大切に育てていた水草が元気が無く、黒ずんでしまっている・・
こんな経験はないでしょうか。
栄養もOK、水も奇麗。
だけどなんか元気が無くて枯れてしまいそう。
そんな場合に確認しておきたい水草育成のポイントを詳しくご紹介していきたいと思います。
水草が枯れる原因
水草が枯れたり元気が無くなったりするのは、水草が水槽の水に適応できていないから、という事がほとんどです。
水草が元気に生長できる環境にするためには、いろんな事が考えられます。
水もそうですが、光合成に必要な光や二酸化炭素、栄養や水温などあらゆる条件が揃って初めて元気に生長できるのです。
水草は徐々に状態が変わる
水草の特徴として、徐々に環境の影響を受ける、ということにあります。
生体の場合、環境が悪化すれば比較的早くに体調が悪くなったり、最悪の場合死んでしまったりします。
しかし水草の場合は、徐々に状態が悪くなっていきますので、毎日観察していたとしても、その変化になかなか気が付きにくい事が多いのです。
水草は光合成によってエネルギーを蓄えますが、上手く光合成ができない環境に身を置かれると、しばらくの間は蓄えたエネルギーでどうにか凌げます。
しかしその蓄えが底をつくと、やがて枯れてしまうとうわけです。
光量不足
光合成ができない理由の一つに光量不足があります。
光合成に必要な光が十分に供給されていないと光合成ができません。
屋外の場合は自然と太陽光を取り入れられますが、屋内育成の場合は照明によって光合成を人工的に促進してあげる必要があります。
また照明をつけていても、十分な光量でないとこれまた上手く育ってくれないのが水草の難しくて面白いところなんです。
水温
水草にもいろんな産地があります。
熱帯地方の原産の水草であるなら、水温は高めを維持しないと上手く育ってくれないです。
育てようとしている水草の種類や育て方がどのようなものなのかを、しっかりと把握しておくことも、上手に水草を育てるコツなのです。
固形肥料や液肥
水草の元気が無いと、つい固形肥料や液肥をあげたくなってしまいますよね。
しかし肥料は光合成が十分にできる環境が整っている事が大前提で、光合成を促進させる効果があります。
ですので、光合成ができる環境をまずは整えてあげる事が大切になります。
水草が黒ずんでいる場合の対処方法
黒ずんでいる葉ばかりになっていたり、茎が傷んでいたりすると、そのままでは回復は難しいといえます。
水草を復活させるためには、傷んでる箇所を取り除き、新芽が新しく出る事に期待するようにしましょう。
有茎系の水草の場合は、節から新しい根っこが生えてきます。
しかしあまりにも短く切ってしまうと、光合成を行えずに生長できませんので、3節くらいは残しておく方が良いでしょう。
光量不足で上手く光合成が出来ない場合は、とりあえず水上に浮かべておくという方法もあります。
こうしておくことで、光を取り込みやすくして元気になってから水中に植え込むと復活してくれる可能性が上がります。
水質悪化
水槽立ち上げ時は上手くいっていたけど、だんだん調子が悪くなってきた・・
という場合には、水質の悪化が原因で調子が悪くなっている可能性があります。
他にも栄養不足や底床の汚れによる酸欠も考えられます。
肥料不足の場合には、葉が白くなったり茎が細くなったりといった現象が起こります。
こういった場合には埋め込み式の固形肥料を底床に埋め込むか、液肥を追加してあげましょう。
枯れた葉は復活しない
水草の葉が枯れると、再度緑に色付く事は難しく、枯れてしまいます。
しかしその状態からでも、環境が良くなると再び新芽を出してまた緑に色付いてくれるようになります。
その為には枯れた葉や傷んだ葉をそのままにしていても、なかなか新芽を出してくれませんので、傷んだ箇所はカットしておきましょう。
そのままにしておけば、健康な箇所にまで侵食していってしまい、健康な部分まで枯れてしまう事も考えられます。
まとめ
水草の元気が無いのには、環境に問題がある事が多いです。
- 光量が足りていない
- 底床が汚れている
- 水質が悪化している
- 二酸化炭素不足
- 肥料不足
- 水温不適
これらの原因が主に考えられますので、環境を整えてあげる事から試してみましょう。
水草を復活させるコツとしては、傷んだ箇所をカットして栄養を新しい新芽の生育に回してあげるようにすることもとても重要になります。