猫

猫バンバンという言葉を聞いたことはありませんか?数年前から流行っている言葉で、知っている人は知っているのではないでしょうか。

猫を飼っていて車を運転するドライバーさんは特に、猫バンバンをしないと思わぬ事故につながる恐れがあります。

今回は猫バンバンが推奨されるきっかけや、正しい猫バンバンのやり方などを詳しくご紹介していきます。

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猫バンバンとは?

猫バンバンとは車の下や周辺、エンジンルームやボンネットの中などに入り込んでいる猫を、ボンネットをバンバンと叩くことで猫を遠ざけ、車の発進時に猫が巻き込まれる事故を未然に防ぐ取組みのことです。外国ではKnock Knock Cats(ノック・ノック・キャッツ)と呼ばれています。

猫は暖かい場所を探している

猫は寒いのが苦手で暖かい場所が大好きです。冬の寒い時期には猫は暖かい場所を常に探しています。その中でもよく猫が見つかる場所というのが車のボンネットの中やエンジンルームの中なんです。

運転し終えて駐車後の車はまだ温かく、猫にとってはとても居心地の良い場所で、寒い日にはよく車の周辺で猫が見つかっているんです。猫のような動物が車のエンジンルームに入り込むことなんてそもそもあるのか?と疑う人もいるでしょう。

でも猫は狭い場所が大好きですし、私たちが思う狭い場所でも猫にとっては簡単に入り込めてしまうこともよくあることなんですよ。特に子猫の場合、なんでこんなとこに!?という場所に入り込んでいることも多々あるんです

猫バンバンしないと思わぬ事故に!

猫が車の下に入り込んだまま車を発進させてしまった場合、猫を轢いてしまう可能性があります。またタイヤと車体の間にも猫が入り込んでいることがあります。エンジンルームに猫が入り込んだまま車を走らせると、強烈な熱で猫が死んでしまうこともあります。

またさらに奥に入り込んだ場合、車の動力部に巻き込まれて悲惨な死に方をしてしまうことも。猫にとってもつらいですが、こうした事故によって車のエンジンが故障し、思わぬ修理費用が掛かってしまうというドライバーにとって悲しい結果にも。

こういった事故を未然に防ぐためにも猫バンバンは推奨されているんです。

猫が車に入り込む事故は一か月に20件近く発生していた

車の調子がなんかおかしい・・とJAF(日本自動車連盟)が報告を受けて出動した中で、猫がエンジンルームに侵入したことが原因だったという事例が、なんと一か月で20件近くあったということです。

また200人のドライバーを対象に、猫が車に周辺にいたかどうかのアンケートを取ったところ、7人に1人が「猫がいた」と回答していたんです。これは確率でいうとおよそ14%になります。なかなかの確率だと思いませんか?

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猫だけではない

エンジンルームに新入する可能性がある生き物は猫だけとは限りません。ネズミや鳥なんかも入り込む恐れがあるんだとか。なんと鳥がエンジンルームに巣を作っていたというケースも報告されていますから驚きです。

猫が車に近づくのは冬だけではない

猫が寒いから車に近づくとは限りません。夏には涼しい日陰を求めて車の下に入り込むこともありますし、雨の日にも雨除けや風よけとして車の下やエンジンルーム、ボンネットに入り込むケースがあるのです。夏だからと言って安心はできないということですね。

間違った猫バンバンとは?

猫バンバンするとボンネットがへこむのでは?
猫バンバンすると猫が驚いてストレスを与えるのでは?

等といった意見もあるようですが、これは少し間違った解釈かもしれませんね。猫バンバンといってもボンネットがへこんでしまうほどに強い力で叩く必要はありません。軽く叩いてあげる程度で大丈夫です。大事なのは猫にこれから車を動かすよ!と教えてあげることです。猫は音や振動にとても敏感な生き物ですから、少しの音でも出てきてくれるものです。

また叩きすぎると逆に猫に恐怖感を与えてしまい、エンジンルームのさらに奥へと入り込み、身をすくめてしまう可能性が高くなります。一度エンジンルームの奥に入り込んでしまった猫はなかなか出てきてくれなくなるので、叩きすぎには注意したいところです。

正しい猫バンバンのやり方は?

正しい猫バンバンのやり方は以下の通りです。

1.ボンネットを軽く叩く2.ドアを2~3回開け閉めする

3.ボンネットやエンジンルームの中から鳴き声などが聞こえないか確認する

4.クラクションを軽く鳴らす

5.もう一度ボンネットを軽く叩く

これくらいやればほとんどの事故は防ぐことができるでしょう。とはいえ相手も猫なので、これくらいやっても中から猫が出てきた!という報告もあるので100%防げるとは言えないんですよね。

でもボンネットを叩くのってなんだか恥ずかしいし、という人にはドアを2~3回開閉する方法がおすすめです。動物保護団体の「Clover」も急いでいる場合や周りに人がいて猫バンバンがやりにくい時に推奨している方法なんです。

猫バンバンが知れ渡るようになったきっかけとは?

猫バンバンが広まったきっかけは、2014年に日産自動車の関係者がSNSで投稿したつぶやきがきっかけでした。車の発進時に、猫などの動物が入り込んでいる可能性があるので、車を叩いてみましょう!という投稿が反響を呼びました。

2015年末に「猫バンバン」というハッシュタグで拡散、2016年からは猫バンバンという名前で取組を広め、猫の事故防止を促す活動がスタートすることになりました。

まとめ

猫バンバンは車の周囲に潜んでいる猫に注意喚起し、車の発射時に猫が事故に遭うのを防ぐ取組のことです。

猫バンバンをしないと思わぬ車両トラブルにつながる恐れもあり、走行中に異常が発生するととても危険です。

運転前にちょっとボンネットを叩く、ドアを2~3回開閉するだけでも猫を巻き込む事故は防ぐことが可能です。

寒くなってくると猫が車に近付いてくるケースが多くなります。思わぬ事故にならないように、今日から猫バンバン始めてみませんか?