メダカを飼育している人が良く使う容器の一つに「発泡スチロール」があります。
メダカの愛好家たちは、時には何十個もの発泡スチロールを並べて色んな種類のメダカを飼育しています。
発泡スチロールって見た目があまり映えないですし、何がそんなに良いのだろうかと思ったことはありませんか。
今回はメダカ飼育に発泡スチロールがピッタリな理由について、詳しくご紹介していきたいと思います。
目次
発泡スチロールの優れているところとは?
発泡スチロールの良いところとは一体何なのでしょうか。
メリットについて順番に見ていきましょう。
軽い
発泡スチロールの特徴と言えば、何といってもその軽さにあると言えますね。
メダカを飼う際に容器に水を入れると、か~なり重たくなってしまいます。
水槽に水を入れると、重量は数十キロにもなる場合があり、メンテナンスや場所移動などが難しくなります。
しかし、発泡スチロールであればかなり軽くなりますので、水を入れたとしてもいくらでも移動可能です。
女性でも扱いやすいという点でも発泡スチロールはとても良い飼育容器になりますね。
断熱性に優れている
発泡スチロールは野菜や魚を入れておくために使われていることからも分かるように、断熱効果がとてもすごいという特徴があります。
真夏の飼育になると水温の急上昇でメダカが弱ってしまうような状態でも、発泡スチロールは熱の影響を受けにくいため、水温の上昇を抑える事ができます。
実際にプラケースや水槽と比較してみると、その差に驚く事でしょう。
水槽などを屋外に置いておくと、水面酒でなく側面からも太陽からの熱を吸収し、水温上昇が進んでいきます。
しかし発泡スチロールは水面しか露出しておらず、側面からの直射日光も受けにくいため、温度上昇が緩やかになるのです。
また冬には逆に保温効果も期待できます。
熱を逃がしにくい発泡スチロールによって、温まった水は冷たくなり過ぎないのも嬉しいです。
生体にとって、水温や気温の大きな変化は体調を崩す要因となりやすく、できれば避けたいところです。
使用しているだけで水温変化を緩やかにしてくれる発泡スチロールは温度管理にも一躍買ってくれるのです。
夏にも冬にも安定した水温を維持してくれる発泡スチロールは、一年を通しての屋外の生体飼育にとても優れていると言えますね。
ただし、夏場には少し注意が必要です。
温度が上がりにくく、冷めにくい発泡スチロールですが、上昇した水温がなかなか下がらないというのも発泡スチロールの特長でもあります。
夏の猛暑日に、あまりにも水温が上がり過ぎた場合には注意が必要ですね。
入手しやすい
発泡スチロールですから、どこの家にもたいてい一つは眠っているのではないでしょうか。
家で見つけた場合は掛かる費用はタダですし、無い場合でもスーパーなどで毎日ゴミとしてでる発泡スチロールをタダでもらう事もできます。
ただし、魚が入っていた発泡スチロールは少々生臭いので、できれば野菜が入っていたものをもらう方が良いのかもしれませんね。
また市販のメダカ飼育用の発泡スチロールというものも販売されているんです。
こちらはさすがに商品と言うだけあって、少々見た目にも気を使っていて、色が黒かったりと少し特殊な仕様になっています。
でも発泡スチロールの割に結構な値段がするので、個人的には無くてもいいかな・・とも思いますけどね。(笑)
加工しやすい
そのままでは見た目がちょっとな・・
という人は加工してみたくなりませんか。
発泡スチロールは加工も簡単に出来てしまうので、自分の思っているように改造することができます。
基本的にカッターがあれば、切り込みなども思いのまま作る事もできますのでおススメですね。
穴を開けてひもを通して持ち手にする、なんてことも簡単に出来てしまいます。
メンテナンスが簡単
メンテナンスが簡単、というのは少し違うのかもしれません。
というのも入手が簡単ですので、汚れたり劣化したら「ポイッ」と捨てて新しいものを調達すれば良いのです。(笑)
発泡スチロールのデメリットは?
では、発泡スチロールのデメリットはあるのでしょうか。
見映えが悪い
発泡スチロールのデメリットといえばやはり「見映えの悪さ」ですね。
正直自分の中ではこれくらいかな?と思っています。
庭にいくつも発泡スチロールを並べてあると、あまり奇麗には見えませんからね。
劣化がしやすい
確かに劣化しやすくすぐにボロボロになってしまうのは仕方がありません。
とくに屋外で使っていると、あっという間に劣化してしまう事もあります。
でも新しいものに取り換えてしまえば良いので、あまり問題ではないようにも思いますね。
汚れが落ちない
発泡スチロールの欠点として、汚れたところを洗ってもなかなか落ちないというものがあります。
特に発泡スチロールの底には汚れが溜まりやすく、汚れがこびりつきやすいです。
こうなってはいくらゴシゴシ洗っても、汚れがなかなか落ちないのです。
また無理にこすったりすれば欠けてしまったり、劣化の原因にもなります。
色が白い発泡スチロールの欠点
メダカには保護色機能というものが備わっています。
これは周りの環境の色に溶け込みやすいように体色が変わるという特徴で、これが変わりメダカと呼ばれる品種改良メダカの飼育には少し厄介なのです。
真っ赤な楊貴妃メダカなどを真っ白なで敷くする場合には、次第にメダカの色が周りの白色に影響され、色が薄くなっていってしまうのです。
赤いメダカはその色が魅力的なのであって、色が薄くなると魅力が半減してしまいます。
こういった事態を防ぐために発泡スチロールの内壁面を黒く塗ったりといった工夫がされている事も多いです。
または、濃い色の緑のグリーンウォーターで飼育する事によって、白色を目立たなくすることもできるようですね。
まとめ
発泡スチロールでメダカを飼うにはメリットが多いです。
メリットとしては、
- 軽い
- 断熱性、保温性に優れている
- 入手しやすく新しいものと取り換えが簡単
デメリットは、
- 見た目が悪い
- 耐久性がない
- メダカの色が薄くなりやすい
と言った具合です。
見た目にこだわらないという方や、メダカの種類や色に特にこだわらない方には特にデメリットは見当たらず、おススメの飼育容器なのではないでしょうか。