メインクーンは世界最大の大きさになる猫種です。
日本だけでなく、世界各地でもとても人気がありますね。
最大のものだと100㎝を超える個体もいるといいますから、その大きさが伺い知れると思います。
そんなひときわ大きな猫であるメインクーンですが、大きいだけに注意すべき病気もあるのではないでしょうか。
そこで今回はメインクーンの掛かりやすいとされる病気についてご紹介していきたいと思います。
なおメインクーンの性格や特徴、値段については以下の記事で詳しく紹介していますので、ぜひご覧ください。
目次
肥大性心筋症(ひだいせいしんきんしょう)
遺伝性の病気でメインクーンには特にありがちだとされている病気の一つです。
異常があるのは心臓になります。
心臓の筋肉が厚くなってしまう心臓病の事ですね。
猫の場合の症状は、元気がなくんり、食欲もなくなります。
初期症状が分かりづらいのも難点です。
酷くなると苦しそうな呼吸をしたり、後足の麻痺、さらには後足を痛がって起き上がることもできなくなり、放っておくと後足が壊死してしまいます。
遺伝性の病気ですので、子猫へと遺伝するケースが多いです。
生後数か月から15歳を越えた猫であっても掛かることから、すべての年齢の猫に起きる病気だと言えます。
少しでも症状に疑いがあった場合には、一刻も早く病院に連れて行くようにしましょう。
または子猫を購入する際に、遺伝子検査をしてもらう事もできます。事前に検査してもらう事で、将来掛かる可能性が高いかどうかをある程度判断することができるといいます。
気になる方はチェックしてもらう事をおススメします。
多発性嚢胞腎(たのうせいほうのうじん)
腎臓に嚢胞(のうほう)と呼ばれている袋がたくさんできてしまう先天性の腎疾患です。
腎機能が徐々に低下する病気で、腎不全のような症状を引き起こします。
掛かっても症状がほとんど出ないのでたちが悪い上に、一度かかってしまうと治らない病気である点も厄介な病気です。
発症確率は1000匹に1匹くらいだと言われています。
症状としては、食欲がなくなり体重が減る、水をよく飲むようになる、またよく吐くようになるのも特徴的です。
3歳頃から徐々に腎機能が低下していく特徴がありますので、10歳のになる頃には腎不全になっているというケースが多いようですね。
こちらの病気も遺伝性の病気ですので、親猫が掛かっていると子猫も掛かってしまう可能性が高いと思ってよいでしょう。
治療方法は残念ながら見つかっておらず、対処方法としてはできるだけ初期段階から症状を緩和する処置を施すのが一般的だとされています。
病気に掛かる可能性があると思われる猫には、定期的な検査を受けさせるようにすると良いでしょう。
脊髄性筋萎縮症(せきずいせいきんいしゅくしょう)
胴や四肢の筋肉を動かす脊髄の神経が消失する病気で、遺伝性の病気でもあります。
生後3か月~4か月で発症すると言われています。
初期症状としては後足を動かす力が弱くなり、かすかに震えるような症状が現れます。
その為ジャンプすることもできないまま、筋力がどんどん低下していく病気です。
この病気に掛かってしまった猫は短命になってしまう傾向が強いようです。遺伝性ですので、事前に検査を行うことで掛かるリスクを調べる事もできます。
股関節異形成不全(こかんせついけいせいしょう)
大型の動物に起こりやすい病気です。メインクーンは大きくなる猫ですので、特に注意したい病気の一つです。
情報によると、この病気にかかる猫種はメインクーン一種類のみだという記述もあります。
この病気は太ももの骨と骨盤とを繋いでいる股関節の形が異常になっている病気です。
最近では股異形成(こいけいせい)とも呼ばれているようで、どちらかと言えば犬に多い病気です。
痛みのために歩きにくくなります。
急速に骨が発達する時期になりやすく、症状としては歩き方がおかしい、高いところから飛び降りられない、後ろ足を地面につけるのをためらうようになるのが特徴的です。
猫は傷みがあっても隠そうとする習性があるため、症状に気付くのが遅れるということも良くあります。
このような症状が少しでも見られたら、早めに獣医さんに見てもらう事が大切です。
まとめ
メインクーンは大型になる猫ですので、他にの猫は掛からないような病気に掛かってしまうリスクも高くなります。
またここで取り上げた病気のほとんどが遺伝性の病気でもあります。
親猫が掛かった場合、子猫もまた掛かるリスクが高くなるのです。
掛かる確率を下げることはできないかもしれませんが、事前に検査を行う事で将来遺伝性の病気に掛かるリスクを調査することができますので、気になるのであれば事前に検査をしておくのも一つの手段ではないかと思います。