ウォンバットっていう動物がいるのをご存知でしょうか。

ネズミのようで・・

イタチを太らせたよおうな・・

またはコアラを歩かせたような・・

何だか何に例えたらようのか分かりにくい・・

そんな感じの生き物です。

そんなウォンバットですが、ペットとして飼育することはできるのでしょうか。

また生態や特徴、寿命はどうなのでしょうか。

今回はウォンバットのあれこれを詳しくご紹介していきたいと思います。

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ウォンバットとは?

「ウォンバット」とは双前歯目ウォンバット科に分類されている動物の総称であり、現在では3種類のウォンバットが確認されています。

3種類とは「ヒメウォンバット」、「キタケバナウォンバット」、「ミナミケバナウォンバット」の3つです。

どれもみなオーストラリアにのみ生息しているオーストラリア固有種である事が特徴的です。

ずんぐりしている体をしており、ビーバーとコアラを足して2で割ったような姿でしょうか(笑)

 

有袋類である

オーストラリアの動物らしく、カンガルーやコアラのように、メスのお腹には「育児嚢(いくじのう)」があり、そこで子供を育てる有袋類の一種でもあります。

双前歯目にはカンガルーなども含まれていますので、大きな分類ではカンガルーと同じ仲間という事になりますね。

また「歩くコアラ」などと呼ばれているくらい、コアラによくにた顔だちをしています。

ちなみにウォンバットの育児嚢は、入り口がおしりの方に向かって付いているのがコアラやカンガルーと違う所です。

なお、カンガルーやコアラに関しては、以下の記事で詳しくご紹介していますので、ぜひご覧ください。

 

 

大きさ

大きさは70㎝~110cm、体重は20㎏~30㎏くらいです。

オスよりもメスの方が大きくなる傾向があるようですね。

 

巣穴を掘る

ウォンバットは有袋類で唯一、巣穴を作る習性がある動物でもあります。

巣穴は地面を掘って作ります。

そのため、前脚は頑丈で発達しており、トンネルを掘り進むのに特化した形状になっているのです。

巣穴のトンネルは非常に長く、数十メートルにも達すると言われており、出入り口は一つではなく、数か所に作られます。

夜行性のため、昼間は巣穴の中で過ごすことが多いですね。

育児嚢が後ろ向きについているのは、土を掘る際に袋の中に土が入らないようにするためではないか、と考えられています。

 

餌は?

草食性で、草の葉や根っこなどを食べています。

飼育されているウォンバットはトウモロコシ、さつまいも、にんじんなどの野菜や人工飼料であるペレットを食べているようです。

アゴは丈夫で、歯も一生伸び続けるのが特徴であり、硬い食べ物でも簡単にかみ砕いて食べることができます。

 

寿命

野生のウォンバットの寿命は12年~15年程度と言われていますが、飼育下のウォンバットはなんと25年も生きた個体がいるほどです。

飼育の仕方によってはかなり長寿な動物なんですね。

 

走るのは速い!?

ウォンバットは短足ですし、のっそりと歩く印象ですが、走る時には走る動物です。

長時間は無理ですが、短時間であれば時速40㎞の速さで走ることができる、見た目と違い意外と足の速いところもあるのです。

 

ウォンバットのお尻

ウォンバットのお尻はなんと軟骨で出来ていて、非常に硬い特徴があります。

そのため、痛みも感じないので、いざとなったらお尻を向けて天敵から身を守る習性があります。

また守るばかりではなく、お尻で攻撃も行うようですね。

 

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害獣としてのウォンバット

オーストラリアではウォンバットは時として害獣として扱われてきました、

というのも、穴を掘る習性がありますので、家畜やトラクターなどの農耕用の機械が穴に落ちてしまうトラブルが頻発していました。

そのためウォンバットは駆除の対象になり、次々に駆除され急激に生息数を減らしてしまったのです。

現在ではウォンバットは保護動物に指定されており、保護活動が進んでいますが、同時に輸出も禁じられてしまいました。

 

ペットとして飼育できる?

ウォンバットはペットとして飼育することはできるのでしょうか。

上記のように既に保護動物になっていますので、日本にも輸出されることはありません。

ですから日本国内でウォンバットを飼育することは現時点では不可能です。

ただし、オーストラリアであれば飼育することは可能なようで、実際にウォンバットをペットにしている人もいるみたいですね。

 

人懐っこい?

基本的に飼育はできないウォンバットですが、実際には人懐っこくて、意外とペットにしやすい動物なのかもしれません。

懐いているウォンバットを見ると、飼いたくなってしまいますよね。

 

 

 

ウォンバットがいる動物園

日本でもウォンバットを見ることはできます。

日本でも数か所に限定されますが、ウォンバットを飼育している動物園があり、以下の動物園では見ることはできるようです。

気になった人はぜひチェックしてみて下さいね。

 

 

まとめ

ウォンバットはオーストラリアにのみ生息している、コアラやカンガルーと同じ有袋類の仲間です。

有袋類では唯一、巣穴を掘って生活する習性があるのも特徴的です。

オーストラリアでは害獣として駆除対象になっていたこともあり現在では数を減らしてしまい、保護対象の動物になってしまっています。

そのためペットとしての輸入も不可能ですので、実質ペットとして飼育することは不可能になっています。

ただし、オーストラリアではペットにできるらしく、実際に飼育している人もいるようです。

また日本国内でもウォンバットを見ることができる動物園はありますので、見てみたいという方は一度チェックしてみると良いでしょう。