クモをペットにすることが出来るのをご存知でしょうか。
ペットにできるクモはたくさんいます。
代表的なものに「タランチュラ」がいますよね。
しかしタランチュラだけではなく、ペットにできるクモがいるんです!
その名も「ハエトリグモ」。
食虫植物のハエトリグサと名前が似ていますが、クモですよ、クモ。
今回は、かわいいと噂のハエトリグモに関して、飼育方法をご紹介したいと思います。
ハエトリグモとは?
ハエトリグモは民家などに普通に見ることのできるクモの一種です。
徘徊性のクモなので、糸で巣を作って獲物を捕るという事はしません。
英語名では「Jumping Spider(ジャンピングスパイダー)」とも呼ばれており、ペットとして親しまれており、世界中に愛好家たちがいるみたいですね。
俳優の高橋一生さんもハエトリグモをペットとして飼っているらしいですよ。
またクモの仲間では最大の種類が生息しているのも特徴で、なんと5000種類ものハエトリグモが生息しているのです。
大きさはわずか1センチ程度と小型のクモで、タランチュラなどのクモと違って迫力はありません。
なお、タランチュラに関しては、以下の記事でも詳しくご紹介していますので、ぜひご覧ください。
ハエトリグモの特徴の一つに、大きな目があります。
顔の前面に大きな2つの目が確認できると思いますが、よく見ると左右に小さな目が一つずつ、合計4つの目があります。
この特に大きな2つの目がなんとも可愛いので、ペットとして飼う人も多いのだとか。
ちなみに寿命は1年くらいが目安で、中には2年くらい生きる種類のものもいるようですが、虫ですから寿命が短いのは仕方ありませんね。
ハエトリグモの飼育方法とは?
ハエトリグモも飼育方法について詳しく見ていきましょう。
飼育容器
飼育容器は小さいものでOKです。
大きいものだと反って飼育がしにくく不便です。
代表的な飼育容器に、100均などで見かけるプラカップなどがあります。
他にもコップなどで飼育する人もいるようですね。
もちろん蓋はして、ちゃんと空気穴もあけておきましょう。
ハエトリグモはジャンピングスパイダーと呼ばれているだけあって、ジャンプしたり動きが活発なクモです。
前へジャンプするのは得意ですが。高く跳び上がることはしませんので、あまり深さがある容器を用意する必要はありません。
巣を作る事はしませんが、寝床として糸で隠れ家を作る習性があります。
ですので特別こちらで隠れ家を用意する必要もありません。
飼育容器だけを用意すればそれでOKです。
ハエトリグモが自分で寝床を作る姿もかなか可愛いものがありますよ。
餌
ハエトリグモの飼育の最も難しいところが餌やりですね。
ハエトリグモは肉食のクモで、その名の通りハエなどを捕まえて食べるので、動くものに反応する習性があります。
つまり餌も動くものしか認識せずに餌なかなか食べてくれません。
死んだ餌はまず食べませんので気を付けましょう。
餌として一般的なものは、
ショウジョウバエ
ガ
ゴキブリの赤ちゃん
その他小さな昆虫など
になりますが、ハエトリグモの大きさよりも小さいサイズの餌を用意しなければ食べる事はできません。
コオロギも餌として与えられますが、小さな子供のコオロギでないと食べられません。
ハエトリグモの餌に関しては、色んな方の飼育方法を参考にすれば良いと思います。
ショウジョウバエを上手く捕まえて与えている人も結構多いみたいです。
ペットボトルの蓋の部分を切り取って、逆さにくっ付けてトラップを作り、ショウジョウバエトラップとして活用したりと様々です。
また夜の街灯に集まってくる虫たちを捕まえて与えるのも良いですね。
餌は一日に1度与えればOKですが、あまり頻繁に与えてもすべて食べない事があります。
また脱皮前や産卵前には食べません。
ハエトリグモも水を飲みますので、水分を摂れるようにしておかないと死んでしまいます。
水の与え方は、飼育容器の中を霧吹きで湿らせてあげるくらいでOKですが、やりすぎると溺死してしまう恐れがあるのでほどほどにしましょう。
また脱脂綿などに水を含ませて置いておくのも上手な水の与え方だと思います。
ハエトリグモは懐くの?
ハエトリグモがマウスポインタを追いかけたり、手の上を走り回ったりといった動画がたくさんあり、あたかも懐いているかのように見えます。
本当に懐いているのであれば、こんなにかわいい事はないですよね。
しかし残念ながら、クモだけではなく、虫たちは人間に懐くという事はありません。
ハエトリグモは単に動くものに反応しているだけだったりと、懐いているわけではありませんので過度な期待はしないでおきましょう(笑)
しかし実際にピンセットから直接餌を受け取って食べるハエトリグモもいますので、その姿を見れるだけでも可愛いのですけどね。
まとめ
ハエトリグモは小さな徘徊性のクモで、とてもお手軽に飼育することが出来ます。
しかし動く餌にしか興味を示さず、給餌がなかなか難しいポイントかも知れません。
ショウジョウバエや小さなハエ、ガを捕まえてきて与えるのが最も簡単で良い方法でしょう。
水分を与える必要もあるので、霧吹きや水を含ませた脱脂綿を入れておくのも忘れずに。
虫ですので懐く事はありませんが、ピンセットから直接餌を取ることもありますので、懐いているかのように見えるのも可愛いらしいポイントの一つです。
費用も掛からず、簡単に飼育ができるハエトリグモ。
ちょっとお手軽にペットを飼ってみよう、という人には案外おススメなペットなんじゃないかな、と思います。