数多くいるサルの中でも珍しい種類のスローロリス。
毒があるなどという情報もある小型のサルですが、そんなスローロリスはペットにできるのでしょうか。
飼う場合にはどのように飼育すればよいのでしょうか。
今回はそんなスローロリスの飼育方法について詳しく調べてまとめてみました。
スローロリスとはどんな動物?
スローロリスの特徴や性格、値段については以下の記事で詳しく紹介していますので、ぜひご覧ください。
スローロリスはペットにできる?
まずはスローロリスはペットにできるのかどうか、という事ですね。
スローロリスは森林伐採で棲み処を奪われたり、漢方薬の材料にするために乱獲された過去があります。
昔よりも遥かに個体数を激減させることになってしまいました。
そのため現在では絶滅危惧種に指定されている動物なってしまっています。
スローロリスの飼育自体は禁止されてはいないのですが、国際取引や輸入が禁止されていますので、入手は極めて困難な状況だと言えます。
運よく見つける事ができたとしても、希少価値がとても高く、生体の販売価格は高騰しています。
50万円を超える事は当たり前で、100万円以上する個体もザラにいるような状態です。
また購入できる個体は、国内でペット用に繁殖された個体のみ購入飼育が可能という事になっているようです。
スローロリスの飼育方法
スローロリスの飼育においてまず必要なものは、飼育するためのケージになります。
サイズは大きければ大きいほど良いのですが、そうもいかないかと思いますので、せめて縦・横・高さが50㎝くらいあるケージを用意しましょう。
おススメはイージーホームシリーズです。
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お世話のしやすさに徹底的にこだわって設計されたデザインがとてもおススメポイントです。
注意点として、鍵をしっかりかける事ですね。
スローロリスはサルというだけあって賢い動物ですので、簡単な鍵だと割とすぐに開けられてしまう可能性があります。
かなり手先が器用なので、この辺りはしっかり覚えておく必要があります。
鍵にはナスカンがおススメです。
これなら簡単に鍵がかけられますし、なかなか開けられないのでぜひ導入しましょう。
温度管理
スローロリスは熱帯雨林に生息していますので、暑さには強い特徴があります。
しかし寒さにはめっぽう弱い動物でもありますので、ヒーターによる加温は必要不可欠になります。
飼育適正温度は27℃程度です。
その前後を常にキープできるように飼育環境を整えてあげましょう。
保温にはパワーのあるペットヒーターを選びましょう。
おススメはアサヒのペットヒーターに代表される、ひよこ電球タイプのものが温まりやすくて良いかと思います。
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ただし、乾燥しやすいヒーターですので水分補給ができるように水飲み場の水を切らさないようにしましょう。
スローロリスの餌
スローロリスは雑食性ですので、自然界では昆虫や果実などを食べています。
飼育下では果物としてリンゴやバナナを与えると良いです。
昆虫ではコオロギやミルワームなどが餌用として販売されていますので、ペットショップで購入して与えると良いですね。
また人口フードにはサル用のフードがありますので、それを与えても良いですが、スローロリス用に配合されているわけではないので、それだけでは栄養の偏りになってしまいます。
いろんな餌をバランスよく与える事が大切なのです。
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水は小動物用の給水器を使用すればOKです。
なおスローロリスは夜行性ですので、餌を与えるタイミングは夜の一回のみで大丈夫です。
散歩はさせるべき?
スローロリスに散歩は必要ありませんので、ケージの中だけで飼育しておけば大丈夫です。
そのためにも、ケージは出来るだけ大きいものを用意すべきなのです。
まとめ
スローロリスは飼育する事は可能ですが、とても希少価値の高い動物になっていますので、入手は非常に難しい動物です。
飼育するには大き目なケージがあると良いですので、できれば縦横高さが50㎝以上のものを用意しましょう。
餌は昆虫や果物、サル用フードを夜に一度バランスよく与えると良いです。
サル用フードだけでは栄養が偏ってしまいますので注意しましょう。