タカラダニ

夏になると良く見かけるようになる赤い小さい虫。

コンクリートや家のベランダや壁など、至る所に現れます。

皆さんも一度くらいは見たことがあるのではないでしょうか。

とはいえ、かなり小さな虫ですので、普通に気付かない・・というような人ももしかしたらいるかもしれませんね。

一体この赤い虫、正体は何なのでしょうか。

今回は謎の赤い虫について詳しくご紹介していきたいと思います。

 

スポンサードリンク

 

赤い小さい虫の正体はダニ!?

この赤い虫の正体は、実は「ダニ」なんです。

正式名称は「カベアナタカラダニ」という名前のダニですが、通称タカラダニと言われているようですね。

大きさはわずか1mmほどしかありませんが、肉眼でも十分確認できるくらいの大きさです。

名前もちゃんとあるダニなんですが、実際には詳しい生態については、いまだに良く分かっていない事も多いのだとか。

コンクリートの上や家の外壁やベランダなどで見かけることが多いかとおもいます。

もっと他にも現れる場所があると思いますが、挙げればきりがないですね(笑)

 

タカラダニが現れる時期は?

タカラダニは4月から7月の暖かい時期に大量に発生し、繁殖します

多い場合だと、20個もの卵を産むんだとか。

梅雨の時期はダニにとっては、とても過ごしやすい時期なようで、油断すると爆発的に増殖することもあります。

ちなみに、タカラダニはすべてメスであり、単為生殖を行うことで増えていく事ができます。

 

人間に害はある!?

皆さんが心配されているのは、実際に人間にとって直接的な害があるのかどうか、という事でしょう。

なんと保健所に寄せられる相談の1割が、このダニについての事だそうです。

皆さん気にしているのは間違いないようです。

しかし安心してください。

このタカラダニは、人間にとって、もちろん他の哺乳類動物にとっても無害です。

刺したりといった事もありませんので、あまり心配する必要もないのです。

でもたくさんのタカラダニがうじゃうじゃいると、やっぱり気持ちの良いものではありませんよね。

 

つぶすと大変!?

このタカラダニ、直接的に害はないものの、ちょっと厄介なヤツというのは事実なんです。

というのも、潰すと赤い体液が出て、衣服や壁などに付くと、なかなか落ちにくいんです。

潰したくても潰せない、駆除したくても難しいという、何かもどかしい気分になるのです。

この赤い体液は、いったん付くとシミになる他、人間の皮膚に付くと、良くない影響を及ぼす事もあるようなので、できれば触らないようにする方が無難です。

症状としては湿疹やかゆみ等があるようですね。

間違っても素手で潰して駆除するのは避けた方が良いですね。

もしも体液が付いてしまったら、すぐに水で洗い流しましょう。

 

スポンサードリンク

 

タカラダニの駆除方法は?

タカラダニは昆虫ではなく、ダニです。

ですので、昆虫用の殺虫剤は効果がない事もあります。

ですが、ダニにも効果があるタイプの殺虫剤であれば効きますので、殺虫剤で駆除を考えている人はダニにも効くタイプのものを購入してください。

 

他にも、水に弱いという特徴もあります。

でもそれだけでは駆除しきれず、ちょっとした工夫をしなければ完全に駆除することは難しくなります。

そこでタカラダニ用の駆除液を作りましょう。

材料は以下の通りです。

 

タカラダニ用駆除スプレー液の材料

食器洗い用洗剤 30ml

洗濯のり 30ml

水 440ml

 

 

500mlペットボトルで造る際の配合を例に書きましたが、実際に配合はある程度適当でも構いません。

この駆除液を、霧吹きなどでタカラダニに吹き付けましょう。

するとタカラダニが溺れて死んでしまいます。

その後30分から1時間ほどで固まってしまいますので、ふき取ったり掃除機で吸ってしまいましょう。

 

その他の駆除方法

他にも駆除方法はたくさん存在します。

  • 高圧洗浄機で洗い流す
  • 天敵となるクモを放つ
  • コロコロやガムテープなどでくっ付けて駆除
  • 掃除機で吸い込む
  • ダニ退治用のマットを使う

他にもありそうですが、クモを放つのはちょっと抵抗がありそうですよね・・

屋外で見つけた時には、高圧洗浄機が効果を発揮しそうです。

室内では掃除機、もしそれでも無理ならコロコロやガムテープで無理やり剥がしとる方法が良いでしょう。

 

タカラダニは何を食べている?

世案ですが、タカラダニは何を食べているのでしょうか。

詳しい事は不明ですが、雑食性という事は分かっていて、小さな虫や花粉を食べているのは間違いないようです。

花粉が付いているような場所には湧きやすいですので、餌となる花粉をつけないようにする事や、花粉が付きやすい場所を念のために高圧洗浄機で洗い流してしまう事も対策法としては非常に有効になります。

 

面白い特徴

またまた余談ですが、タカラダニには面白い特徴があります。

それは、ボールペンで書いた線でタカラダニを囲うと、その線の中に閉じ込められてしまう、というものです。

本当なのか疑問に思う人も多いでしょうが、本当のようですね。

理由はいまひとつわかりませんが、タカラダニを見つけたらちょっと試してみたくなるかもしれませんね(笑)

 

まとめ

夏に現れる赤い虫の正体は「タカラダニ」です。

水に弱いので、高圧洗浄機で洗い流してしまうのが効果的です。

他にも、洗剤と洗濯のりを水に混ぜたものをスプレーすれば駆除できます。

花粉を餌にしていますので、花粉が付いていそうな場所を洗い流しておくと、発生を防ぐことに繋がります。

キーアイテムは高圧洗浄機ですね。