オトシンクルス

水槽のタンクメイトは色んな生き物がいますが、オトシンクルスもその中の一種です。

水槽の苔取り要員として、エビや貝などと同じように大活躍してくれる魚です。

しかし、オトシンクルスとはどのような魚で、どのように飼育すれば良いのか詳しくは知らないという人も多いのではないでしょうか。

今回はそんなオトシンクルスについて、詳しくご紹介していきたいと思います。

 

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オトシンクルスはどんな魚?

オトシンクルスはナマズの一種で、大きなものでも10㎝程度の小型の魚です。

ただ、オトシンクルスという名前の魚は存在せず、たくさんいるオトシンクルスの仲間の総称なのです。

 

オトシンクルスの生息地は南米のアマゾン川流域ですが、流れが速い場所を好むものもいれば水流を好まないものもいるというのが特徴的な魚です。

熱帯魚店で販売されているオトシンクルスはいくつかいますが、購入したオトシンクルスがどういう環境を好む種類なのかを確認しておくと良いでしょう。

また寿命は平均して2年から3年くらいが多いようですね。

ナマズの仲間らしく夜行性なのも特徴的ですね。

 

オトシンクルスの特徴として、吸盤のような口を持っている事が挙げられます。

この口のおかげで、水槽のガラス面にも張り付くことができ、ガラス面の苔を食べる事ができるのです。

オトシンクルスの食性は雑食性ですが、どちらかといと草食性よりの雑食性です。

嬉しい事に、柔らかい苔を好んで食べますが、水草を食害しないという事もタンクメイトとしてはポイントが高いと言えます。

また夜行性ですので昼間は物陰に隠れている事も多く、色味も地味な色をしているため、あまり目立ちません。

たくさん入れても水槽の景観を損ねにくいとう事で人気が高い理由の一つのようですね。

 

実際にはたくさんの種類のオトシンクルスが販売されていますが、お店によっては単に「オトシンクルス」として販売されていることも多い種類の魚です。

いろんな金魚を単に「金魚」として販売されているような印象でしょうかね。

 

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オトシンクルスの適正水温、環境とは?

オトシンクルスの適正水温は20℃から28℃くらいの間の水温で、弱酸性の水質で飼育すると最も調子よく飼育できます。

CO₂を添加している水槽の場合、水質が弱酸性に傾きやすいので、水草水槽の苔対策にも丁度良いかもしれませんね。

あまりに低温で飼育すると病気になりやすいので、水温が下がり過ぎないようにヒーターで調節するようにしましょう。

オトシンクルス自体はとても丈夫な魚ですので、そう簡単に死ぬことはないです。

しかし水質の急変にはやはり弱い性質を持っていますので、水換え時や水槽に新しく導入時には特に慎重に水合わせを行った方が良いでしょう。

 

オトシンクルスは水槽の底面付近を泳ぐため、あまり水面付近には寄ってこないです。

ですのでベアタンク水槽よりも、底床を敷いてあげる方がオトシンクルスは落ち着きます。

また身を隠せる場所を用意するため、水草やシェルターなどを入れておくとなお良いでしょう。

また酸欠には弱い魚ですので、エアレーションは行って水中の溶存酸素量を増やすようにしましょう。

 

オトシンクルスの餌は「苔」です。

ただし、苔ならどんな苔でも食べるのかと言われればそういうわけでもありません。

茶苔や緑髭苔しか食べてくれないので、過度な期待はできません。

また苔が少ない水槽の場合は、餓死してしまう可能性もあります。

その場合の対策として人工飼料を与えるのですが、プレコやオトシンクルス用の沈下性のものが販売されています。

しかし餌に慣れていないと食べてくれない事があるという事が、やや厄介なところかもしれません。

 

混泳できる魚

オトシンクルスは様々な熱帯魚などとも混泳が可能な温和な性格をしています。

ただし、攻撃性の強い魚との混泳は避けた方が良いですね。

また一匹で飼育するよりも、複数匹で群れていた方が良いタイプの魚でもありますので、同種のオトシンクルスであれば複数匹一緒に飼育してあると良いですよ。

 

 

まとめ

オトシンクルスはナマズの仲間で、いくつも種類が存在する魚の総称です。

オトシンクルスにはいくつか種類があり、それぞれ好む環境なども異なる特徴があります。

水温は25℃前後、弱酸性の水質を好む傾向があります。

餌は苔ですが、苔が少ないと餓死する恐れもありますので、人工の沈下性の餌も用意しておくと安心できます。

一匹よりも同種であれば複数匹飼育すれば苔取りの効率も上がり、オトシンクルスも落ち着くらしいのでおススメです。