水草水槽を立ち上げたら、ほぼ必須になるのが「CO₂の添加」でしょう。
水草の育ちがあまり良くないな・・
という場合にはCO₂を添加するとm見違えるように育つことも。
だからといってたくさん添加してしまえ!
というのはとても危険な事でもあり、CO₂の扱いには注意が必要な事もたくさんあるのです。
今回はそんなCO₂の添加の際の注意点や、上手なCO₂の添加の方法について、詳しくご紹介していきたいと思います。
目次
二酸化炭素の添加のし過ぎに注意
水草はあ二酸化炭素を吸収して酸素を出す。
これはあまりにも有名な話ですよね。
なので「たくさん二酸化炭素を入れて、早く水草を成長させるんだ!」
と、いきまいて二酸化炭素の添加を急ぐのは危険です。
まず二酸化炭素は水中に溶ける量が決まっています。
過剰に添加しても、水中に溶け切らずに水草に吸収されることもありません。
また水中に過剰に二酸化炭素が添加されると、水中で酸欠が起こります。
悪くすれば、飼育している生体がすべて死んでしまった!なんていう最悪な事態を招いてしまうことも。
そうならないように、添加の量を調節する事がとても重要なのです。
そもそも二酸化炭素が必要?
水草といえば二酸化炭素が必須という印象を持ちますが、実際のところはそのような事はありません。
というのも、二酸化炭素を添加しなくてもしっかりと育ってくれる水草もたくさんあるのです。
しかし二酸化炭素を添加した方が発色が良かったり、育ちが早かったりと、添加した方が良いのは間違いないです。
もしも育成している水草が二酸化炭素を添加しなくても充分育つ種類の水草であるなら、無理に二酸化炭素を添加しなくても良いかもしれませんね。
エアレーションをしていると二酸化炭素は抜けてしまう!?
水槽で生体を飼育している場合には特に、エアレーションをしているという場合が多いでしょう。
このエアレーションには水中の二酸化炭素を外に出してしまう効果があります。
二酸化炭素を添加しても、エアレーションによって効果が薄れてしまうので、エアレーションを止めて二酸化炭素を添加するという人も多くいます。
しかし単純にエアレーションを止めるのは、水中の酸欠を引き起こすきっかけとなり、飼育している生体には危険な行為です。
またエアレーションでなくても、エアレーションと同等の効果がある外掛けフィルターや上部フィルターなどを設置している場合も、二酸化炭素が抜けやすいので注意が必要です。
二酸化炭素が抜けてしまうのを阻止するには、水面に水が落ちないように工夫する事です。
フィルターの排水口を水中に沈めることで、二酸化炭素が抜けにくくできますのでおススメの手法です。
二酸化炭素を添加する時間
水草が光合成をするのは、昼間だけですので、水槽環境だと照明が付いている間だけという事になります。
つまり、照明が消えている夜間にはいくら二酸化炭素を添加しても光合成は行われません。
もしも夜間も二酸化炭素を添加した場合、水草も光合成をやめて呼吸をし、酸素を消費していきますので水中の酸素がどんどん消費され、二酸化炭素だけがどんどん増える事になってしまいます。
こうなると飼育している生体にとってとても危険な状態となりますので、二酸化炭素を添加するのは昼の間、照明をつけている間だけにする必要があります。
二酸化炭素の効果
二酸化炭素には水草の育成を促進する効果がありますが、同時に水質を弱酸性にする効果もあります。
弱酸性の水質を好む生体にとってはとても良い効果だと言えますが、アルカリ性の水質を好む生体ももちろんいますので、一概には言えないですね。
よく、二酸化炭素を添加すれば生体の調子が良くなる、と言われている事もあるようですが、そんなに単純な事ではないという事も覚えておきましょう。
二酸化炭素を添加すべきではない場合
二酸化炭素を添加するべきではない場合とはどんな場合でしょうか。
それはまとめると以下の通りですね。
- 生体しかいないような水槽
- 水草があるけど生体をメインに飼育している水槽
- 生体が過密状態に飼育されているような水槽
- フィルターが二酸化炭素の添加と相性の悪いタイプの場合
- エアレーションをし続けないと水槽が維持できないという場合
以上のような場合は二酸化炭素の添加は必要ないかもしれません。
また飼育している生体が、強い水流を好むような魚である場合。
こういった場合も強い水流によって二酸化炭素がどんどん抜けて行ってしまいますので、添加しにくい環境であると言えますね。
逆に生体を全く入れておらず、水草オンリーの水槽の場合などは、ぜひ二酸化炭素を添加して育ててほしいところですね。
ましてリシアやグロッソスティグマ、パールグラスなどのような前景草を絨毯のように育てたいのであれば、二酸化炭素の添加は絶対条件となります。
二酸化炭素の添加方法
二酸化炭素の添加方法はいろいろとありますが、おおよそ以下の通りです。
- 二酸化炭素ボンベ
- 発酵式
- 化学式
- 溶解式
それぞれ一長一短があり、どの方法を取るかはその人次第でしょう。
まとめ
二酸化炭素の添加には注意が必要で、水草水槽であっても二酸化炭素の添加はしない方が良い場合もあります。
水草も生態も入れている場合の二酸化炭素の添加の方法は、昼間に照明をつけている時に二酸化炭素を添加し、夜に照明を消して光合成をやめたら二酸化炭素もストップ。
酸欠対策としてエアレーションを掛ける、という方法がとても理にかなっている運用方法だと言えます。
二酸化炭素の添加を考えている場合には、水槽の環境を良く見直して、本当に二酸化炭素の添加が必要なのかをよく考えて行うようにしましょう。