
ジュウシマツ(十姉妹)はペット用の小鳥として、とても有名な種類の鳥です。
大体どんなペットショップに行っても、小鳥コーナーで販売されている事と思います。
そんなメジャーなジュウシマツですが、飼い方は簡単なのでしょうか。
また、小鳥によく見られる、手乗りにはできるのでしょうか。
今回はそんなジュウシマツの飼い方について、詳しく調べてまとめてみました。
目次
ジュウシマツってどんな鳥?
ジュウシマツの特徴や性格、値段などについては、以下の記事で詳しく紹介していますので、ぜひご覧ください。
ジュウシマツの飼育において用意するもの
ジュウシマツを飼育するにあたり、用意すべきものをピックアップしていきます。
絶対に揃えておくと良いものや、あった方が良いものまでありますので、必要に応じて用意してください。
ケージ
鳥の飼育において、ケージは必ず用意しなければなりません。
ケージの大きさはジュウシマツの場合ですと、もともと飛ぶ力が弱い鳥ですので、それほど大きいものは必要ないでしょう。
ただし、複数羽のジュウシマツを一緒に飼育する場合には、数に応じた大き目のケージを用意する方が望ましいです。
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止まり木
ジュウシマツは休む時にも止まり木を使います。
常に使用すると言ってもいいくらいに止まり木を使いますので、しっかりした物を最低一本は入れてあげるようにしてください。
様々な止まり木グッズが市販されています。
レイアウトで最も目に見えるところが止まり木でもありますので、上手にレイアウトしたいところですね。
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つぼ巣
ジュウシマツが眠るときは「つぼ巣」と呼ばれる巣の中で眠ります。
つぼ巣は普通に市販されています。
サイズも小型のものから大型のものまで様々です。
また繁殖する際にもつぼ巣は必要になります。
ジュウシマツはとても簡単に繁殖することができますので、つがいで飼育しているとすぐに卵を産みます。
ペアで飼育していて繁殖を望まないのなら、つぼ巣を入れるべきではないでしょう。
もし卵を産んでしまったら、雛が産まれるまでに処分することになってしまいます。
また卵を取り上げる事は、親鳥にとっても大変なストレスになってしまいますので、繁殖を望まないなら卵を産ませないことが一番大切です。
逆に繁殖させたい場合は、十分なスペースがある大き目のつぼ巣が必要になります。
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水浴び場
ジュウシマツは水浴びを好みます。
水浴び専用の容器は市販されていますので、そちらを利用しましょう。
水浴び場には二種類あります。
ひとつはケージ内に設置するタイプのもので、もうひとつがケージの外に外付けするタイプのものです。
どちらも一長一短ありますので、順番にご紹介します。
まずはケージ内に設置するタイプのものですが、こちらはケージ内が水浸しになりやすいというのがデメリットです。
ただ洗いやすくメンテナンスもしやすいのでお手軽なのが嬉しいところです。
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外付けタイプのものはケージの中は水浸しになりにくく、大変衛生的でおススメなのですが、掃除やメンテナンスがやや面倒なところが難点です。
また鳥によっては水浴び場を警戒して、そもそも使ってくれない事もあるのも特徴的ですね。
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餌入れ、水入れ
大抵ケージに付属してきますので、そちらを使用すると良いです。
ただし使いづらそうにしている場合には、新たに買い与えた方が良い事もあります。
ヒーター
ジュウシマツはとても丈夫な鳥ですので、日本の四季にも耐えうる体を持っています。
それほど過保護にならなくても十分飼育できるところが人気でもあるのですが、厳しい寒さにはやや弱いとえます。
また繁殖させた場合の雛の飼育にはヒーターによる温度管理は必要不可欠になりますので、必ず用意しましょう。
ヒヨコ電球やパネルタイプのものなど、ヒーターにはいくつか種類がありますので、飼育環境にあったものを用意しましょう。
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![]() | 外付け式 バードヒーター/SANKO WILD 小鳥 冬 暖房 保温 ケージ 寒さ対策 防寒 暖める 秋 文鳥 セキセイインコ ボタンインコ オカメインコ 鳥 バードヒーター |
ジュウシマツの複数飼育
ジュウシマツはペット用に品種改良されてきた鳥という事もあってか、単独飼育には向いておらず、複数羽で飼育することが望ましいという事が特徴的です。
縄張り意識とかはあまりなく、むしろ一羽だけだと寂しがり、ストレスになってしまいます。
大勢の仲間と群れて行動することを好むので、最低でも二羽での飼育が望ましいですね。
手乗りにはできる?
ペット用に品種改良されてきたジュウシマツですが、手乗りになるかと言われれば、必ず手乗りになるとも言い切れないようです。
もともと大人しい性格のジュウシマツですが、同時に臆病な性格も併せ持っていますので、なかなか手乗りにならない場合もあるのです。
手乗りにする場合は、まだ幼い雛を親鳥から離して「さし餌」と「温度管理」をして、ジュウシマツと信頼関係を築く必要があります。
ただしジュウシマツの雛のお世話はとても難しく、手間もかかるため、初心者には特に難しいかもしれませんね。
失敗すると簡単に亡くなってしまいますし、そのまま親鳥に任せておけば育つはずだった雛を死なせてしまうのは心が痛みます。
親から引き離す場合は、しっかりと育てていくという覚悟が必要になるのです。
ジュウシマツの餌
ジュウシマツはフィンチ系の小鳥ですので、文鳥やカナリアなどの他のフィンチ系の小鳥と同じ餌で飼育可能です。
餌には種子類がベースのシードタイプのものと、ペレットタイプの人工餌タイプのものがあります。
シードタイプの餌は栄養バランスが偏りがちになりますので、時々小松菜などの青菜系の野菜や果物なども併せて与えてあげると良いでしょう。
またペレットタイプの餌はそれだけでバランスよく栄養を摂ることができるのがメリットです。
ただ、やはりそれだけでは味気ない上水分も少ないですので、やはり時々は野菜や果物も与えてあげる方が良いでしょう。
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散歩(放鳥)について
ジュウシマツを部屋の中で放鳥させて遊ばせることも、たまには良いでしょう。
ただし、ジュウシマツの脱走には十分注意してください。
ジュウシマツはペット用に作り出された鳥ですので飛ぶ力も弱く、自然界では生きていく事が難しい鳥でもあるのです。
そもそもペットを逃がすことは良くない事ですので、ジュウシマツを逃がさないように十分注意しましょう。
まとめ
ジュウシマツはとても簡単に飼育することができますので、文鳥やカナリアなどのフィンチ系の鳥と同じ環境で飼育可能です。
また鳥としては複数飼育が望ましい珍しい特徴ももっています。
複数羽一緒に飼育する方がストレスなく飼育できますので、できれば二羽以上での飼育が望ましいです。
ただし、繁殖も容易にできてしまいますので、繁殖を希望しないのであれば、同性の複数飼いがおススメです。
ジュウシマツはもともとペット用に品種改良されて誕生した鳥ですので、自然界で生きていく事が難しいです。
放鳥している際に逃げ出さないように注意するのも、飼い主の務めになるのです。
手乗りには出来ない事もないのですが、臆病で警戒心も強い特徴がある鳥ですので、雛の頃からさし餌をして育てる必要があり、雛を育てるのはたいへん難しいです。
どちらかと言えば観賞用に向いている小鳥であると思っておいた方が良いでしょう。