プラナリア

プラナリアという生き物をご存知ですか?

地味~な生き物ですけど、理科の実験でも有名なのではないでしょうか。

体を半分に切っても、それぞれが再生して増殖してしまうという不思議な特徴をもっています。

このことから案外プラナリアを知っている人も多いのではないでしょうか。

しかしプラナリアに関して詳しく知っているという人は少ないかと思います。

そこで今回はそんなプラナリアの不思議な生態について詳しく調べてまとめてみました。

 

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プラナリアって何の仲間?

プラナリアはウズムシ目ウズムシ亜科に属する扁形動物です。

その他の扁形動物にはヒラムシ、コウガイビル、サナダムシなどが有名ですね。

プラナリアという名前は「平たい面」という意味のラテン語のplanariusに由来しています。

プラナリアは和名ではウズムシと呼ばれています。ウズムシにはいくつか種類がいます。

ウミウズムシ、ミヤマウズムシ、ナミウズムシがそれに当たりますが、私たちが一般的にプラナリアと呼んでいるのはナミウズムシを指すようです。

 

プラナリアの大きさ

プラナリアは思ったより小さい生き物で、大きくても2~3㎝ほどの大きさしかありません。ちょっと見つけるには一苦労しそうですよね。

 

見た目がとてもかわいいプラナリア

プラナリアはナメクジと同じ無脊椎動物ですので、見た目はとてもかわいいと呼べるものではないかと思われることでしょう。

しかしプラナリアがナメクジと違い所は、ちょっと寄り目がかった目を持っているという事です。

頭をよく見ると、二個の黒い目を確認することができます。プラナリアが「キモかわいい」と言われているのは、このかわいい目を持っているからなのでしょうね。

しかしプラナリアの目は決して「見えている」というわけではなさそうなのです。プラナリアの目は見るためのものではなく、光を感じるためのものであるという方が正しいでしょう。

 

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プラナリアはどこにいる?

プラナリアは水生生物ですので、生息しているのは水辺です。

特に水がきれいな川に生息しています。

汚れた水では生きられないとされ、上流の方で見つけることができます。

また水温が25℃以上だと生きられないと言われ、適正水温は10℃~20℃くらいとされていて、結構低温を好みます。

 

プラナリアは駆除対象?

プラナリアは実は駆除対象にされることもあるそうです。

熱帯魚の水槽などでプラナリアがいると、勝手にどんどん増殖してしまい、気付いたら駆除しきれないくらいに増えていたという事もあるそうですね。

熱帯魚店で増えすぎたプラナリアをわけてもらえるという話も聞いたことがあります。

もしプラナリアを入手したいという場合は、熱帯魚店をあたってみるもの良いかもしれませんね。

また実験用の為の教材として購入すると20匹で数千円という噂もあります。ちょっと唖然としてしまいますね。

 

プラナリアの餌

プラナリアは意外にも肉食性で、小さな昆虫などを食べています。イトミミズやアカムシなども食べるようです。

プラナリアの口はお腹の部分にあって、食べた後は糞も口から出すのが特徴です。

 

プラナリアの繁殖方法

プラナリアの繁殖、というより増殖方法は切ったところから再生して増えていくというのが有名ですよね。

しかしプラナリアは環境によって繁殖方法が異なるようです。一体どういうことなのでしょうか。

プラナリアは生息環境が良いと、自分で体を分断させてどんどん増えていくことができます。

プラナリアにとって良い環境とは、生息環境の水質や水温です。

10℃~20℃で水質が良いと再生能力が高まり、どんどん分裂して増えることが可能なんです。

しかし生息環境が悪いと、再生能力が低下するので分裂による増殖は不可能です。

こういう場合には有性生殖を行います。

有性生殖の場合は、春先に交尾をするようなのですが、プラナリアは雌雄同体という珍しい特徴を持っていて、オスとメスどちらにもなることができるという優れた生殖能力を持っているのです。

有性生殖では直径約1.5㎜くらいの卵を産みます。

この卵から7~8匹くらいのプラナリアが誕生するのですが、卵が孵化するのは環境が改善されてからです。それまでの間は卵の状態のまま、ずっと環境が良くなるのを待つと言われています。

 

プラナリアの飼い方

プラナリアの飼い方や、有名な再生実験ついては以下の記事で詳しく紹介していますので、ぜひご覧ください。

 

まとめ

プラナリアは見かけによらず、結構繊細な生き物です。切っても切っても増えるのは間違いないのですが、分断されて増殖するためには条件が必要なのです。

プラナリアの適正水温は10℃~20℃で、しかも水質が良い環境でないと生きていけません。

しかし熱帯魚を飼っている場合で、一旦水槽などでプラナリアが増殖してしまうと、なかなか駆除することは難しく、手を焼くことも多いそうですね。