メダカ

メダカはすごく丈夫な魚ですので、水換えもそんなに頻繁にしなくても飼育する事ができます。

しかしどんなに魚とは言っても、やはり繊細な生き物。

いずれ水換えは必要になってきます。

今回はそんなメダカの水換えの頻度やタイミングなどを詳しくご紹介していきたいと思います。

 

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水換えをすることでより元気に育つ

メダカにとって水とは、私たち人間にとっての空気そのものといっても過言ではないでしょう。

水が汚れていると、それは汚れて汚染された大気の中で生きているのと同じなんですね。

常に奇麗な水の中で飼育してあげると、メダカも元気に育つようになるのです。

 

水が汚れる原因としては、メダカの排泄物が主に挙げられますね。

その他にも、エサを与えすぎる事で食べきれず、食べ残しが水を汚してしまう事でも水質は悪化します。

そのまま汚れた水で飼い続けても、タフなメダカは生きてくれますが、やっぱり寿命が短くなってしまうなどメダカにとっては良くありません。

野生のメダカは1年~2年ほど生きると言われていますが、上手く飼育した場合は3年以上、長い場合だと5年も生きる事ができるのです。

どうせ飼ってあげるなら、長く飼ってあげたいですよね。

 

自然界のメダカの寿命が短いのは、そうした水質があまり良くないからという理由があります。

自然の川の水には様々な生物がいて、病原菌となるものも潜んでいます。

そのような環境よりも、飼育下の水の方が遥かに奇麗で快適な環境なのです。

 

 

水換えの水はどうする?

水換えに使用する水に関しては、「水道水」で構いません。

むしろ水道水が一番簡単に手に入る、きれいで新鮮な水です。

ただし、水道水には塩素(カルキ)が含まれていますので、浄水フィルターを通した水道水を使うか、カルキ抜きを施した水を使うようにしてくださいね。

雨水を溜めて使う、という人もいるかと思います。

雨水を使っても問題なく飼育する事が出来ますし、実際ビオトープなどでは私も雨水で足し水もしていましたが問題なく飼育できています。

ただし、雨水には空気中の不純物も含まれているという事を知っておく必要があります。

メダカにとって、水道水の方が遥かに良い水である事には変わりはありませんので、できれば水道水を使った方が良いですね。

特に室内の水槽で飼育している場合はなおさら水道水が良いでしょう。

 

 

水換えの方法と注意点

水換えする際は、すべての水を一度に換えず、3分の1に留めておく事です。

急激な水質の変化は、メダカにとってもストレスになりますし、急にメダカが死んでしまったといった悲劇のきっかけになってしまう可能性もあります。

特にエビを一緒に飼っているという人は、特に注意しましょう。

ヤマトヌマエビやミナミヌマエビを始めとするエビは、水質の変化に非常に敏感です。

少しの水質の変化ですぐに死んでしまう事も少なくありませんので注意しましょう。

少しずつの水換えを多頻度で行う方が、一度にすべての水を換えてしまうよりは遥かに安全です。

 

水合わせも忘れずに行っておきましょう。

少なくとも水温を合わせる作業はした方が絶対に良いです。

水温が違い過ぎるとショック死したり、急激に体調を崩す原因ともなります。

 

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水換えの頻度やタイミングは?

水換えの頻度は、季節に応じて変わると言えます。

水質は冬よりも夏の方が速く悪くなりがちなので、夏にはそれだけ頻繁に水換えをした方が良いです。

冬はメダカも冬眠しますしほとんど活動しませんので、排泄物も少ないです。

一方、夏に水温が上昇すると餌をよく食べ、排泄もたくさんしますので、それだけ速く水が汚れてしまいます。

一般的には、

  • 夏は一週間に一回
  • 冬は水換え無し
  • 春や秋は二週間に一回

とも言われていて、一つの指標になっています。

しかし環境や状況によって水の汚れる速さは変わりますので必ずしもこの通りであるとは言い切れません。

他にも、

  • 水の色が濁ってきたら水換えをする
  • 水槽に苔がついてきたら水換えをする

等の水換えの指標がありますので、参考にしてみて下さい。

 

 

グリーンウォーター(青水)について

屋外で飼育していると、水が緑色に変化することが良くあります。

夏に特に多いのですが、この緑の水は「グリーンウォーター」や「青水」と呼ばれて、重宝されています。

この緑色に見えるのは植物プランクトンが大量に繁殖したためで、このプランクトンが大量にいる環境がメダカにとっては最高な環境でもあるのです。

特に生まれたばかりの稚魚にはグリーンウォーターでの飼育が適していると言われています。

ですので、水が緑色になったからすぐに水換えをしなければならない、というわけでもないので注意しましょう。

 

ただし、ものには適度というものがあります。

グリーンウォーターも濃すぎるとメダカが酸欠を起こす危険性もありますので、あまりにも濃い場合は水換えをして薄めてあげることも大切です。

 

 

できるだけ水換えしない為には?

なかなか水換えを頻繁にしている時間もない・・という人もいるのではないでしょうか。

なるべく水換え頻度を下げるには、水を浄化してくれるものを水槽内に入れておく事です。

代表的なのは水草ですよね。

水質浄化能力に長けた水草を入れておくと効果を発揮してくれます。

メダカ飼育でお馴染みのアナカリスも水質浄化能力が高い事で知られていますよ。

 

 

全く水換えをしないで飼う事はできる?

全く水換えをしないで飼える環境といえば、自然の生態系を再現したビオトープですね。

たしかに生態系が上手く回っている状態だと、水換えは必要ないかもしれません。

しかしある程度水が減ったら足し水をしてあげるくらいのメンテナンスは必要だと考えます。

またビオトープの環境はメダカにとってはとても良い環境とは言いづらく、とりあえず生きていける環境であると考えて良いでしょう。

野生のメダカよりも長生きしてほしいというのであれば、水換えなしで飼育するのはおススメできませんね。

 

 

まとめ

メダカはとても丈夫な魚なので水換えをほとんどしなくても生存可能なのは間違いないです。

ただし水換えを定期的にした方が、より健康で長生きするメダカに育ってくれます。

また水換えの頻度は季節によって異なります。

暖かい季節ほどメダカは活発になりますので、それだけ水が汚れるのも早いため、水換えも頻繁に必要になります。

逆に冬はメダカも冬眠しますので、屋外飼育の場合は一度も水換えをせずに飼育する事ができます。