ゾウリムシ

ゾウリムシは数多くいる微生物(インフゾリア)の中でも、特に有名な生き物だと思います。

理科の授業でも習った事があるかと思います。

このゾウリムシ、実はメダカを始めとした観賞魚の稚魚の生き餌として大変有効であるという実績があるのです。

しかし一体どうやって入手すれば良いのでしょうか。

今回はそんなゾウリムシの最も簡単な入手方法、そして培養、飼育するおすすめの方法も併せてご紹介していきたいと思います。

 

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ゾウリムシを採取する

ゾウリムシは全国どこででも容易に入手することができます。

すこし汚れた水の中に普通に生息していますので、ペットボトルなどを持っていき、汲み取るとゾウリムシを採取することが可能です。

しかしゾウリムシだけを採取するにはなかなか難しいものがあります。

ゾウリムシ以外の微生物も一緒に採取してしまう事が普通で、あまり良くない微生物が混じっていると観賞魚の飼育にも悪影響が出てしまいます。

ですので、出来ればゾウリムシのみを抽出することになるのですが、これがなかなか困難です。

観賞魚の餌を目的としたゾウリムシの採取は、あまりおススメできないかもしれませんね。

 

ゾウリムシを購入する

ゾウリムシはメダカ専門店やアクアショップなどでも販売されている事があります。

大手のペットショップでもなかなか取り扱っているところがないかもしれませんが、専門店なら容易に購入できるでしょう。

もっと簡単な入手方法は、インターネット通販で購入する方法です。

近年ではいろんなショップがインターネット通販でゾウリムシを販売しています。

楽天市場やヤフーオークションでもゾウリムシが普通に販売されていますので、そちらを利用するのが一般的かと思います。

 

ゾウリムシの値段

ゾウリムシの値段の相場は、私も良く利用しているCharmというショップでは、500mlのペットボトルに入って500円です。

これに送料が掛かるとさらにコストが掛かってしまう事になりますよね。

ヤフーオークションでは出品者にもよりますが、メール便などを利用した場合だと、わずか300円程度で十分な量のゾウリムシを購入する事ができます。

これらショップで購入する場合は、しっかりと管理されてゾウリムシのみが入った水で販売されていますので、余計な微生物が混入していません。

採取するよりも遥かに安心で嬉しい所ですね。

ですので、ゾウリムシは採取するよりもネット通販で購入する方が簡単で安価、さらには衛生面でも安心ですね。

 

 

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ゾウリムシの培養方法は?

ゾウリムシを増やす方法はいくつかあります。

ゾウリムシは単細胞生物で、細胞分裂して無性生殖でどんどん増えていきます。

一日にゾウリムシが分裂する回数は2回~4回程度と言われていますので、数日で莫大な数に増やすことも可能です。

実際の増やし方はとても簡単です。

用意するものは以下の通りです。

用意するもの

500㎖や2ℓなどのペットボトル

ゾウリムシの種水

ゾウリムシの餌となるもの

まずはゾウリムシの入った種水を用意します。

 

これが無いと始まりませんので、先ほどご紹介した方法で入手しましょう。

培養するためのペットボトルに、ゾウリムシの種水を少しだけ(5分の1程度)入れます。

その中にカルキ抜きをした水を8分目まで入れます。(カルキ抜きは必ず行ってください。)

そこへゾウリムシの餌となるものを入れるのですが、餌となるものはいくつかあります。

代表的なものは、

  • 米のとぎ汁
  • エビオス錠
  • 豆乳

などです。

エビオス錠とは、胃もたれや消化不良などに効く、天然ビール酵母の錠剤です。

2000錠入っておよそ2000円程度です。

これを1錠入れるとすぐに溶けます。

豆乳や米のとぎ汁も餌として十分有効です。

入れる量は、2リットルのペットボトルなら100㎖くらい入れると良いでしょう。

米のとぎ汁を使用する場合は、一回目のできるだけ濃いとぎ汁を使用しましょう。

米のとぎ汁は冷蔵庫で保管すると、1か月程度は保存することができます。

餌を入れたら、蓋をしてしっかりと振りましょう(シェイク)。

しっかり振ったら蓋を乗せる程度にしておき、倒れないように保管します。

 

 

注意点としては、水を入れる際にペットボトル一杯に水を入れない事です。

一杯まで水をいれてしまうと、酸素が少なくなってしまい、ゾウリムシが死んでしまいます。

また酸素補給のために、必ずキャップ(蓋)は閉めずに、被せておく程度にしましょう。

蓋をしないでおくと、空気中の微生物が混入する恐れがあるので、一応被せておく事をおすすめします。

またゾウリムシの培養には太陽光などの光は必要ありませんので、保管場所は暗いところでも大丈夫です。

 

数日でペットボトルがゾウリムシで一杯になりますので、新たに培養するかメダカなどの餌にするかなどして使用しましょう。

そのまま放置しておくとペットボトル内が酸欠状態となって、みるみるうちにゾウリムシが減少し、ある日突然全滅してしまう事も珍しくありません。

また、毎日の酸素供給のため、一日に数回ペットボトルをシェイクすることも需要なポイントです。

 

ゾウリムシの餌は個人的には米のとぎ汁が最もお手軽でおすすめの方法だと思います。

エビオス錠や豆乳も既に持っているのであれば利用してみると良いでしょう。

ただし、エビオス錠は臭いがきつく、刺激臭があるという口コミもありますので注意したいところです。

 

なお、その他の微生物ではミジンコなどが有名ですね。

ミジンコに関しては、以下の記事でも詳しくご紹介していますので、ぜひご覧ください。