あなたはミドリガメというカメをご存知でしょうか。
ほとんどの人は一度は見たことがある、小型で手のひらサイズの緑色をした可愛らしいカメですね。
よく夏祭りなどでもカメすくいとして販売されていたりもしていました。
見た目の可愛さから飼いたい!と思って連れて帰って飼育した敬遠があるという人も多い事だと思います。
そんなミドリガメですが、なんと今後は飼育が禁止され、飼育すること自体が違法になってしまうというのです。
そこで今回はミドリガメが飼育禁止になってしまった経緯も含めて詳しく調べてまとめてみました。
目次
ミドリガメってどんなカメ?
まずはミドリガメがどんなカメなのか、という事についておさらいしておこうかと思います。
ミドリガメという名前は実はとあるカメの幼体の愛称のようなもので、実際の名前ではありません。
実はミドリガメは「ミシシッピアカミミガメ」という外国産のカメの子供なのです。
ミドリガメ自体はとても小さく、手のひらに完全に収まるくらいの大きさでしかありません。
小型ですので、女性にも人気のペットとして飼う人が多く、とても流行りのカメでした。
しかしそんな小型のミドリガメもいつかは大人になり、大きくなります。寿命は40年ほどもある長寿な生き物で、成長したミドリガメ(ミシシッピアカミミガメ)は体長20㎝以上にもなり、子供の頃とはかけ離れた大きさのカメになるのです。
ミシシッピアカミミガメの野生での生息地は、アメリカのミシシッピ川水域になります。
見た目の可愛さから子供のミドリガメ輸入され、ペットとして販売されていたのですね。
しかも値段はわずか1匹500円程度と格安というのが人気の理由でもあったようです。
捨てられるミドリガメ
格安で飼いやすいお手頃サイズのミドリガメは、やがて大きくなると見た目の可愛さはどこへやら・・といった姿になってしまいます。
大きさは小さいものでも20㎝にもなり、大きいものだと30㎝を超す個体もいるとのことです。
こうなると、飼育できる許容サイズを超えてしまい、飼いきれなくなってしまった飼い主が急増します。
結局野生に離してしまったり捨てたりといった事態を招いてしまいました。
ミドリガメを逃がすのは、何も大きさだけの問題ではありません。
それくらい大きいカメともなれば、飼育設備を整えるためにかなりお金がかかってしまいます。
出費の急増からという面でも捨てる人が後を絶たなかったのです。
ミドリガメが日本に輸入され始めたのは1950年~1960年頃だとされています。
これ以降ミドリガメを捨てる人は急増し、現在では約800万匹が野生化し、日本の生態系を脅かしていると言われています。
主に影響を受けている日本古来のカメは、イシガメです。ミシシッピアカミミガメはイシガメに比べて体も断然大きく、繁殖力もあります。
餌や住処を奪ってしまい、イシガメがどんどん姿を消していくという事態を招いてしまっています。
2012年にはついに、イシガメが準絶滅危惧種に指定されるまでになってしまいました。
こうした経緯から、ついに環境省は2020年を予定とし、ミドリガメ(アカミミガメ)を特定外来生物に指定すると発表しました。
特定外来生物とは?
特定外来生物とは、輸入も禁止され、国内での販売も禁止され、もちろん国内での繁殖も禁止され、さらには移動も出来ない生物を意味します。
現在国内でペットとして飼育されているミドリガメは約180万匹くらいと推測されていますが、飼育個体だけでそれだけの数がいるのですから、相当な数のミドリガメが日本に存在することになります。
特定外来生物に指定されると具体的にどうなるの?
特定外来生物に指定された生物は、原則として飼育する事が禁止されることになります。
今後新たにミドリガメ(アカミミガメ)を国内で飼育することは不可能です。
ただし例外として、それ以前から飼育していた個体はある条件を満たせば飼育可能です。
その場合は、許可を取る必要があり、許可されれば規制後も飼い続けることができるのです。
しかし許可されるのにも条件があり、規制されてから6ヶ月以内に申請をした場合に限り、許可を受けた個体に限ってのみ飼育し続けられる、というものです。
ちなみに、規制後は野生化したミドリガメを家に持ち帰るという事さえ出来なくなってしまいます。
(運搬の規制)また飼育の許可を得ていない人への個体の譲渡も禁止されますので、注意しましょう。
規制に違反すると?
こうして決められた法律に違反した場合はどうなるのでしょうか。
なんと個人の場合は懲役3年以下、もしくは300万円以下の罰金が課せられることになります。
さらに法人の場合だと、1億円以下の罰金が課せられてしまいます。
これを見る限りではかなり思いペナルティだと思うかもしれませんが、事態はそれほど深刻だという事なのでしょう。
今後のミドリガメに対する対策とは?
環境省が今後、ミドリガメに対する対策を打ち出しています。
これからはミドリガメを「入れない」「捨てない」「拡げない」の3原則を元に規制していくことになります。
またミドリガメによって悪影響を受けている地域に関しては、ミドリガメを野生から排除する取り組みがスタートします。
ミドリガメの飼育方法
ミドリガメの飼育方法に関しては、以下の記事で詳しく紹介していますので、ぜひご覧ください。
ペットとして飼いやすいおススメのカメ
ペットにしやすいカメとして、リクガメがいます。飼いやすいリクガメの種類や飼い方に関しては、以下の記事で詳しく紹介していますので、ぜひご覧ください。
まとめ
ペットとして爆発的な人気があったミドリガメですが、寿命は40年ほどあり、成長したカメは30㎝にまで大きくなります。
こうした理由から家では到底飼いきれなくなる飼い主が後を絶たず、捨てられるミドリガメが急増してしまいました。
その後自然の生態系は脅かされ、国内在来種のイシガメの棲み処や餌が次第に奪われ、数を減らすと言った事態に発展してしまいました。
今後はミドリガメ(アカミミガメ)は特定外来種に指定される予定になっており、規制されれば、以降は飼育が出来なくなってしまう事になります。
環境省によってミドリガメを排除する取り組みなども推し進められ、駆除対象にもなっていきます。
人間の都合によって連れてこられ、捨てられ、増えすぎたからと言ってついには駆除されてしまう・・。
考えてみると、人間の行いとして本当に恥ずべきことだと考えさせられます。
一番被害を受けているのは、ミドリガメたちだと言えるかもしれません。
これから私たちに出来ることは、外来種のペットを飼う際には、最後までしっかりと面倒をみて世話をするという、飼い主として最低限で当たり前の事をしっかりと行うことだと思います。
現在ミドリガメを飼っているという人は、今後も飼い続けるのであれば規制後に早めの申請をするようにしましょう。
その亀飼育禁止は、日本にすむ我々日本人が、あれやこれやなんでもしていい自由を、奪ってるようにしか見えませんな。
このみどりがめに限らず、ワニがめなどの危険生物をわざと棄ててる在日の外国出身者【リチャードコシミズ氏のいう朝鮮悪など】もいるのではないかと、日本人の一人の私でさえ勘くぐりたくなりますな。
だって、これだけ在日外国出身者が増えてるんですもの。
必ずしも、日本人達のみで、かめを棄てて、こんな一千万近くになりましたなんて程度がちょっと合わないかんじしますな。
私の回りは、最期まで育て上げた人達ばかりなのによ。
このみどりがめではなく、もっと危険な亀なら、この罰則筋が通りますよ。(笑)
なぜなら、巷のホームセンターなんかで、このかみつき亀が販売されてるのを見たことありませんもの。(笑)
私も特定の在日外国人が好きでは無いですが、日本人が犯した過ちを押し付けるのはあまりに愚の骨頂です。
ミドリガメに関しては縁日による被害が大きいとの話もあります。
夏の初めに大量入荷し、各地の祭りで縁日を亀すくい屋として周り、最後の祭りが終わったらなかった亀を捨ててしまう業者が多かったようです。(単価の安さを考えると1年後まで維持する費用の方が高いし、1年でかなり成長するためそもそも亀すくいに使えなくなる)
これによってミドリガメは桁違いの野生個体が居る現状ができてしまったようです。