貝などが主な餌となります。
しっぽの先には毒針が付いており、刺されると腫れあがり激痛を伴うため危険生物としての認識が強い生き物です。
マンタは回遊性の魚ですので、マグロやカツオのように常に泳ぎ回っていないと生きてはいけません。
ですので海底ではなく、まるで海中を羽ばたくかのようにエラを動かしているのが「マンタ」という事になりますね。
また、マンタには毒がありませんので、危険生物としての認識は低いです。
これらの違いのため、エイはあまり良いイメージを持たれない印象ですが、マンタも大きな括りではエイの一種という事になるのです。