ネズミの仲間にはいろんな動物がいます。
ハツカネズミなどの小さい種類から、クマネズミなどの大きいネズミ、はたまたカピバラのような世界最大級のネズミの仲間もいるのです。
そんなネズミの仲間で、世界最小の生き物をご存知ですか。
ピグミーマウスと呼ばれているネズミは、なんと世界最小だといわれていて、体の大きさは驚きのコインサイズ!
今回はそんなピグミーマウスについて、特徴や性格、飼い方などを詳しく調べてまとめてみました。
目次
ピグミーマウスとは?
ピグミーマウスとは、一般的にアフリカンピグミーマウスの事を指し、アフリカに生息している世界最小のネズミの一種になります。
アフリカチビネズミやコビトハツカネズミ、アフリカドワーフマウスなどと呼ばれていることもあるネズミです。
ピグミーマウスの最大の特徴は、なんといってもその体の大きさです。
世界最小というだけあって、大きさはなんと500円玉くらいの大きさしかありません。
体重もわずか5gくらいしかなく、いかに小さなネズミであるかは容易に想像できる事でしょう。
夜行性のネズミで、普段は土に穴を掘り、巣穴を作ってそこを拠点にして生活しています。
雑食で、小さな昆虫や果実、草木の種などを食べています。
ピグミーマウスの寿命
小さいネズミですので、寿命もかなり短めでわずか1年くらいしか生きません。
長くても2年が限界という所でしょう。
寿命は短いですが、ハツカネズミのように非常に多産なネズミで、わずか20日で大人になることができるくらい成長が速く、繁殖サイクルがとても早いのも特徴的です。
体が小さい事もあり、飼育中の事故なども起きやすく、上手に飼育できないとさらに早死にしてしまう可能性もあるという事を覚えておきましょう。
ピグミーマウスの性格
とにかく臆病な性格をしています。
ネズミ全般に言える臆病な性格ですが、ピグミーマウスは特に臆病な性格です。
スキンシップをしたりという飼い方は、まず不可能だと思っておきましょう。
完全に観賞用として楽しむタイプのネズミですので、一緒に遊んだりという事も小さすぎて無理だと割り切っておくべきです。
ピグミーマウスの値段
ネズミの中ではやや珍しい部類に入るのか、流通量は多くはありません。
大型のペットショップや小動物専門店では取り扱っていることがありますが、あまり見かける事は無いかもしれませんね。
値段は珍しさもあってか、5,000円くらいと大きさの割にはやや高めな印象ですね。
ピグミーマウスの飼育方法は?
ケージ
ピグミーマウスは極めて小さく、金網タイプのケージでは簡単に脱走されてしまいますので避けるべきです。
プラケースでも飼育できますが、ピグミーマウスが驚いた時のジャンプ力は30㎝にも達する事があり、またケースの透明感からもあまりおススメとは言えませんね。
できればある程度高さのあるアクリルのケージか、水槽を使用することをおススメします。
一応フタは用意しておくと良いです。できるだけ網目の細かいフタを選ぶようにしてください。
ケージの中に入れるもの
巣箱は隠れ家にもなりますし、隠れる場所があるとストレスにもなりにくいので、小さいものでも良いので入れましょう。
また運動のための回し車も一応入れておくと良いですが、回さないようなら撤去しても構いません。
トイレも設置捨て置くと良いですが、砂はできるだけ細かいタイプでサラサラなものを入れてください。
トイレだけではなく、砂浴び場としても活用できます。
床材はウッドチップで大丈夫です。
色々と種類があるのですが、針葉樹、広葉樹どちらでも構いませんが、ハムスターにおいては針葉樹に対してアレルギーを持っている個体がいるとも言われています。
心配なら広葉樹タイプのウッドチップを使用しましょう。
白樺チップなどがおススメですよ。
餌は?
小さいので食べられる餌も小さいものになります。
小鳥用の飼料などが丁度良く、これをメインに与える事ができます。
その他にも生野菜も食べますので、時々与えると良いですが、食べる量が少ないですのでごく少量を与えるようにしてください。
果物はリンゴやバナナ、野菜ならサツマイモやキャベツ、小松菜などを与えると良いです。
水飲み場は給水ボトルを設置します。
水入れの直置きは溺れたりする原因になりますので、避けるようにします。
温度管理に注意する
小さい体のピグミーマウスは、気温の変化にも弱いのも特徴的です。
温度は約25℃くらいを維持するようにし、ペットヒーターやサーモスタットで温度管理できる環境にしておくと安心ですね。
まとめ
ピグミーマウスはコインサイズの世界最小のネズミです。
日本での流通量もさほど多くないので、値段も5,000円くらいと割高です。
飼育することはできますが、ペットとしてスキンシップや一緒に遊ぶという事はできないと思っておきましょう。
完全に水槽の中で飼育し、観賞用のペットであると割り切って飼育する方が良いですね。
すべてをケージの中で完結できるようにし、散歩などは危険なだけですのでやめておきましょう。
餌は雑食ですので昆虫や野菜、果物などなんでも食べます。
ただし小さいので食べられるサイズにも考慮し、細かく切ったり与える量を調節しましょう。
ピグミーマウスを飼うのに向いている人は、ペットとのふれあいよりも、観賞の方が好きだという人だと言えるでしょう。
ちょこちょこ走り回っている姿は可愛いですし、赤ちゃんも簡単に生まれますので結構楽しめるネズミなのかもしれませんね。
世界一大きなネズミ!?
ちなみに世界一大きいネズミだと言われている「カピバラ」に関しては、以下の記事で詳しく紹介していますので、ぜひご覧ください。