ヒョウモントカゲモドキ

ヒョウモントカゲモドキは簡単に飼育できることで人気の爬虫類ですが、飼育する際の注意点もあります。

その代表的な例が「脱皮」です。ヒョウモントカゲモドキはこの脱皮を繰り返しながら成長し、徐々に大きくなります。

今回はヒョウモントカゲモドキの脱皮において注意すべき点や、脱皮失敗(脱皮不全)を防ぐ方法についても調べてまとめてみました。

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ヒョウモントカゲモドキの脱皮の頻度や間隔はどれくらい?

ヒョウモントカゲモドの脱皮の頻度や間隔は、その個体の成長度合いによっても異なりますし、またそもそも個体によってややバラツキがあるようです。

まだ幼い成長盛りの個体であれば頻繁に脱皮します。およそ10日に一回くらいの頻度で脱皮することもあります。

やや育った若い個体であれば2週間に一回くらいの頻度で脱皮します。実際にはもっと少ないのかと思っていましたが、結構頻繁に脱皮するんですね。

つまり1か月に2回は脱皮するわけですね。

脱皮にかかる時間

ヒョウモントカゲモドキの脱皮は,通常であれば3日もあれば完了するのが普通です。

脱皮の前には体全体が白っぽくなりますので、白くなってきたら脱皮が近いんだなと思って、無事に脱皮が完了できるように環境を整えてあげましょう。

3日を過ぎても脱皮が終わっていない場合は「脱皮不全」の可能性があります。脱皮不全にならないように、脱皮を手伝ってあげるなどの対策を立てる必要もあるかもしれませんね。

ヒョウモントカゲモドキの脱皮不全の原因3つ

たまに脱皮に失敗することもあります。脱皮不全というのは、脱皮が完了せずに、指先などに古い皮膚が残ったままになる事を言います。

脱皮不全になる原因はいくつか挙げられます。

ストレスなどの外的要因

脱皮の最中に、環境の変化などによる強いストレスを受けた場合などに途中で脱皮を止めてしまい、脱皮不全になってしまう事があります。

湿度不足

飼育環境内の湿度が低く、乾燥してしまうと上手く古い皮を脱ぐことができずに失敗してしまう事があります。

温度管理が不十分

ヒョウモントカゲモドキは寒さに弱いので、温度が低くなると活動が鈍くなります。

そうなると脱皮にも失敗しやすくなります。

ヒョウモントカゲモドキの脱皮不全を防ぐ方法とは?

脱皮不全を防ぐには、まず脱皮を控えているヒョウモントカゲモドキにはあまりちょっかいを出さずに、そっとしておくという事です。

ヒョウモントカゲモドキはそもそも夜行性ですので、脱皮も通常は夜中にコッソリと行うことが多いです。

体が白っぽくなってきて脱皮が近いと分かったら、静かな場所でスムーズに脱皮できるようにしてあげましょう。

また温度管理もしっかり行う必要があります。夏はまだ良いのですが、気温が下がり始める11月から、まだ寒さが残る3月くらいまでは常に飼育環境の温度管理に気を配って、パネルヒーターなどで温めてあげましょう。

湿度も高めを維持できるようにしましょう。

おすすめの方法は、隠れ家「ウェットシェルター」の上の窪みに水を張って、ケージ内の湿度を上げてやる方法ですね。

水を入れてあげるだけで、ウェットシェルター内の湿度を上げれらますので簡単ですね。

ちなみに脱皮前の湿度は70%くらいになるようにすると上手くいきやすいようです。

ウェットシェルター M


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もしも脱皮不全になってしまったら

脱皮不全防止対策をしていたのにも関わらず、万が一脱皮不全になってしまったら脱皮を手伝ってあげましょう。

そのまま放置しておくと、残った古い皮が固まって、壊死してしまいます。脱皮を手伝うといっても、無理やりに皮を剥がすような身も蓋もないようなやり方ではヒョウモントカゲモドキにケガをさせてしまいます。

基本的にはヒョウモントカゲモドキ自身で脱皮をするように、あくまでも手を貸してやるという手伝い方をすべきなのです。

まずはタッパーなどに30℃程度のぬるま湯を5mmくらいになるまで浸します。

その中にヒョウモントカゲモドキを入れてあげます。

しばらくして古い皮がふやけたら、柔らかい綿棒などで脱皮不全箇所を軽くこすってあげます。

しかしあくまでもヒョウモントカゲモドキが自分で皮を脱ぐように誘導するというのがポイントです。

なかなか難しいかと思いますが、根気よく手伝ってあげましょう。

 

なお、ヒョウモントカゲモドキの種類や販売店に関しては、以下の記事で詳しく紹介していますので、ぜひご覧ください。

まとめ

ヒョウモントカゲモドキは月に2回の頻度で脱皮をします。

成長期の幼い個体はさらに脱皮頻度が多くなります。

脱皮の前には体が白っぽくなりますので、温度管理をしっかり行います。

また乾燥していると失敗しますので、特に乾燥しやすい時期(冬)などには湿度を高めてあげる対策をしましょう。

またちょっかいを出すと途中で脱皮を止めてしまう事があるので、脱皮を控えているヒョウモントカゲモドキは、脱皮が無事完了するまでなるべくそっとしておきましょう。

もし万が一脱皮に失敗してしまったら、ヒョウモントカゲモドキを30℃のぬるま湯につけ、脱皮不全箇所をふやかし、柔らかい綿棒などで古い皮を剥がして、優しく脱皮を手伝ってあげましょう。