
ずんぐりした体型ながらもどこか可愛らしい小動物のプレーリードッグ。
ペットとしてとても人気があるのですが、飼い方は難しいのでしょうか。
今回はそんなプレーリードッグの飼い方や注意点などを詳しく調べてまとめてみました。
目次
プレーリードッグってどんな生き物?
プレーリードッグってそもそもどんな動物なのでしょうか。
「ドッグ」と呼ばれているものの、実はリスの仲間に分類されているのです。
プレーリードッグの値段や特徴、また性格については、以下の記事で詳しく紹介していますので、ぜひご覧ください。
プレーリードッグの飼育方法
ケージ
プレーリードッグは体長30㎝以上にもなるため、ケージはなるべく大きなものが望ましいです。
幅80㎝くらいのケージでも狭く感じてしまうくらいですので、犬や猫用のケージを使用しても構いません。
小動物用のケージでは、チンチラやウサギ用の大き目のケージが使えます。
おススメはイージーホーム80ハイですね。
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少々値段は高いですが、便利な機能がついているとても優秀な小動物ケージですので、ぜひ導入してみてください。
床材
床材はペットシーツを敷くのが良いと言われています。
また排泄物などの処理の便利さから、ケージの底にペットシーツを敷き、その上にすのこを置くという方法も推奨されているようです。
フンキリ網などが標準で実装されているケージも多いのですが、プレーリードッグが足を引っかけてケガをしてしまう事故が考えられますので、フンキリ網は使わないでおくのが望ましいでしょう。
牧草やワラなどを入れてあげても良いかと思います。
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餌
プレーリードッグは主食は干し草などを食べていますが、時折昆虫なども食べています。
ですので草食寄りの雑食性ということになります。
飼育下での餌は市販のプレーリードッグの専用フードが販売されていますので、そちらを利用すると良いでしょう。
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時々昆虫も与えると良いですが、飼育下ではミルワームがペットショップで売られていますので、そちらを与えると良いです。
食事を与えるタイミングは朝に一回が良いでしょう。
毎日新鮮な餌と水に取り換えてあげるようにしましょう。
給水器
飲み水は給水器に入れて与えるようにします。
給水器は市販のものを利用しましょう。
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プレーリードッグの飼育の注意点
プレーリードッグを飼育する上で、ぜひ抑えておきたい重要なポイントをいくつかご紹介したいと思います。
寂しがり屋
プレーリードッグは大きな群れを作って集団生活を営む動物です。
仲間とコミュニケーションをとる事ができる、社会性豊かな動物でもあるのです。
ですので一匹だけでいると、どうしても寂しがる性格をしています。
できれば2匹一緒に飼育してあげられれば、寂しさもまぎれて良いのですが、体も大きく値段も高価なプレーリードッグですので、そういうわけにもいかない事でしょう。
ちなみに複数飼育するのであれば、メス同士がおススメです。
オス同士だと縄張り争いをしてケンカにあることがありますので注意しましょう。
単独飼育をする場合は、できるだけ寂しい思いをさせないように、構ってあげられる時間を確保して一緒に遊んであげることがポイントになります。
外出ばかりしていてなかなか家にいない、というような人には向かないペットだと言えるでしょう。
肥満に注意する
プレーリードッグは野生ではカロリーの少ない餌を食べて生活しています。
そういった餌だけでも生きていけるような体に進化した動物ですので、これが飼育されて餌が豊富になることによって肥満体型になりやすくなる、という注意すべき特徴を持っているのです。
結構粗食な餌でも十分ですので、餌を与える際にはこの事を覚えておきましょう。
粗食ばかりで可哀そう・・と思う人もいるかと思いますが、プレーリードッグにはそういった餌が普通であり、健康的に過ごせるベストな餌でもある、という事なのです。
温度管理
プレーリードッグの飼育適正温度は20℃~28℃程度です。
25℃前後になるように飼育環境の温度を調節してあげる必要があります。
特に15℃を下回るようになると、プレーリードッグは仮死状態に入ります。
これは冬眠状態とは異なり、命をどうにかつなぐための最終手段です。
このままの状態が続けば当然危険ですので、飼育下では仮死状態になるのは避けなければいけません。
保温は市販のペットヒーターを使用すると良いでしょう。
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サーモスタットがあれば自動で温度制御もしてくれるので、セットになっているものを購入すればお得で便利ですね。
エアコンを使用して部屋の温度自体を調節する方法がベストですが、あまり実用的ではありませんのでやはりペットヒーターを使用するのがおススメでしょう。
日光浴が必要
プレーリードッグは昼行性ですので、日中の活動において適度な日光浴を行う事で健康的に過ごすことができます。
紫外線を浴びる事で体内でビタミンDを生成できるので、一日数十分程度の日光浴ができるように環境を整えてあげましょう。
一日一回散歩に連れ出す、というのも有効な手段です。
プレーリードッグは犬のようにハーネスとリードを付ければ一緒に散歩ができるくらい懐く動物です。
懐いてくれたら散歩にも挑戦してみましょう。
最初は警戒心が強い
飼い始めの頃は警戒心が強い事が多く、やや攻撃的な性格である場合がありますので、指を噛まれてケガをする事もあるでしょう。
環境に慣れて落ち着いてくるまでのしばらくの間は、あまり構い過ぎないようにするのも重要なポイントです。
また冬の繁殖期の間はオスもメスも気が立っていて、攻撃的な性格になります。
お世話の際には噛まれても大丈夫なように軍手をはめるなどの工夫をしておくと安心です。
まとめ
プレーリードッグは寂しがりなので、飼育する場合は一緒に遊んであげるなどしっかりと構ってあげる時間を取るようにしてください。
しかし飼い始めの頃は警戒心も強いです。
環境に慣れてくるまでは慌てずにゆっくりと環境に慣れてもらうようにしてください。
餌はプレーリードッグ専用のペレットが販売されていますので、そちらを利用します。
時々昆虫食としてミルワームを与えると喜んで食べます。
ケージはなるべく大きなものが良いですので、犬猫用のケージを使用しても良いでしょう。
小動物の中でも、なかなか希少価値の高いプレーリードッグ。
ペットとして魅力的な性格をしていますので、一度は飼育してみたくなりますね。
とても良く似ている動物リチャードソンジリス
プレーリードッグによく似た容姿をしている、リチャードソンジリスという動物がいます。
リチャードソンジリスに関しては、以下の記事で詳しく紹介していますので、ぜひご覧ください。