サラセニア

サラセニア

 

ちょっと変わった特徴を持ち、人気が高い食虫植物。

ハエトリソウやウツボカズラなどが主な食虫植物として広く知られていますよね?

今回はそんな食虫植物の中でも育てやすいと噂の「サラセニア」という種類につい、詳しくご紹介していきたいと思います。

 

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サラセニアの種類や分布は?

サラセニアは北アメリカの東海岸やカナダに自生している食虫植物の一種です。

別名ヘイシソウ(瓶子草)とも呼ばれており、酒を入れておく瓶子に似ているという事から名付けられているそうです。

自生している環境は湿地帯ですので、乾燥に弱く湿気がある場所を好みます。

サラセニアの種類に関しては、原種とされているのはわずか8種類なのだそうです。

しかし、今では観葉植物としても人気が高いサラセニアですので、様々な新たな品種が次々と作り出されており、1メートルを超えるものから15センチ程度の小型のものまで、その種類は相当なものが存在しています。

また人工的でなくとも、自然交雑種も結構あるらしく、バリエーション豊富な要因も交雑しやすい特徴にあるようですね。

春に花を咲かせる多年草で、花の色も赤やピンク、黄色や緑色と様々なバリエーションがあり、花を咲かせて楽しめるため、鑑賞用として人気があるのです。

 

 

サラセニアの捕虫方法

サラセニア

サラセニアはウツボカズラ目に分類されており、広い分類ではウツボカズラの仲間と言えます。

捕虫方法はウツボカズラのそれと酷似しています。

筒状の捕虫葉の表面から甘い蜜を出し、これで昆虫をおびき寄せます。

あとは捕虫葉の中に虫が落ちるのを待って、落ちた虫を中に溜まった消化液で消化吸収するのです。

 

 

サラセニアは丈夫?

数多くある食虫植物の中でも、サラセニアは比較的育てやすいと言われています。

サラセニアは結構丈夫な食虫植物で、高温にも強く、低温にも比較的強いといった特性を持っています。

ですので日本の四季の環境変化の中でも、ほぼ屋外でそのまま育てることができると言われています。

 

 

サラセニアの置き場所は?

日当たりが良く、風通しが良い場所に置くようにします。

直射日光に当てすぎると乾燥して葉が焼けてしまう事もありますので、その点は注意するようにします。

風が強いと筒が大きいものの場合は折れてしまう事もありますので、この点も併せて注意しましょう。

また、筒の中に水が溜まったりすると、自身の重みで折れてしまう事もあります。

そういった場合には、アサガオなどに使用する支柱を挿してあげると折れにくくなりおススメです。

 

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用土

用土は弱酸性の用土を好みますので、鹿沼土、ピートモス、赤玉土、パーライトなどを使用することができます。

ハエトリソウやウツボカズラには水苔で育てる方法が有効ですが、もちろんこのサラセニアにも水苔は有効的です。

ただし、サラセニアに関しては根が発達しやすいという特徴があります。

水苔で栽培する場合植え替えがしにくいなどのデメリットもありますので、サラセニアに関しては土を使う方が良い場合もあるかもしれませんね。

 

 

水やり

多湿な環境を好みますので、乾燥しないようにたっぷり水を与えるようにします。

土の上から与えるよりは、腰水などの方法で給水する方が効果的です。

腰水とは、水を張った皿などに植木鉢やプランターを置いて給水する方法の事です。

腰水の注意点として、夏場には皿の水がすぐに暑くなってしまい、根を痛めてしまう要因ともなってしまいますので、常に水が冷たい状態を維持できるように注意しましょう。

 

 

肥料、餌やり

食虫植物と言えば、虫を餌として食べてしまう(吸収する)事が最も魅力的なポイントですよね。

本来食虫植物は養分が少ない土壌でも育つように、肥料の代わりに虫を捕って栄養補給をする進化を遂げてきました。

つまり、食虫植物にとって養分が少ない土壌が「適している」とも言えます。

栽培する場合、土壌にある程度養分があるのであれば、肥料は与える必要はありません。

肥料の代わりになる「餌としての虫」も与える必要はありません。

もちろん与えても構いませんが、与えすぎにだけは注意しましょう。

むしろ栄養の摂り過ぎは枯れてしまう要因ともなってしまいますので、肥料は与えない方が賢明と言えます。

屋外で育てていると虫が頻繁に引っかかりますので、十分に肥料になってくれるのです。

 

 

休眠と植え替え

サラセニアを元気な状態で育て続けるには、定期的に植え替えをしてあげる必要があります。

植え替える時期は休眠に入る12月~2月の冬場が適しています。

この時に、根っこに付いた古い土やゴミなどを取り除いてあげましょう。

休眠期は水やりは控えめにするようにするのがポイントです。

また、剪定の代わりに地上部の枯れた葉などを取り除くようにします。

 

 

増やし方

サラセニアは株分けで簡単に増やすことができます。

他にも挿し木でも増やすことができます。

もちろん種を蒔いて発芽させ、育てることも可能ですが、株分けで増やす方が簡単でおススメです。

株分けをする場合は休眠期に行います。

植え替えと同じタイミングで株分けすると良いでしょう。

種を蒔く場合は、秋に種を収穫し、一旦冷蔵庫で休眠させます。

その後12月~4月の間に種を蒔くようにしましょう。

一旦冷蔵庫で休眠させるのは、発芽の時期を一斉に揃えるためです。

 

 

まとめ

サラセニアは比較的育てやすい食虫植物で、日本では一年中屋外で栽培することも可能なくらい丈夫な植物です。

水苔でも栽培できますが、根が発達する特徴があるので、弱酸性の用土を使う方が植え替えがしやすいなどのメリットがあります。

水やりは腰水が良いですが、直射日光で水が暑くならないように注意しましょう。

屋内でもそうですが、特に屋外で飼育する場合は虫を捕まえますので肥料は必要ありません。

基本的に日光と水があれば元気に育てることができる植物です。

食虫植物の中でも、簡単に育てられるサラセニア。

花も奇麗ですのでお部屋のインテリアにもピッタリ。

ぜひ栽培に挑戦してみてはいかがでしょうか。

 

その他の食虫植物

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