ウールマット

アクアリウムにおいてろ過フィルターの設置は必須となりますが、そこで活躍するのがウールマットですね。このウールマットはいろんなメーカーから販売されていて、高いものから安いものまでピンキリなんです。どれを買ったらいいのか分からない、という人もいると思います。

またろ過ウールマットは、ただ単に使うだけではその性能や効果を100%活かすことができません。そこで今回はろ過ウールマットの値段による違いや選び方、効果的使い方について詳しくご紹介していこうと思います。

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ウールマットの値段の違い

ウールマットの値段がピンキリなのはいったいどうしてでしょうか。これはウールマットの目の細かさが主な値段の違いと言っても良いでしょう。

ウールマットの主な役割は物理ろ過によるゴミの除去になります。もちろんバクテリアも定着しますので、生物ろ過の役割も果たしますが、どちらかというと物理ろ過のウェイトが大きいと言えるでしょう。

つまり目がより細かいウールマットほど、より細かいゴミも絡め取ってくれるので、より性能が高いウールマットだと言えます。より価なウールマットは目がきめ細かいという特徴があるんです。

とはいえ、目が粗いウールマットの性能が低いのかと言えば、決してそんなことはないですよ。

ウールマットを敷かないとどういうことになるのか

ウールマットを敷かないという人も稀にいるようですが、ウールマットは必ず敷いた方が良いと言えます。

ウールマットを敷かないと水槽内のゴミが取れずにそのままろ過材に入ってしまい、ろ過材が汚れてしまうからです。汚れたろ過材はより頻繁なメンテナンスを必要とします。そうなるとろ過材に定着していたバクテリアを死なせてしまう可能性が高くなるため、フィルターのろ過能力が低下してしまいます。

フィルターのろ過材はなるべく洗わないで長く使うのが望ましいため、汚れにくくするウールマットは必ず敷いた方が後のためにも良いのです。

ウールマットの効果的な使い方

ウールマットのより効果的な使い方とは、目がなるべく細かくなるように敷くことです。目が粗めの安いウールマットを使っている人は、ウールマットを重ねて使うと目を細かくできますので、目の粗いウールマットでも十分に物理ろ過能力を向上させることができます。

また新品のウールマットを初めて使う場合は、そのままいきなり敷かずに、一旦水に浸してから使うと水の通りが良くなってより効果的です。この際に、水道水を使うと塩素が水槽に入ってしまい、バクテリアや生体に影響を及ぼす恐れもありますから、飼育水に浸すのが良いでしょう。

水の通りが良い状態で使うと、ウールマット全体に水が行き渡り、ウールマットの下のろ過材全体にも水が通りやすくなります。乾いた状態のまま使うのとでは、効率が全然違いますので、必ず飼育水に浸してから使うようにしてください。

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ウールマットの再利用はできる?

汚れたウールマットを洗って再利用したい、という人もいることでしょう。結論を言えば、再利用が可能です。ただし、汚れ方や劣化の状況にもよりますので、再利用は2回目くらいに留めておく方が無難でしょう。

2ヶ月や3ヶ月放置した後のウールマットは劣化が酷い場合が多いですので、再利用は難しいです。もし再利用を考えている場合には2週間までにメンテナンスするようにしましょう。

ウールマットの選び方は?

ウールマットを選ぶ際に、何を基準にしたら良いのか、というのが気になるポイントでしょう。それは「水槽のメンテナンスの頻度」によります。

比較的何度もメンテナンスを行う(1週間に1回くらい)という場合は、安いウールマットを次々と使う方法が良いでしょう。

ウールマットのメンテナンスが1か月に1度くらいという場合には、目の細かい高価なウールマットを使う方が良いですね。

ウールマットの交換を怠ると、ゴミが取れないばかりか水槽内の苔の発生要因ともなってしまいます。

ウールマットは安いものでOK

結論から言うと、ウールマットは安いもので全然OKです。ウールマットの交換メンテナンスがあまりできないという人には高価なウールマットの方が良いですが、2週間以内に交換メンテナンスができる場合には安いウールマットを重ねて敷いて、再利用しながら使用するというのが最もコストパフォーマンスが高いと言えるでしょう。

まとめ

ウールマットの値段の違いは目の細かさによる違いです。交換をあまりしないという場合には高価なものの方が良いですが、頻繁に交換できる場合には安いものでOKです。

効果的に利用するには、なるべく目が細かくなるように重ねて使用するのが良いです。また乾いた状態のものや新品を使う場合は、一旦飼育水に浸してから使うと水の通りが良くなり、より効果的にろ過が出来るようになります。