フサフサの尻尾とシュッとした顔つきの動物と言えば・・・
そう、「キツネ」ですよね。
日本でも見ることができるキツネですが、ペットにできるのをご存知ですか?
キツネをペットにできるなんて少し驚きですよね。
今回はそんなキツネについてのあれこれや、飼育する場合の注意点なども併せてご紹介していこうと思います。
目次
キツネってどんな動物?
キツネはネコ目イヌ科に分類されている動物です。
ネコではなく、イヌの仲間という事になりますね。
キツネは全世界でたくさんの種類のキツネが生息していますが、一般的にキツネというと「アカギツネ」の事を指すことが多いです。
アカキツネにはたくさんの亜種が存在しており、日本にもアカキツネの亜種が生息しています。
日本で見られるキツネは2種類です。
一つ目は本州、四国、九州などに生息している「ホンドギツネ」。
もう一つは北海道に生息している「キタキツネ」ですね。
キツネの生態
キツネは基本的に単独行動をする動物です。
しかし繁殖期になり子供が生まれると、一時的に「家族を形成」します。
この時だけは家族の群れで行動するのです。
またキツネの寿命はイヌと同じくらいですので10年くらいが多いようですね。
キツネはペットにできる?
結論から言うと、キツネは「ペットとして飼育することができます」。
キツネって何だか飼育すること自体禁止されている野生動物っていう印象を持たれがちですよね。
しかし実際にはそんな事はありません。
「特定動物」として指定されている動物の場合、飼育する場合にはちゃんと申請をして、特別な許可を貰ったうえで飼育しなければなりません。
しかしキツネはそのような取り締まりもありませんので、自由に飼育することができるのです。
ただし、野生のキツネを捕獲して飼育する場合は多少注意が必要で、「鳥獣保護法」という法律に則った形で飼育しなければなりません。
また後述しますが、キタキツネは寄生虫がいると言われていますので、飼育することは事実上不可能と思っておいて良いでしょう。
ホンドギツネはそのような心配もいりませんので、飼育しようと思えば不可能ではないと言えますね。
キツネの入手方法
キツネはエキゾチックアニマル専門店などが稀に取り扱っていることがあり、輸入なども行ってくれる場合があるようです。
エキゾチックアニマル専門店自体それほど多くは無いでしょうが、一度調べてみると良いかもしれませんね。
ペットにおススメのキツネ
ペットにしやすいキツネとして有名なものがいます。
それは「フェネック」というキツネの仲間です。
小型で可愛く、ペットとして最も普及している人気のあるキツネで、一般的なペットショップでも取り扱っています。
フェネックに関しては、以下の記事で詳しく紹介していますので、ぜひご覧ください。
キツネの値段は?
かなり高額になっているようで、およそ100万円くらいが多いようです。
稀に安い価格で販売されている事もありますが、基本的に高額な動物だと思ってよいでしょう。
餌は?
キツネは雑食性ですので、肉から野菜まで何でも食べます。
ただし、タマネギ、ネギ、ニンンク、チョコレートなどは中毒を起こすので与えてはいけませんよ。
飼育下で最も簡単に与えることができる餌は「キャットフード」だそうです。
残念ながらキツネ専用フードなどは売っていないですね。
しかしイヌ科なのにキャットフード!?
と思うかもしれませんが、キャットフードなら簡単に入手できますので嬉しいですよね。
トイレをのしつけは不可能
キツネにトイレをしつけるのは無理かもしれませんね。
あちこちでトイレをしてしまいますが、そうういうものだと割り切りましょう。
また矛盾してそうな事ですが、キツネは清潔好きな動物でもあるのです。
排泄物の掃除はできるだけ小まめに行ってあげる必要があります。
できれば毎日掃除してあげましょう。
キツネは馴れない?
キツネはとても臆病で神経質な性格をしていますので、野生のキツネは滅多に人間の前に姿を見せる事はないというくらいです。
キツネはイヌ科の動物ではありますが、「人間には馴れにくい、ペットには不向きな動物」と言われていることもあるようです。
イヌは飼い主との主従関係を作り、飼い主のいう事を聞くようになりますが、キツネにはそもそも主従関係という概念がありません。
キツネは飼い主を主人としてではなく、自分と同等の存在として認識してしまいます。
ですので、馴れたという場合でも人間を怖がらないようになったレベル、というまででイヌのようにベッタリになるというわけではないのを覚えておきましょう。
キツネと寄生虫
キツネには寄生虫がいる恐れがありますので注意が必要です。
その寄生虫とは、「エキノコックス」と呼ばれている寄生虫です。
これはキツネが持っている寄生虫と言うわけではなく、キツネが食べたネズミなどに寄生している場合があり、人間にも感染する恐れがあるという事です。
もしも感染すると肝臓に寄生し、肝機能障害などで最悪の場合死に至る事もある病気を発症してしまう恐れがありますので、十分注意が必要なのです。
またホンドギツネにはこの寄生虫がいるのは報告されておらず、キタキツネに多く報告されています。
キタキツネに触れる際には特に注意しましょう。
まとめ
キツネは特定動物に指定されていることもありませんので、自由に飼育することができます。
日本に生息しているキツネのうち、キタキツネは寄生虫の問題から飼育は不可能でしょうが、ホンドギツネであれば不可能と言うわけではありません。
ショップで販売されていたり、ペットとして流通しているキツネは「フェネック」という小型のキツネであり、100万円と高額ながらもペットとして十分飼育することができます。
餌はキャットフードで代用することができますので、果物なども時々与えてバランス良い餌の与え方が望ましいです。
ただしトイレを覚えなかったり、そのくせきれい好きだったりと手間のかかるペットである事に変わりはありません。
飼う場合は最後までしっかり面倒を見てあげられるかをいっくり考えてから飼うようにしたいですね。