大きくて大迫力の大型のクモ「タランチュラ」。
一般的なタランチュラのイメージと言えば、巨大で危険な毒グモである、という事でしょうか。
しかし実際のタランチュラは、私たちが思っているほどの強烈な毒を持っているわけではないのです。
近年ではタランチュラをペットとして飼っている愛好家もたくさんおり、ますますペットとして流通し、一般的なペットショップでもお手頃な値段で販売されています。
今回はそんなタランチュラの飼育方法について、簡単で上手な飼い方のポイントや注意点などを詳しく調べてまとめてみました。
目次
タランチュラってどんなクモ?
タランチュラの生態や種類、値段や寿命などに関しては、以下の記事で詳しく紹介していますので、ぜひご覧ください。
飼育しやすいタランチュラとは?
タランチュラにはたくさんの種類がおり、大人しい種類のものもいれば、性格は荒々しくて攻撃的なものもいるので、初心者の方は特に飼育しやすい大人しいタランチュラから飼育するのが望ましいです。
また中には毒が強めなタランチュラもいますので、まずは飼育しやすい種類のタランチュラを見極めましょう。
ローズヘアー
タランチュラの入門種といえばこのローズヘアーという種類になります。
体長は6㎝、足を広げても10㎝くらいですので可愛らしいもんです。
タランチュラの中でも特におとなしい性格で、何もしなければ攻撃してくることもないので、手に乗せるハンドリングもしやすいので人気がある種類です。
メキシカンレッドニー
タランチュラの飼育と言えば、このメキシカンレッドニーとも言われるくらいにメジャーな種類です。
足の膝に当たるような箇所が赤いのが特徴のタランチュラで、赤と黒の色合いがとても美しい容姿をしています。
基本的に大人しいのですが、危険を感じたり怒ると体の毛を飛ばして攻撃してきます。
これさえなければペットとして最高のタランチュラなのに・・という声もあるようですね(笑)
タランチュラの飼育に必要なものは?
ではタランチュラの飼育に必要なものをご紹介していきます。
飼育ケージ
飼育容器はプラケースや水槽、爬虫類飼育ケースなどで飼育することができます。
もっとも簡単なものは昆虫飼育用のプラケースですが、もっともスタイリッシュで多機能なものは爬虫類飼育ケージでしょうね。
床材
床材はカブトムシやクワガタムシ飼育用の昆虫マットを使用することができます。
他にも、バーミキュライト、ピートモス、ヤシガラなどの園芸用の土も床材として使用することができます。
園芸店やホームセンターで簡単に手に入ります。
水入れ
タランチュラは結構水を飲みますので、水入れは必須です。
ただし、深いものだと溺れたりという事故がありますので、浅めのものを設置してください。
また樹上凄のタイプのタランチュラの場合は、霧吹きでケースの壁に水を吹き付けてあげるだけでOKです。
タランチュラのタイプによって調整しましょう。
ヒーター
タランチュラの飼育適正温度は27℃前後ですので、寒い時期には必ず保温してあげないとすぐに死んでしまいます。
保温にはペットヒーターを使用するのが一般的ですが、様々なタイプのペットヒーターがありますので迷う事でしょう。
最も簡単なのはシートタイプのパネルヒーターです。
これをケースの底に3分の1くらいを目安に敷きます。
設定温度に自動で調節してくれますのでお手軽ですが、シートタイプのヒーターは表面のみ暖めますので、パワーが弱いとう欠点があり、設置には多少の工夫が必要です。
もしくは空間そのものを温めるタイプのヒーターを使用する方法があります。
暖突というヒーターがおススメですが、温度調節機能がないので、サーモスタットを併用することによって温度制御する必要があります。
爬虫類ケージで飼育する場合は、暖突などが取り付けやすい構造になっていますのでおススメですね。
餌
餌は主ににコオロギや餌用に販売されているゴキブリやミルワームなどの虫になります。
どれもペットショップなどで簡単に入手することができますよ。
餌の大きさはタランチュラの体の大きさによって調節してあげる必要があります。
およそ体の三分の一くらいの大きさの餌が丁度良いと言われていますので、成長に合わせて選んであげましょう。
タランチュラの給餌は頻繁でなくても構いません。
週に2回~3回くらい餌を入れてあげると十分なくらいです。
餌を与えすぎても突然死んでしまう事がありますので、給餌の量には注意しましょう。
まとめ
タランチュラの飼育はとてもシンプルで、飼育ケースと餌、水入れやヒーターがあれば簡単に飼育することができます。
注意点としては温度管理と給餌頻度、水やりくらいなもので、よほどの事がない限りは普通に育ってくれます。
見た目は気持ち悪いと思われがちなタランチュラですが、タランチュラの事を知れば知るほどに可愛く思えてきませんか?