うずら

あなたはうずらの雛を育てたことがありますか?

なんとスーパーなどで売っているうずらの卵は雛が孵化する可能性があるのです。

どうして食用の卵が孵化するのか、その理由については以下の記事で詳しく紹介していますので、ぜひご覧ください。

今回はそんなうずらが孵化して雛が誕生した時に、どうすれば死なすことなく上手に育てられるのか、について焦点を当てて、うずらの雛の飼育のポイントと注意点について詳しく調べてまとめてみました。

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うずらの雛用の飼育容器を用意する

うずらの雛と大人とでは用意すべき飼育容器の大きさに違いがあります。

雛の飼育の場合に適正とされる大きさは、30㎝くらいの大きさのものが適しています

また保温の必要がありますので、熱が逃げないように水槽を用意すると良いでしょう。

まり大きな水槽だと保温がしにくく、失敗してしまう恐れもあります。

かといって狭すぎると温まりすぎて死なせてしまうといった事故も起こりえます。

両方を考慮して丁度良い大きさが30㎝くらいというわけですね。
床材は滑らないようにペットシーツを敷いておけばまず問題ありません

汚れたら取り換えれば済むので、お世話も簡単でおススメです。

 

同じ時期に孵化した個体同士で飼育する

雛の孵化時期があまりにも時間差がある場合は、一緒のケースで飼育するべきではありません。

あとから生まれた方の雛がいじめられ、攻撃される事例があるからです。

最悪の場合弱って死んでしまうことがありますので注意しましょう。

 

同じ種類の雛を飼育する

一口にうずらといっても、いくつかの種類が存在します。

有名なところではヒメウズラ、コリンウズラ、カンムリウズラ、ヨーロッパウズラなどがいますね。

それぞれのうずらには体格差もあります。

例えばヒメウズラは12㎝程度にしかなりませんが、ヨーロッパウズラだと18㎝、コリンウズラやカンムリウズラだと25㎝にも達するのです。

ヒメウズラと比較すると2倍近くの体格差がありますよね。

当然ですが、雛のうちに同じ容器で飼育すると、体の大きな強い雛が小さい雛をいじめたりする問題が出てきます。

また弱い立場の雛は餌が思うように食べられずに、生育にも差が生じてしまいます。

こちらも最悪の場合、弱い雛が殺されてしまう事にもなり兼ねません。

ですので同じうずらだからと一緒には飼育せず、同じ種類のうずら同士に統一すべきだと言えます。

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保温はしっかりと行う事!

うずらの雛の飼育で最も注意すべき事の一つが「保温」です。

保温できないと間違いなく100%死なせてしまう事になります。適正温度帯は37℃~38℃が望ましいです。

保温にはペット用のヒーターを使用するのが望ましいです。

孵化させる孵化装置の場合は人間用の電気アンカで代用することも可能でしたが、雛の飼育に関してはペット用ヒーターの導入が望ましいです。

雛のケースの保温には床を温めるのではなく、「空間そのものを温める」必要があります。

ですのでケース底に敷くようなパネルヒーターではなく、一般的に「ヒヨコ電球」と呼ばれるヒーターを使用しましょう。

代表的なヒヨコ電球に「アサヒペットヒーター」があります。

色々なサイズやワット数の違いがありますんので、使用する容器の大きさによってパワーの調節が可能です。このヒーターの使用に際して注意点も多々あります。

まずはヤケドに注意する事です。通電時にヒーターに触れると普通にヤケドしてしまいます。

雛に害がないように、触れられないような場所に上手く固定させる必要があります。

上部に固定させることになるかと思いますが、落ちると危険なのでしっかり固定できるように工夫しましょう。

また非常に乾燥してしまう特徴があります。

すぐに飼育容器全体がカラカラになってしまいますので、適度な湿度の維持にも気を配りましょう。

またヒヨコ電球の特徴の一つに、温度制御が自動でできないという特徴があります。

常時通電状態だと、飼育容器内がどんどん高温になってしまいます。

温度制御するために、「サーモスタット」を使う事を強くおススメします。

サーモスタットは設定した温度になると、ヒーターの電源を自動的にオフにしてくれる便利な装置です。

また温度が下がると自動的に電源オンにもしてくれるので、常時設定温度を維持できるというわけですね。

おすすめのサーモスタットに同じアサヒから販売されている、アサヒ電子サーモがあります。

セットで購入しておくと後々便利です。

アサヒ ペットヒーター 40W+電子サーモスタット

ヒヨコ電球以外にも便利なヒーターがあります。

爬虫類飼育用に開発された、「暖突」というシリーズのヒーターです。

これも様々なサイズがあり、パワーを調節できます。

しかし自動での温度調節機能は備わっていないため、やはりサーモスタットの併用は欠かせません。暖突の良いところは、ヒヨコ電球とは違って「球切れになる心配がない」というところです。

またパネルヒータータイプの空間を温めるヒーターで、上部にしっかり固定できる仕様になっているため、ヤケドの心配も全くありません。

安全性や使い勝手の良さで言えば、ヒヨコ電球よりも暖突を使う方がおススメかなと思います。

暖突 ロングサイズ

またよくある失敗パターンとして、ヒーターの代わりにカイロを入れたという場合です。

カイロは飼育容器内が酸欠になってしまいますので絶対に使用しないようにしてください。

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水入れを用意する

雛は水を飲みますが、水入れには少々注意が必要です。

そのまま設置しておくと水に雛がダイブする事故があるようです。

溺れるという心配はあまりないようですが、体が濡れてしまうことで体温が下がり、そのまま死んでしまうという事故に繋がります。

ですので雛が水場に落ちないようなタンクタイプの水飲み場を用意するのが無難だと言えます。

丁度良い小鳥用の水のみタンクが販売されています。今の時代、便利なものが何でもあるものですね。

小鳥タンク

 

雛の餌は?

うずらの雛は、産まれてわずか数時間後には自分で餌を食べ、水も飲むようになります。

しかし普通のうずら用の餌では食べれないので、細かく砕いたものを与えるようにします。

細かく砕くには、ミキサーがおススメです。粉々になりますが、これくらいが雛にとっては丁度良いのです。

もしくはうずらの雛用のフードなるものがあります。

ドリームウズラヒナ」というものがそれです。

抗生物質が入っているので、生存率がアップするのだそうです。

本当に便利なものがなんでもありますよね。

しかしこの商品に関しては少々与える際の注意点があるようですね。

この餌は、含まれる成分の影響を考えてか、産まれてから20日までの雛にだけ与えるようにという注意書きがあります。

雛は生後三日間のうちは何も食べなくても生きていけます。

しかし何も与えなくても良いというわけではありませんので、上記の粉タイプの餌を与えましょう。

場合によっては粉を食べない事もあるようです。

そんな時は少し水を混ぜて練ってみると食べることがあるそうですね。

しかし基本的に餌に水分を含ませない方が良いようです。水分を含んだ餌は高温な飼育ケースの中では傷みやすく、雑菌の繁殖を促してしまいます。

雛にとっても悪影響で、そのう炎などの要因になってしまいますので、なるべく水は加えない方が望ましいですね。

 

雛の単独飼育と複数飼育

雛を単独で飼育する場合と、複数で飼育する場合とでは、餌の食べ方や生育にも差が出ると言われています。

複数飼育だと、餌の取り合いなどからものすごい速さでエサを食べますので、生育も早いのだとか。

一方単独飼育の場合は餌が取られる心配がないからか、食べるのがゆっくりなので成長もゆっくりなのだそうです。

どちらの場合にしても最終的な体の大きさは同じくらいになりますので、特に問題は無いようですね。

うずらの飼育方法

うずらの飼育方法に関しては、以下の記事で詳しく紹介していますので、ぜひご覧ください。

 

まとめ

うずらの雛の飼育で注意すべき点は、保温です。

しっかり37℃~38℃の温度帯で保温してあげないと生き残るのはまず無理だという事です。

また乾燥防止のために湿度にも気を配りましょう。

飲み水の用意も必須ですが、水で濡れないように水飲みタンクを利用する事をお勧めします。

フードはうずらの雛専用のものが売られていますので、そちらを利用すると良いです。

その際に便利なドリームウズラヒナという商品は、生後20日までの雛に与えるようにしてください。

ポイントや注意点をしっかり把握して飼育すれば、死なせてしまう事も少なく、無事に成長させることができるでしょう。

かわいいうずらの雛ですので、一度育ててみてはいかがでしょうか。