アブ

アブ

春になるといろんな虫たちが活動をし始めますね。

チョウなど春を感じさせる昆虫も多くいる中で、あまり出会いたくないような昆虫たちもいますよね。

その代表的な昆虫たちが「ハチ」や「アブ」ではないでしょうか。

しかしアブっていったいどんな昆虫なのでしょうか。

ハチとはどういった違いがあるのでしょうか。

またハチと同じく「刺してくる」というのは本当なのでしょうか。

今回はそんなアブに関して詳しく調べてまとめてみました。

 

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アブとは?

アブはよくハチと間違われることが多い昆虫ですね。

ハチと同じく人間を「刺し」て攻撃してくるといった印象があるのではないでしょうか。

まず、アブという名前は、分類上ではハエ目・ハエ亜目に分類されている昆虫の総称なのです。

つまり、ハチではなく、分類上では「ハエ」に近しい仲間であるという事になるでしょうか。

実際にはハエもアブも見た目は非常によく似ています。

アブの特徴としては、

・大きな目

・頭、胸、腹に差がほとんど見られない

等の特徴があります。

ハチの場合は、頭と胸、そして胸と腹の境目が細くなっており、分かれ目がはっきりしているという特徴がありますよね。

一方アブの方はというと、これらの境目があいまいなのです。

この特徴は同じ仲間であるハエにも見られます。

 

 

ハエとアブの違いとは?

ハエとアブは実際にはどのような区別がされているのでしょうか。

中には「~アブ」という名前であるにもかかわらず、ハエとして分類されている場合もあり、その明確な区別はされていないのです。

アブやハエの中にはハチに擬態しているものも存在しています。

これらハチによく似た姿をしているものをを「アブ」と呼ぶようになったという経緯があるのです。

ハエというと、動物のフンなどにたかっている印象がありますが、アブにはこのような概念があまりありませんよね。

そういった人間の概念によっても「アブ」や「ハエ」の区別がなされている場合もあるのです。

 

 

ハチとアブの違い

そもそもハチとアブは分類が異なる昆虫ですので、特徴が色々と異なります。

それぞれの違いを見ていきましょう。

飛ぶ速さの違い

ハチは飛ぶのが比較的遅い傾向にありますが、アブはというとハエとどうようにすばしっこく飛ぶという違いがあります。

またハチはホバリングと言ってその場で留まるように飛ぶことが出来ますが、アブはこれができません。

気性(攻撃性)

ハチもアブも人を襲う事がありますが、目的が違うというのが大きな違いです。

ハチの場合は人に対して、基本的には攻撃してきません。

攻撃してくるのは、「巣が危険にさらされた場合」や「自分たちが攻撃された場合」などであり、ハチの方から理由もなく攻撃してくるという事はないのです。

しかしアブの方はというとそうではありません。

アブが人間を襲うのは単に攻撃してくるのではなく、「吸血」が目的になります。

そうなんです。

ハチとアブが刺してくるというのは、気性や攻撃性という問題ではなく、刺す目的が違うんです。

ハチがお尻の針を瞬時に刺してくるのですが、アブにはお尻の針がありません。

アブは口の中の「歯」で皮膚を噛み切って流れ出る血を吸うんです。

ですからアブは「刺す」のではなく、「噛む」というのが正解ですね。

また噛み切った際に、血が出やすくなる成分を体の中に注入してきます。

 

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アブに噛まれる(刺される)」とどうなる?

アブに噛まれると患部が次第に痒くなり、腫れがでてきます。

酷い場合には痛みもでてくるほど厄介なものなのです。

通常、噛まれてから2日もすれば治りますが、噛まれた直後の処置はしておくと良いですね。

噛まれた際に注入される「血が流れやすくなる成分」は、水で流すと流れてしまうものですので、流水で洗い流すというのが効果的です。

その後放っておいても治りますが、早く治したい場合は「ステロイド」が含まれている塗り薬が効果的だと言われています。

液体ムヒなどいろんな塗り薬が市販されていますので、ひとつ用意しておいても良いでしょう。

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アブに刺されない(噛まれない)ためには?

アブが噛むまでには時間がかかる

アブは噛んできますが、アブの特徴として「噛まれるまでに時間がかかる」というものがあります。

アブが人間の皮膚を噛み切るには結構時間がかかるのです。

ハチの場合は「チクッ」と刺されればアウトなのですが、アブの場合は皮膚にとまってから噛むまでに時間がかかるのです。

アブが足や手にとまっているのを確認したら、そのまま叩いてやっつけても大丈夫です。

逆にハチの場合は、近づいてきても手で追い払うなどは極力しない方が良いです。

そっとその場からはなれるようにしましょう。

もしハチが手や足にとまってきたら、それはもう手遅れですね(笑)

神経を逆撫でし、攻撃心を煽ってしまう事になりますので注意しましょう。

黒い色の服を着ない

アブだけではないですが、ハチの場合も「黒い色や紺色の服」に反応して攻撃してきたり寄ってきたリする習性があるのです。

逆に明るめの色の服には興味を示さず寄ってこないと言われていますので、黒っぽい色の服は避けた方が良いですね。

足首やスネを隠す

アブが狙いを定めてくる箇所があります。

それは「足首」や「スネ」だそうです。

夏場にはこれらの部分を出している場合が多いですので注意すべきですね。

足首とスネを隠すようなズボンを穿いたり、虫よけスプレーを足首とスネにかけておくと効果的ですね。

 

 

 

まとめ

アブとハチは全く種類が異なる昆虫であり、アブはハエに近しい仲間ということになります。

ハチがお尻の針で刺してくるのに対し、アブは口の歯で噛んで血を吸うという違いがあります。

またアブが噛んでくるまでには時間がかかりますので、体にとまったのを見つけたらすぐに払い落すと噛まれません。

噛まれた場合でも、すぐに患部を水で洗い流すと血が止まりやすくなります。

また放っておいても2日ほどで腫れも引いて治りますが、患部には「ステロイド」を含んだ塗り薬を塗っておくと、その後の治りが早まりますのでおススメです。

あまり詳しく知られていないハチとアブの違い。

実際に調べてみると、その違いが良く分かりますよね。

 

なお、ハチに関しては以下の記事で詳しくご紹介していますので、ぜひご覧ください。