ウデムシ

世の中には本当に色んな生き物が存在しています。

美しい形のものもいれば、奇妙な姿のものも存在しています。

そんな生き物たちの中でも、「世界三大奇虫」と呼ばれている虫たちがいるのをご存知でしょうか。

 

  1. ウデムシ
  2. サソリモドキ
  3. ヒヨケムシ

これらがその世界三大奇虫と呼ばれている虫たちです。

今回はこれら奇虫の中でも「ウデムシ」と呼ばれている虫について、いったいどんな生き物なのかを詳しくご紹介していきたいと思います。

 

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ウデムシの分類

ウデムシはクモガタ網と呼ばれている生き物のグループのひとつであり、ウデムシ目と呼ばれているグループをウデムシだけで構成しています。

他のクモガタ網い属している生き物には、クモやサソリがいます。

ウデムシの外見は、クモとサソリとタガメを一緒にしたような外見をしているのが特徴的ですが、ウデムシ目がウデムシだけで構成されているというだけあって、非常に独特な外見をしている虫なのです。

サソリやクモとは一線を画した全く別の生き物ですが、英名などでもサソリやクモという名で呼ばれている事が多いです。

ちなみに英語では「Whip Spider(ムチを持ったクモ)」や、「Tailless Whip Scorpion(尻尾のないムチを持ったサソリ)」のように一般的に呼ばれています。

 

ウデムシの生息場所

ウデムシは世界ではおよそ70種類もの数が確認されています。

しかし日本では残念ながら(?)生息していない生き物なのです。

夜行性のため、日中は薄暗い洞窟の中や森林の朽木の隙間などに好んで生息し、夜になると行動を開始します。

 

ウデムシには毒がある!?

ウデムシはその見た目のせいもあり、毒があるのはないかと思われることもしばしばあります。

しかしウデムシには毒グモやサソリのような毒腺を持っておらず、私たち人間にとっては全くの無害な生き物であることはあまり知られておらず、意外な一面かもしれませんね。

また見た目と違って普段はとても大人しい性格であり、まったりとした動きをします。

しかし逃げる時や隠れる時、また獲物を捕らえる際には素早く動くことができます。

ちなみにウデムシの動きは前後も可能ですが、どちらかというと横歩きが得意なようですよ。

 

ウデムシの食性

ウデムシは肉食性です。

主な餌は小さい昆虫(羽虫)などが多いですが、トカゲなどの爬虫類や、なんとハチドリなどの小さな鳥、または死んだコウモリなども餌とする事が知られています。

 

社会性を持つ!?

ウデムシはなんとアリやハチなどと同じく、「社会性を営むことができる」のも特徴の一つです。

実際にはウデムシの種類にもよりますが、縄張り意識もちゃんと持っており、一部のウデムシを覗いて集団での社会生活も可能なのだとか。

そのため、ウデムシ同士で個体別の認識も可能だと言われており、少し興味深いですよね。

しかし種類によっては共食いをしてしまう事も少なくなく、社会性に対して疑問に思う点もあるのも事実です。

 

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ペットとしてのウデムシ

ウデムシは日本国内でも既にペットとして飼育されているケースもあります。

中には珍しいレアなウデムシも流通しており、一部の愛好家たちには親しまれているようですね。

主にペットとして流通しているのは「タンザニアバンデッドウデムシ」と呼ばれている大型のウデムシです。

 

ウデムシの入手方法と値段は?

ウデムシを飼育したい!

と思った場合は入手方法に悩むかもしれませんね。

インターネットでは以外にも簡単に入手することが可能なようで、ウデムシを販売しているネットショップもあります。

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ただし、値段が高価です!

なんと一匹当たり5,500円もするあたり、ちょっと信じられませんが、日本にはいない生き物ですし、そんなに流通している生き物でもない事を考えると妥当な値段なのかもしれませんね。

 

ウデムシの飼育方法

ウデムシを飼育する方法はそんなに難しい事はありません。

水槽などの飼育容器を用意し、床材として苔を利用することで自然と近い形で飼育することができます。

隠れ家として流木などを用意してあげると良いでしょう。

 

餌となるのは小さな昆虫です。

幸いにもペットショップに行けば、餌用に売られているゴキブリ(レッドローチ)やコオロギがいますので、それらを購入して与えると良いでしょう。

 

まとめ

ウデムシはクモやサソリと同じ仲間のクモガタ網というグループに属している生き物です。

世界各地に約70種類が生息していますが、日本国内には生息していません。

見た目がグロテスクなので、毒を持っていると思われがちですが、実際には毒を持っておらず、人間に対しては全くの無害です。

ペット用にある程度は流通していますので飼育することもできますが、値段は5千円以上することもあり、虫にしてはやや高価な印象です。

飼育方法は水槽などを用意すれば比較的容易に飼育することが可能で、餌もペットショップでゴキブリやコオロギを買ってきて与える事が出来ます。

 

世界三大奇虫と呼ばれているウデムシ。

見た目のグロさの中にはキモ可愛さのようなものがあるのかもしれませんね。