スナメリ、シロイルカ、ベルーガ・・。
これらの動物の名前を聞いたことがありませんか?
全く知らないという人もいれば、なんとなく知っているけど、良くは知らないという人もいるのではないでしょうか。
今回はそんなモヤモヤを解消するために、スナメリ、シロイルカ、ベルーガについて、その違いについてご紹介していきます。
目次
シロイルカとベルーガの違い
まず抑えておきたいポイントがあります。
それはシロイルカとベルーガについてです。
ベルーガとはシロイルカの別名であり、これらは全く同じ動物を指しているのです。
ですので、のこる疑問はスナメリとシロイルカの違いという事になりますね。
スナメリとは?
スナメリはイルカの仲間で、ネズミイルカ科に属している動物です。
ネズミイルカって何ぞや!?
って思うかもしれませんね。
簡単に言うと、イルカなんだけれどちょっと変わった特徴を持ったイルカ、という事になるでしょうか。
一般的なイルカとの違いは、顔の口の部分が丸いという事ですね。
地域によって色んな名前で呼ばれています。
スザメ、スンコザメ、ゼゴ、ゼゴンドウ、ナメクジラ、ナミノウ・ナミウオなど実に様々な名前があるようです。
またスナメリはイルカと違ってとても小さい特徴があります。
大人になっても大きさはわずか1.5m~2mくらいにしかなりません。
クジラ類の動物では最も小さいですね。
分布は日本、中国、インドの沿岸です。
比較的暖かい海域を好むんですね。
生息しているのは水深50m以内の浅瀬が多いようですよ。
シロイルカとは?
シロイルカはイッカク科シロイルカ属に分類されている動物で、別名ベルーガやシロクジラとも呼ばれています。
分布は北極海、ベーリング海北部、オホーツク海、クック湾、セントローレンス湾など北の海にのみ生息します。
大きさはかなり大きく、4m~5.5mにまで成長します。
スナメリと比べると、2倍~3倍の大きさがあることになりますね。
一般的なイルカと比べても大きいため、シロクジラと呼ばれるようになったのだとか。
ちなみに、イルカとクジラの違いは「大きさ」であり、それ以外の違いはないのです。
大きければクジラ、小さければイルカということになりますね。
「海のカナリア」とも呼ばれており、高音の澄んだ声を出すことでも知られていますよ。
スナメリは絶滅危惧種!?
スナメリは現在非常に数を減らしてしまっており、絶滅が懸念されています。
絶滅危惧種に指定されてしまっているわけではないですが、数が減ってしまっていることには変わりないようですね。
要因は生息域の減少などであり、スナメリが好んで生息する水深50m以内の浅瀬が人間の手によって埋め立てられたり、魚網に一緒にかかってしまう事も多々あるようです。
スナメリとシロイルカ(ベルーガ)の違いとは?
見た目がとても似通っているスナメリとシロイルカの違いとは、ズバリ何なのでしょうか。
順におさらいしながら確認していきましょう。
大きさの違い
スナメリは1.5m~2mくらいで、シロイルカは4m~5.5mにもなるため、両者の大きさの違いは決定的です。
しかし、シロイルカの赤ちゃんは大きさ130㎝程度ですので、スナメリと見間違う事もあるかもしれませんね。
生息域の違い
スナメリは日本、中国、インドといった暖かい海域に生息しているのに対して、シロイルカは北極海などの寒い海域にのみ生息しています。
ヒレの違い
両者の違いは胸ビレを見れば良く分かりますよ。
スナメリの胸ビレは長くて先っぽがシュッと尖っているのに対して、シロイルカの胸ビレは短く、先っぽが丸い形状になっています。
また背ビレに関しては両者ともありません。
スナメリの英名は「finless Porpoise」と言い、その事からも背ビレがないことが伺えますね。
色の違い
スナメリは一般的なイルカ同様に灰色なのに対して、シロイルカはその名の通り真っ白という特徴があります。
ただし、シロイルカの赤ちゃんは真っ白ではなく灰色をしていますので、大きさや色からも見間違う事があるようですね。
以上のことから、スナメリとシロイルカの区別は、「胸ビレ」を確認すると分かりやすいという事になりますね。
まとめ
シロイルカとベルーガは全く同じ動物を指す言葉であり、ベルーガとはシロイルカの別名になります。
スナメリとシロイルカは一見すると体の特徴はとても良く似通っていますが、よく見ると違う部分たくさんあります。
ポイントは3つあります。
体の大きさ
体の色
胸ビレ
ですね。
特に胸ビレは一番わかりやすい違いですので、ここを見ればほぼ見間違うことは無いはずですよ。
スナメリとシロイルカの動画
最後に
最後に、スナメリとシロイルカを見ることができる水族館をご紹介します。
とてもかわいいので、ぜひ会いに行ってみて下さいね。
スナメリと会える水族館一覧