カマキリ

カマキリの産卵はどんな感じで行われるのかご存知でしょうか。

晩夏から秋にかけて田んぼや草むらでよく見かけるカマキリですが、産卵しているところに出くわしたり、卵から孵化するところを見る事はそう多くないですよね。

実際にカマキリはいつごろに産卵しているのでしょうか。

またどのような卵を産むのでしょうか。

さらには、どれくらいの幼虫が孵化するのでしょうか。

今回はそんなカマキリの産卵や孵化について詳しく調べてまとめてみました。

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カマキリの産卵時期はいつ?

 

カマキリがもっとも活動的になるのは9月頃ですが、産卵をするのは気温が本格的に下がり始める10月~11月頃が最も多いです。

 

カマキリの卵と卵鞘とは?

カマキリの卵というと、フワッとしたスポンジのようなものを連想されると思います。

あれは確かにカマキリの卵ではあるのですが、正式には卵と言うよりは「卵鞘(らんしょう)」と呼ばれているものになります。

卵鞘は卵を寒さや外敵などから守る役割があり、卵鞘の中には100個~200個以上もの卵が入っているのです。

カマキリは生涯で卵鞘を2個~3個くらい産むとされており、卵の数に換算すれば300個くらいでしょうか。

実際にはもっとたくさんの卵鞘を産むこともあるようですよ。

卵鞘はカマキリの種類によって様々な形をしており、大きなサイズのカマキリであれば卵鞘も大きくなる傾向にあります。

産みたての卵鞘はフワフワしており、とても壊れやすいのですが、時間が経てばカッチカチにかたまり、頑丈になっていくのです。

 

カマキリの産卵場所は?

カマキリの産卵場所に関しては、カマキリの種類によって異なります。

オオカマキリは枯れた草木などの枝に卵鞘を産みつけます。

オオカマキリの卵鞘は大きく、ふっくらした球形をしており、4㎝くらいと結構な大きさがあります。

ハラビロカマキリの場合は、樹木の枝や建物の壁や塀などに産み付けられています。

卵鞘の形はオオカマキリほど大きな球形をしていませんが、2㎝~3㎝くらいの大きさがあり、ふっくらしているところは似ています。

チョウセンカマキリは草の茎などに産み付けられており、卵鞘はやや細長い形をしていて、球形ではありません。

長さは4㎝くらいあります。

コカマキリは倒木や木の幹の低い場所などに産み付けられています。

卵鞘の大きさは2㎝~3㎝くらいあり、実際にいろんな場所で産卵していますので、草むらなどに行かなくても家の周りでも普通に見つかることもありますよ。

以上の事から、カマキリの卵鞘を採集するのであれば、オオカマキリやチョウセンカマキリのものが枝ごと取って持って帰れますので採集しやすいと言えますね。

もちろん他のカマキリの卵鞘も持ち帰ることができますが、へらなどで削り取る必要があったりと、やや面倒なことが多いようです。

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カマキリの孵化時期はいつ?

カマキリの卵は卵鞘の中で寒さが厳しい冬を過ごします。

春、暖かくなった頃を見計らって次々と卵が孵化し、卵鞘から出てくるのです。

およそ4月~5月くらいの時期に孵化することが多いですが、卵が産み付けられた時期が早すぎると、冬を待たずして孵化する場合があります。

その場合、幼虫は冬を生きていく事ができずにそのまま死んでしまいます。

逆を言えば、温度管理さえ可能であれば、冬を越さずにすぐにでも孵化させることが可能なわけです。

 

カマキリの孵化と前幼虫とは?

カマキリの卵が孵化すれば、すぐに幼虫が産まれてくるわけではありません。

これはあまり知られていない事かもしれませんね。

カマキリは不完全変態の昆虫ですので、成虫も幼虫もさほど変わらない体つきをしています。

しかし生まれたばかりの幼虫は「前幼虫」という状態で産まれてきます。

前幼虫は薄い皮で幼虫をくるんでおり、最初の脱皮で触覚や足、鎌などが出てきて正式に1齢幼虫になるのです。

 

 

カマキリの卵鞘の保管

翌春の自然孵化を待つのであれば、管理方法に注意しなければいけません。

温度が高いと季節を間違えて孵化しますので、気温が上がりにくい場所や、屋外や出入口付近など外気温に近い場所で管理しておくと春まで卵鞘のまま保管することができます。

 

カマキリの産卵数が多いのはなぜ?

カマキリの卵鞘には数百匹の幼虫の卵が入っており、すべて孵化すればとんでもない数のカマキリが誕生することになります。

しかし世の中そんなにカマキリだらけというわけでなないですよね。

実はカマキリは無事に成虫になる事ができるのはわずか10%にも満たない数だと言われているのです。

卵鞘の間に天敵に狙われたり、産まれてからすぐにも狙われる危険があります。

もちろん成長過程においても天敵はたくさん存在しており、途中で命を落とす子カマキリは相当多いのです。

一つの卵鞘から無事成虫になれるカマキリはたったの20匹~30匹程度だと言われており、これくらいの数が産まれてこないとカマキリ自体絶滅してしまうかもしれませんよね。

 

飼育下のカマキリの幼虫

飼育下だと天敵に襲われるような危険はありませんが、その代わりに餌不足という問題がありますよね。

カマキリは頻繁に共食いをする昆虫ですので、そのままだと餌が足りずに共食いしまくります。

まぁ数の調整には致し方ないのでしょうが・・。

小さな子カマキリの飼育は、餌やりがとても困難です。

果物などを入れておき、ショウジョウバエを湧かせるなど工夫があれば、子カマキリでも飼育することができますよ。

 

まとめ

カマキリの卵は気温が下がり始めた10月~11月頃から見ることができます。

産卵場所や卵鞘の形はカマキリの種類によって異なりますので、それぞれのカマキリの産卵場所を把握しておくと、お目当てのカマキリの卵を入手できる可能性が高くなります。

孵化の時期は暖かくなってきた4月~5月が最も多く、温度さえ暖かくなればいつでも孵化することができます。

飼育下では温度管理が可能ですので、すぐにでも卵を孵化させることができますよ。

一個の卵鞘から200~300匹もの幼虫が孵化してきますので、安易に卵鞘を持ち帰って孵化させるのは少し考え物です。

またカマキリの幼虫の飼育は小さければ小さいほど難しく、餌やりがネックになるでしょう。

飼育容器の中にショウジョウバエなどを湧かせるようにしておけば、餌として食べますのでおススメです。

カマキリの孵化はちょっと気持ち悪い・・と思うかもしれませんが、一度見てみると面白いかもしれませんよ。

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