クラゲって刺されると痛いですけど、種類によってはとってもきれいですよね。
水族館でフワフワと泳いでいるきれいなクラゲを見ていると、何だか癒される、という人も多いのではないでしょうか。
クラゲに関しての情報はまだ謎な部分が多いのですが、クラゲは家でも飼育することができるのでしょうか。
家で飼育することができれば、きれいなインテリアにもなりますので、興味深い人もいる事でしょう。
そこで今回はそんなクラゲを家で飼育する方法に焦点を当て、もっとも簡単に飼育できるクラゲや初心者におすすめの、失敗しない飼育方法も併せて紹介します。
目次
クラゲを飼育する前に知っておきたい豆知識
クラゲを飼育することは可能です。
しかしクラゲ飼育は非常に敷居が高く、どのようなクラゲを飼うにしても決して簡単ではないという事を覚えておきましょう。
またクラゲはとて繊細な生き物で、そんなに強い生き物ではありません。
とても傷つきやすく、ちょっとしたケガでも死んでしまったりします。
自然界でもそれほど長生きすることは無いクラゲです。
飼育下ではたとえ上手く飼えたとしても半年から1年くらいしか生きない、ということをあらかじめ理解しておきましょう。
飼育しやすいクラゲとは
日本にもたくさんのクラゲが存在します。きれいなものから地味なものまで様々です。
ちなみにクラゲの種類については以下の記事で詳しくご紹介していますので、ぜひご覧ください。
サカサクラゲ
サカサクラゲはとっても飼育しやすいクラゲです。
傘が逆さになっている容姿からこの名が付いています。
雑貨屋さんでも瓶やガラス容器に海水と一緒に入れられて売られています。
このように販売されているサカサクラゲは、簡単な専用餌を与えておけば飼育できるようになっており、お世話がほとんど必要なく簡単である、というのが最大の特徴です。
しかしサカサクラゲは全くと言っていいほど動きません。
それはもう見ていて面白くなく、退屈なのです。
これでは私たちが想像しているような、お部屋のインテリアにもなりにくいですよね。
ミズクラゲ
ザ・クラゲといえばこのミズクラゲでしょう。
誰もが見たことがある、一番オーソドックスなクラゲらしいクラゲですね。
毒もそれほど強くなく、刺されたとしても気付かなかったり、かゆみを感じる程度だと言われている一番身近な種類だと言えますね。
飼育が難しいとされるクラゲの中でも、特にミズクラゲは飼育するのもお手軽だと言われています。
以下ミズクラゲの飼育方法について紹介していきます。
クラゲは採取せずに購入しましょう
採取したクラゲはデリケートですので、採取する際に傷つけてしまう可能性もあります。
傷つけるとさらに寿命が短くなってしまいます。
そのうえ中には猛毒を持っている危険なクラゲもたくさんいますので、できれば熱帯魚ショップなどで確実に入手できるように購入する事をおすすめします。
クラゲの飼育に必要な環境は?
クラゲに必要なのは「海水」です。
「海水の元」というものも売られていますので、それを利用すると良いでしょう。
水温は23℃に調節してあげると、クラゲにとってもっともベストな状態で飼育することができます。
水温調節しよう
水温調節には専用のヒーターやクーラーが売られています。
水槽の温度調節は冷やす方が圧倒的に難しくなりますので、夏場は部屋ごとエアコンで温度管理してあげる必要も出てくるかもしれませんね。
一部の種類を除き、ほとんどのクラゲが暖かい水温を好みます。
ミズクラゲも23℃くらいの温度で飼育してあげると問題ありません。
水温には常にチェックできるように水温計も設置しておきましょう。
適度な水流が必要
またクラゲは自然界では水流にのってフワフワと漂っています。
水槽の中にも弱い水流を発生させ、クラゲが漂えるような環境を作ってあげましょう。
しかしあまり強い水流は逆にクラゲにとって良くありません。
またここが難しいポイントなのですが、ポンプに吸い込まれる事故を防ぐために吸い込み口をスポンジなどの素材でふさぐなどの加工を施す必要があります。
さらに注意点として、エアーポンプから出た気泡が、クラゲに直接当たらないようにしなくてはなりません。
これがすごく難しいのです。
クラゲの餌は?
クラゲの餌はどうすれば良いのでしょうか。
クラゲはプランクトンを食べているのですが、飼育下においては「ブラインシュリンプ」がショップに売られていますので、これを利用しましょう。
与える頻度は2~3日に一度、与える量は食べ残さないように少しずつ与えるのが良いです。
食べ残すと水質を悪化させてしまい、クラゲには良くありません。
また注意点として、水が汚れていたり水温が低いと、餌を食べずに死んでしまう事もあります。
こうしたことからも、水槽の水質管理には特に気を配るようにしましょう。
最も簡単にクラゲ飼育ができる水槽
最も簡単にクラゲが飼育できる、その名も「クラゲ飼育専用水槽」というものが売られています。種類がいくつかあるのですが、一部をご紹介します。
PICO
PICOはクラゲ飼育に必要な機材をそれぞれ揃える必要がなく、照明やフィルターも付属しているので、すぐにクラゲ飼育を始めることができます。
ただし、温度管理には注意する必要があります。
最も簡単なセット商品だと思いますが、それでもやはり値は張りますね。
オービット20
オービット20は、形が完全に丸いのでクラゲが自然にくるくると傷つかずに遊泳することができる水槽です。
クーラーやフィルターは別売りのものを取り付けやすいように設計されています。
付属のLEDライトはリモコンで8段階の明るさ調整、16種類のカラー調節も可能で、インテリアを意識したスタイリッシュなデザインになっています。
少々値は張りますが、私が見る限りではクラゲ専用水槽の中では最も機能性に優れた商品ではないかと思います。
まとめ
クラゲは飼育することができます。
最も飼育しやすいのはサカサクラゲです。
しかしあまり泳がないという特徴から、飼育していても面白みがなく、物足りないと感じることでしょう。
そうすると、やはり飼育しやすいのは「ミズクラゲ」ということになりそうです。
ミズクラゲの飼育の注意点やポイントは、「水質管理」にあると言えます。
水質が悪化したり、水温が低くなりすぎると餌もたべなくなりますので、水質管理には特に気を配りましょう。
一番簡単な方法は、「クラゲ飼育専用水槽」を利用することでしょう。
安いものでも少々値が張りますが、これらを利用する方が初心者がクラゲを飼育する際に最も失敗が少なく、おすすめな飼育方法だと言えるでしょう。
クラゲを上手く飼育できれば、立派なお部屋のインテリアとして活躍してくれます。
一度クラゲをスタイリッシュに飼育してみてはいかがでしょうか。