アオダイショウ

アオダイショウ

アオダイショウというヘビをご存知ですか?

ヘビと言えばアオダイショウ!

と言われるくらいに有名なヘビでもありますよね。

カッコよく、勇ましい名前を持つヘビですが、実際には大人しく可愛らしいヘビだというのです。

一体どのような生態をしているのでしょうか。

また、アオダイショウには毒があるのでしょうか。

今回はそんなアオダイショウについて、寿命や性格などについて詳しくご紹介していきたいと思います。

 

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アオダイショウとは?

アオダイショウはナビヘビ科に属しているヘビであり、ナビヘビ科には非常に多数のヘビが分類されています。

ペットとして人気の高い「コーンスネーク」もナミヘビの仲間であり、アオダイショウも大きな括りでは同じ仲間と言えるのかもしれませんね。

漢字表記では「青大将」と書きます。

元々は背中が青みがかっている大きなヘビという事から「青大蛇(アオダイショウ)」と表記されていたようですが、いつからか青大将になったようですね。

昼行性のヘビで、昼間に積極的に活動し、夜は物陰に隠れて休んでることが多いです。

ちなみにコーンスネークに関しては、以下の記事で詳しくご紹介していますので、ぜひご覧ください。

 

 

分布

アオダイショウは日本固有種のヘビですので、日本にしか分布していません。

北海道から本州、四国、九州と日本全国の至る所でアオダイショウを見ることができます。

生息地も至る所であり、平地や山地問わず、森林や農地などに幅広く生息しています。

樹上性が強く、よく木の上にいることが多いですが、地面にも頻繁に下りてきますし、実際にはどこででもオールマイティーに生活しているようですね。

 

寿命は?

アオダイショウの平均寿命は10年くらいが多いようです。

しかし飼育下のアオダイショウの最長飼育記録はなんと17年と言われていますので、上手に飼育すれば15年くらいは生きてくれるようですね。

 

大きさ

アオダイショウは本州に生息しているヘビの中では最大のヘビです。

成長すると100㎝~200㎝にも達する大型のヘビで、迫力がありますよ。

平均的にはオスの方が大きいものが多いようなのですが、超大型の個体はメスである事が多いとも言われており、ちょっと変わったところもあるんですね。

 

色のバリエーション

体の色に関しては統一感がなく、個体によって様々な色が存在するのも特徴的ですね。

アオダイショウの幼体は、まるでニホンマムシのような色や模様を持っています。

これは毒のあるマムシに体の特徴を似せることにより、天敵に襲われないようにするための擬態ではないのかと考えられています。

アオダイショウの色は大きく分けて3種類あります。

まずは青緑系ですね。

これは一番多い色で、日本各地で見られるアオダイショウはこの色が多いです。

2つ目は青色系です。

寒い地域、北海道などに生息しているアオダイショウほど青色が強い体になると言われています。

青色系のアオダイショウはなかなか奇麗ですよ。

また3つ目は白色ですね。

「シロヘビ」と呼ばれているヘビが有名ですが、それも実はアオダイショウのカラーバリエーションの一つなのです。

シロヘビはアオダイショウのアルビノ種であり、見た目は完全に真っ白です。

その見た目の神秘さからも、時には土地の守り神として、昔から崇められてきたという歴史もあるのです。

特にアオダイショウは農業の害獣であるネズミを捕食してくれる、ありがたい存在だっと言われています。

そういった事実も合わさって、守り神として言い伝えられているのでしょうね。

シロヘビは天然記念物にも指定されたことがあるくらい貴重な存在のようです。

シロヘビは目立つ色からか、天敵に襲われる確率も高く、無事に大人になれる個体が少ないとも言われています。

遺伝子が固定され、繁殖しているとは言え、珍しい事には変わりがないようです。

 

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アオダイショウには毒がある!?

ヘビと言えば「毒ヘビ」ですよね。

マムシにヤマカガシ、ハブなど有名なヘビには大抵の場合「毒」があります。

しかしアオダイショウには「毒」がありません。

噛まれても毒によってショック症状を起こしたり、死んでしまうなんてことはありませんのでご安心ください。

ただし!

アオダイショウに噛まれることで、アオダイショウの口の中の雑菌が、噛まれた傷口から入って炎症を起こしたりといった事は十分に考えられます。

噛まれた患部が一時的に腫れるので、あたかも「毒」にやられた!と勘違いする人がいるようですが、この腫れはすぐに治りますので、一応消毒しておくだけで大丈夫です。

無毒なヘビであっても、噛まれないに越したことはないという事ですね。

また注意点として、先述の通り「子供のアオダイショウ」はマムシに非常によく似ています。

捕獲する際位などにマムシと間違えて噛まれないように、細心の注意を払って接するようにしましょう。

ややこしい場合には触らない方が良いでしょうね。

 

性格は?

アオダイショウは無毒のヘビですし、何といっても性格が大人しいヘビでもあるのです。

基本的に噛みついてきたリといった攻撃性は持っていないヘビなのですが、掴んだりするとやはり噛みついてくる事があります。

顔も結構可愛らしい顔をしていますし、大人しい性格からもペットとして飼育しやすいヘビでもあります。

ただ、日本固有種という事から、コーンスネークなどとは違ってペットとしての人気はそれほど高くはないようですね。

 

臭いニオイを出す!?

大蛇のアオダイショウにももちろん天敵は存在します。

猫やタヌキ、キツネやイノシシ、カラスなどに襲われることがあり、これらの天敵かに対抗するために「総排出口」という肛門と産卵口を兼ね備えている器官から臭いニオイのする液体を出します。

人間馴れしているアオダイショウはこの臭いニオイがする液体を出さない傾向が強いのですが、野生個体は出す確率が高いです。

いくら毒が無い安全なヘビとは言っても、触る際には軍手やゴム手袋などを着ける方が良いと思います。

特にアオダイショウを捕獲しようとする時などには注意してください。

 

アオダイショウの飼育

アオダイショウはペットにもできるヘビです。

飼育方法に関しては、以下の記事で詳しくご紹介していますので、ぜひご覧ください。

 

 

まとめ

アオダイショウは日本固有種のヘビであり、本州に生息しているヘビの中では最大のヘビです。

見た目の迫力とは裏腹に、毒はありませんので鉢合わせしたとしても安全なヘビでもあります。

性格も大人しくて攻撃性を持たないため、ペットとしても飼育がしやすい特徴があります。

噛まれても大丈夫ですが、臭いニオイを出す特徴もありますので、野生個体を捕獲する際などは手袋などを身に着けるようにする方が良いでしょう。

また、子どものアオダイショウは見た目がマムシにそっくりですので、マムシとの見間違いには注意しましょう。

 

ペットにできる大型のヘビ

その他、ペットにできるヘビに「ボールパイソン」がいます。

ボールパイソンに関しては、以下の記事で詳しくご紹介していますので、ぜひご覧ください。