メダカ

メダカは私たちにとって元も身近な観賞用淡水魚ですが、自然界のメダカはいったいどんな生態を持っているのでしょうか。

また一口にメダカと言っても、その種類は非常にたくさんあります。色々と品種改良がされていて、カラーも豊富なようです。

メダカは種類によって値段にも違いがあるのでしょうか。

そこで今回はそんなメダカの種類や値段について調べてまとめてみました。

 

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黒メダカ

黒メダカは一般的に言って、野生にもともといるメダカのことを指します。

田園や小川などに生息する、色が茶色っぽい地味な見た目のメダカですね。

たくさんいる品種改良されてきたメダカたちのルーツをたどると、この種類に行きつくわけです。

現在は環境破壊などによって野生の黒メダカの数も減少傾向にあり、絶滅危惧種に指定されているくらいです。

現在はそんな理由から、品種改良されたメダカよりも希少価値の高いメダカだとも言われています。

また黒メダカをさらに品種改良した、色がさらに黒くなった黒メダカも存在します。

元々が野生種ですので、とても丈夫な特徴を持っています。値段も一匹100円くらいで販売されています。

 

ヒメダカ

黒メダカが持っている黒色素を持たない種類のメダカで、オレンジ色っぽい色をしています。

品種改良メダカとしてのヒメダカの歴史は古く、昔から元祖品種改良メダカとして親しまれてきたメダカでもあります。

かなり流通量が多いメダカがこのヒメダカで、ペットショップなどでは餌用として販売されていることもちらほら。

メダカ愛好家たちにとってはちょっと悲しい現実ですよね。最も流通量が多いこともあり、値段もすごく安いです。一匹当たり数十円で購入できてしまいます。

 

青メダカ

体全体が青みがかった、とてもきれいな色のメダカです。

黄色の色素を持たないため、全体が青く見えるというわけです。

さらに青っぽく見せるためには光の当て方が重要になります。

飼育環境の照明を上手く活用すれば、とてもきれいな青メダカの遊泳する姿を見られるでしょう。

青メダカも原種のメダカにとても近い種類ですので、とても丈夫であるという点は共通しています。

値段は黒メダカとほぼ同等か、やや高い程度で落ち着いているようですね。

 

白メダカ

黒色色素も持たず、黄色色素も欠乏しているメダカが白メダカです。

野生のメダカやヒメダカの原型をほぼそのままに、色のみを品種改良したものが本種になります。

白メダカの歴史もとても古く、江戸時代からすでに観賞魚として親しまれてきた歴史があります。

白メダカはなぜだか「死にやすいメダカ」としても噂されています。

本当のところはどうなのか分かってはいませんが、この説の根拠としては、黒色色素を持たないために、日光にあまり強くないのではないか、という見解があります。

人間にも同じようなことが言えるかと思います。色白の人ほど、強い日光には弱いですよね。

日光対策としては、水槽の置き場所を考えるだけで改善できますし、浮草を多くしてあげるだけで、日光を遮断しやすくなりますので、上手く調節してあげると良いかと思います。

しかしそれだけが理由とも言い切れません。

白メダカも古くから流通してきた歴史を持つメダカです。

ショップでも流通量も多さから、管理がやずさんになっている場合もあるのではないか、という見解もあります。

コンディションがあまり良くない状態で購入すると死にやすいというものですね。

しかしあくまで仮説にすぎませんので、あまり気にすることなく、他のメダカと同じように普通に飼育するのが良いかと思います。

値段も安く、数十円からペアで100円くらいで購入する事ができます。

 

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アルビノメダカ

アルビノとは、先天性のメラニン色素欠乏により、体の色が白くなるものを言います。

これはメダカだけに限らず、他の動物たちでも言えることです。有名なものにはウサギや文鳥、ヘビなど様々なペット用動物もアルビノ種が作出されています。

もちろんアルビノという特異体質は人間にも存在します。

とても神秘的な見た目で白メダカと似ていますが、違いとしては目が赤くなるのが特徴的です。

しかし体の見た目はきれいなのですが、あまり丈夫ではないというマイナス要素も併せ持っているので注意が必要です。

病気になりやすかったり、視力が良くないなど良い事ばかりではないのです。

実際にメダカの場合も、視力が良くないアルビノメダカは餌を食べるのが遅かったり、繁殖も一般的なメダカよりも難しかったりするので、ちょっと気を配ってあげる必要がありますね。

値段は1ペア500円以上する場合が多く、やや高価になります。

 

楊貴妃メダカ

楊貴妃って世界三大美人の一人として有名な女性ですよね。

そんな楊貴妃の名前がついたメダカですので、さぞ美しい事だろうと思います。

実際の見た目は体全体が朱色になる、金魚のような色のメダカの事を指します。

最初は色が薄いのですが、次第に朱色に染まっていき、婚姻色が出ることからは完全に朱色になるのが特徴ですね。

メダカブームの火付け役となったメダカとしても有名で、楊貴妃メダカから派生したたくさんのメダカもいます。

色が赤いメダカのほとんどが、この楊貴妃メダカから派生した種類ですので、このメダカも元祖品種改良メダカとも言えるのかも知れませんね。

値段は以前はすごく高価だったのですが、流通量も増えて現在は落ち着いてきてますので、1ペア300円~500円で購入できるようですね。

 

琥珀メダカ

体の色が琥珀色のとてもきれいなメダカです。

尾ヒレが鮮やかなオレンジ色になるのも特徴的です。

なお、体の色は濃い色のものから薄い色のものまで色々と産まれてきます。

色の固定も琥珀メダカの楽しみ方の一つですね。値段も1ペア300円~500円くらいで落ち着いているようです。

 

幹之(みゆき)メダカ

幹之メダカの一番の特徴は、背中が光り輝く特徴をもつメダカの事を指します。

この背中の光に長さによってランク分けされています。

ランクによって値段も全く違うそうですね。

そもそもどうしてこんな特徴を持っているのかというと、一般的に魚はお腹のうろこの部分に持っているグアニン色素と呼ばれるものによりお腹がシルバーに光り輝いたりします。

しかし幹之メダカの場合、この色素を背中を含め体全体に見えている状態のため、背中も光って見えるのだそうです。

ビオトープ飼育やなどで上からメダカを見て楽しむ場合に最適な種類と言えるでしょう。

 

幹之メダカの楽しみ方は、やはりその美しい輝きを次代のメダカでいかに良くするか、という事ですね。

愛好家の中には幹之メダカだけを大量にしいくしている、幹之メダカ専門の愛好家もいるくらい大人気の品種になります。

ちなみに幹之メダカのミユキという名前は、作出者の娘さんの名前から名付けたのだそうです。

値段はかなり高く、先述のランクによって値段が大きく変わります。

1ペア安くても1000円はしますし、高いものだと2000円以上するものもいます。

 

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黄金メダカ

その名の通り体が黄金色に輝く、見た目が美しいメダカです。

水槽で飼育する場合には、とてもきれいな色を横から楽しむことができますのでおススメですね。

値段は幹之メダカと同じく高価です。1ペア1000円、高いもので2000円以上する個体もいます。

 

ヒカリメダカ

ヒカリメダカの最も分かりやすい特徴は、背ビレと尻ビレが同じ形をしており、普通のメダカと違ってとても長く大きい事です。

また尾ビレも三角形ではなく、ひし形をしているのも特徴的ですね。また背中からお腹の部分が白く光っているように見えます。

ヒレが大きいですので、見ごたえがあってきれいなメダカです。

値段は1ペア1000円から、高いもので2000円くらいはします。

 

ダルマメダカ

別名「縮みメダカ」と呼ばれている、孵化の際の突然変異で産まれたメダカです。

丸っこい形をしているのが最大の特徴で、女性に特に人気がある種です。

通常のメダカと異なり背骨が少ないので、泳ぎがあまり得意ではないという特徴もあります。

ですので、他のメダカたちと混泳させると、餌を食べ損なってしまうなど少々不利になる傾向があります。

また泳ぎが得意でない以上、さらに水流にも弱いです。

飼う場合は水流がほとんどない環境で、ダルマメダカ一種のみで飼育するのが良いかもしれませんね。

繁殖はやや難しく、無精卵になってしまう事が多いようです。

無精卵は放置すると水カビが発生し、水質を悪化させる要因にもなりますので、取り除くようにしましょう。

値段はとても高価です。1ペアでは安くても2000円以上はしますし、高価なものだと1ペア1万円を超えるものもいるほどです。

メダカ飼育上級者向けのメダカであるとも言えるのではないでしょうか。

 

メダカの飼育方法

メダカの飼育方法や産卵、稚魚の育て方に関しては以下の記事で詳しく紹介していますので、ぜひご覧ください。

 

まとめ

メダカはかなりの品種が作出、固定されてきています。

その希少性はピンキリで、希少性に従って値段もピンキリになる傾向があります。

初心者はまず入門種としてヒメダカなどの一般的に入手しやすい種類から挑戦するのが望ましいように思います。

徐々に慣れてきたら、飼育や繁殖が難しいとされるヒカリメダカやダルマメダカにも挑戦してみると良いでしょう。

もしかしたらあなた独自のオリジナルメダカ誕生!の可能性もあるのかもしれませんね。