メダカ

あなたはメダカを飼育したことがありますか?学校の授業などでもメダカについて教えてもらえることもありますよね。それほどメダカの飼育は私たちにとって身近なことなんです。

メダカの飼育は魚の飼育の入門種としても知られています。

メダカはとても丈夫な魚ですし、飼育も簡単に行う事ができるので、昔から非常に人気があります。

しかしメダカの飼育は簡単とは言っても、「メダカの産卵」に関してはそう簡単にはいかないようなのです。

そこで今回はそんなメダカの産卵について取り上げてみたいと思います。メダカが産卵するにはいったいどんな条件が必要なのでしょうか。

またメダカの産卵に際して注意すべきことなども併せて調べてまとめてみました。

なお、メダカの飼育方法に関しては、以下の記事で詳しく紹介していますので、ぜひご覧ください。

 

 

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メダカの産卵時期は?

メダカの産卵時期は一般的に、春から夏にかけて行われることが多いですね。

これは温度、つまり水温と日中の日照時間に左右されるとされているからです。

 

メダカの産卵の適正水温

メダカは水温が20℃くらいから産卵が可能で、およそ18℃くらいから繁殖活動を開始します。

実際にはメダカの産卵の適正温度は25℃~28℃くらいの間とされていて、この温度になるのは大体春から夏にかけてという理由から、産卵時期が春~夏にかけてということなのです。

 

メダカの産卵は日照時間が大事

メダカの産卵のもう一つの条件とは、「日照時間」です。メダカが産卵するにはおよそ13時間~14時間の日照時間が必要だとされています。

この日照時間の条件に当てはまる時期もまた、春~夏です。春から夏にかけての日照時間は12時間以上あり、メダカの繁殖活動に必要な日照時間も安定しているのです。

ちなみに、この2つの条件「水温」と「日照時間」の条件を満たしてさえいれば、春~夏に限らずに、年中の産卵活動が可能となります。しかし日照時間を長くしていればいいのか、と言われればそうでもありません。

日照時間が長すぎてもメダカの産卵には適しません。夜には照明を落として、自然界と同じようなメリハリを作ってあげる必要があるのです。

 

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メダカの産卵時間

メダカが産卵するのは「午前中」だとされています。

午後以降に産卵することはほぼありません。メダカには体内時計のようなものがあるのか、照明を落として真っ暗にしていても、産卵することもあるようです。

 

メダカの卵は隔離する

メダカの卵を無事孵化させるためにも、メダカの卵は元いた水槽から隔離しましょう。

正確には、産卵を控えたメスを別の産卵専用水槽に隔離する、ということです。産卵したメスは、数時間ほどたくさんの卵の塊をお腹にくっつけています。

これをいずれは水草などにくっつけるのですが、このお腹に卵をくっつけている状態のメスを捕獲し、別の水槽に隔離するのが最も簡単な採卵方法と言えます。

この状態のメスを発見したら、他のメダカも確認してみましょう。どこかの水草にすでに卵を産み付けている可能性があります。もしも水草に卵を発見したら、すぐに採卵して隔離しましょう。

そもそもどうして卵を隔離する必要があるのでしょうか。

それはズバリ、「親が卵を食べてしまうから」ですね。産卵したあとの卵は、メダカからすれば単なるエサにすぎないと言われています。

一瞬で食卵されてしまいますので、絶対に卵は隔離するようにしましょう。

隔離するときの注意点もあります。隔離容器の水は、メダカが元いた水槽の水を使って隔離するようにしてください。

また親メダカが卵を水草にくっつけたら、親メダカもすぐに元の水槽に戻してください。

また自然な温度での産卵であれば、特に気を使う必要はありませんが、ヒーターを使って産卵させた場合はちょっと注意が必要です。

卵はかなりデリケートです。水温や水質が変わってしまうと、孵化せずに死んでしまうことも多いのです。

 

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卵を産み付けるためのおススメの産卵床とは?

メダカは水草でも産卵するのですが、できれば産卵に適した産卵床を用意するのがおススメですね。

産卵床とは、「メダカが卵を産み付ける場所」のことです。人工の産卵床もあったりと、産卵床にできるものは本当に様々です。

何も考えずに適当に水草を使っていると、産み付けられた卵を見つけにくい場合もあります。

もっともポピュラーなのは「ホテイアオイ」という水草を利用することですね。

これなら産卵し易く、ホームセンターでも100円くらいで販売されていますので、容易に入手可能です。

また紫のきれいな花が咲きますので、水槽の見栄えのワンポイントとしてもおススメですね。

他におススメとされる産卵床は、「シュロ皮」と呼ばれるものです。メダカの養殖場でもシュロ皮を使用しているところが多いそうです。

シュロ皮の良いところは2つあります。一つ目は、「卵が見つけやすい」という事ですね。色が茶色ですので、産み付けられた卵を容易に発見できるので重宝されています。

もう一つの理由は、「水質が弱酸性になる」という事です。メダカを飼育する場合の水質は弱酸性が向きます。

水質が良いと、メダカの産卵にも良い効果があると言われています。まさにシュロ皮とメダカの相性は抜群だというわけですね。

シュロ皮はあまり馴染みがないものではありますが、メダカの産卵床用に、きちんと商品化されているのものが販売されていますので、そちらを利用すると良いでしょう。

 

メダカの産卵用シュロ皮

 

卵を上手に孵化させる方法は?

卵を孵化させるために注意すべきポイントを抑えておきましょう。

まずは浅いプラスチックシャーレのようなものを用意します。ここに卵の付いた水草を入れます。

この時のトレーには水を2㎝くらいの深さで入れると良いでしょう。なぜ水を浅く入れるのかというと、「酸素が水中に溶け込みやすくするため」です。

酸素が水中に溶け込む際は水面から溶け込みますので、深い容器の場合は卵までしっかりと酸素が行き渡らずに死んでしまうこともあるからです。

この状態のまま、温度は25℃以上をキープしておきましょう。低温過ぎると孵化しませんので、温度にもしっかりと気を配りましょう。

この時のポイントとして、卵が孵化するまでの管理には「水道水」を使うことをおススメします。

実は水道水に含まれる少量の塩素が、卵の消毒に効果的だとされているのです。水道水を上手く使う事で、卵にカビが生えるのを防ぐことができます。

以上のように卵が上手く管理できていると、およそ1~2週間ほどで卵が孵化し、稚魚が誕生します。

 

メダカの稚魚の育て方

メダカの稚魚の育て方に関しては、以下の記事で詳しく紹介していますので、ぜひご覧ください。

 

 

 

まとめ

メダカの飼育は簡単ですが、産卵と卵の孵化はちょっとコツがいるようですね。

産卵させる際の注意すべきポイントは2つです。まず一つ目は、水温を25℃くらいに調節しておきましょう。

またもう一つのポイントは日照時間ですね。メダカの繁殖に必要な日照時間は13時間くらいですので、照明を上手く使ってコントロールしましょう。

夜には消灯し、メリハリをつけることも忘れずに。

卵を孵化させるためのポイントとしては、卵を親メダカと隔離することです。

一緒にしていると餌として一瞬にして食べられてしまいます。隔離した卵は浅い容器に移し、水道水で消毒をしつつ孵化を待つのがおススメです。

この時の水温は25℃くらいをキープしましょう。

メダカの産卵もいろいろと奥が深いのですね。たくさんの愛好家たちがメダカに夢中になる理由もわかる気がしました。

お気に入りのメダカの繁殖を失敗せずに行うためにも、これらはぜひ知っておきたいポイントですね。