しわくちゃの顔と、なんともいえない「ブサカワ」な表情が特徴のパグは、とても愛くるしく、根強い人気を誇っています。
一度パグにはまった飼い主は、もうパグしか飼いたくないと思うほどに、パグはなんとも魅力的な犬種です。
今回はそんなパグの特徴や性格について解説したいと思います。
パグは古くからペットとして飼われていた
パグは古い歴史をもち、2400年ほど前からペットとして飼われていたそうです。
原産地は、不明な部分も多いですが、中国だといわれています。
元は大型犬で、ペキニーズや、チベタン・スパニエルとの交配によって小型化されていったと考えられています。
長い歴史をもつことから、世界各地に広まっており、根強い人気をもっています。
パグの種類や特徴
パグの特徴は、なんといってもしわくちゃの顔です。
パグは、「短頭種」という種類の犬のうちのひとつです。
短頭種とは、鼻が短い犬種のことで、他に、フレンチブルドック、シーズなどが含まれます。
パグの困ったようななんともいえないあの表情は、しわだらけの顔から生み出されていますが、この顔のしわは、鼻が短いために、皮膚が余ることによって出来ています。
パグの色の種類の中でもっとも一般的なのは、フォーンです。
フォーンというのは、全身がベージュ系の色で、耳や、顔に黒い部分が含まれる、多くの人がパグのイメージで想像するあの色です。
フォーンの他にも、ブラックや、シルバー、アプリコットの色があります。
パグは小型犬に含まれ、体長は25~28㎝、体重は6.5kg~8.0kgぐらいです。
また、寿命は他の小型犬とだいたい同じくらいで14歳ほどです。
体格はがっしりしており、筋肉質です。耳の先端は折れ曲がっていて、しっぽは巻いているのが特徴的です。
パグはとても性格がいい!
パグファンがパグに魅了される理由は、パグのもつ性格にあると考えています。
パグの性格について簡単にまとめると、世話の焼けるかわいらしい子という感じです。
パグは、とても温厚で、甘えん坊です。明るく、落ち着いていて、素直なので、飼い主のいうことを良く聞いてくれます。
しかし、パグはあまり頭が良くありません。ですので、しつけは根気強く行う必要があります。
パグは、フガフガと音をたてて呼吸します。
とても存在感が大きく、あの困ったような表情で、フガフガいいながら甘えられたら、ついつい抱きしめてしまいたくなります。
パグは熱中症になりやすい
しかし、このフガフガと音をたてるパグの呼吸には注意が必要です。
特に暑い夏は、呼吸がしづらいために、熱中症となってしまう場合があります。
呼吸は、体温調節にとって重要で、呼吸によって熱を発散しているのです。
しかし、パグは、軟口蓋過長症という、喉の奥にある軟口蓋という組織が、長すぎるために喉が詰まりやすい構造をしている子が多く、体温調節が苦手なのです。
パグは、明るく甘えん坊なため、飼い主と遊ぶとついついテンションがあがり、体全体で喜びを表現します。
しかし、呼吸が苦手なので、体温調節がうまくできず、呼吸が苦しくなると、熱中症と酸欠で倒れてしまうことがあります。
パグは暑さだけでなく、寒さにも弱く、パグを飼う場合は、特に温度管理に注意が必要です。
パグの入手方法や値段は?
パグは、だいたい10万円前後で、ペットショップやブリーダーさんから、比較的安価に手に入れることができます。
しかし値段にはかなりバラツキがあり、価格は特に血統に大きく左右されます。
良い血統をもつパグは、30万円以上の高い値段で売られていますし、毛色も値段を左右します。
フォーンは、一番一般的で飼育頭数も多いため値段が安定しますが、他の毛色はそのときの流行があり、流行色は値段が高くなるようです。
ペットショップで購入する場合は、その個体の親を直接確認することができないため、成長した後の姿を想像しにくい、という事があります。
また幼い頃に親と引き離されている仔犬が多いですので、精神的に不安定になっているパグもいる可能性があります。
その点ブリーダーから購入すれば、実際にそのパグの親を見て確認できますし、親とずっと一緒の環境で育ってきているので、精神的にも安定している個体が多いと言えるでしょう。
またパグの専門ブリーダーの場合は、パグの飼育に関して、詳しい事を色々と教えてもらえるので、初めてパグを飼育するという人にも嬉しいですよね。
その他のパグの入手方法として、里親になって譲ってもらう方法があります。
里親募集でも、それなりの頭数のパグが元の飼い主の何らかの事情により手放され、新たな引き取り手を募集しています。
赤ちゃんのパグを入手することは難しいかもわかりませんが、大人のパグや、何か問題のある個体でも構わないというのであれば、里仔に出されているパグを探してみても良いでしょう。
まとめ
以上、パグの特徴や性格について解説しました。
パグは少し世話の焼ける子が多いですが、とてもかわいらしい性格で、犬に甘えてほしい飼い主さんにはとてもおすすめです。
ただし、実際購入を検討する場合は、家庭がパグを飼える環境にあるか十分考慮した上で検討しましょう。