
シマリスってそもそも懐く動物なのでしょうか。
一般的にペットと言えば懐くのが当たり前、のような感覚がありますよね。
犬や猫に代表される動物は私たち人間に懐く生き物です。
果たしてシマリスもこれらのペットと同じく懐く(馴れる)生き物なのでしょうか。
今回はシマリスの懐かせ方について詳しくご紹介していこうと思います。
目次
シマリスは懐く?
結論からいうと、シマリスは懐く動物です。
犬や猫と同じように私たち飼い主に馴らすことは十分可能なのです。
ただし、馴らすためにはやり方がありますので、一歩間違うと懐かせるどころか、逆効果になる可能性さえありますので注意したいところです。
懐くかどうかはわからない?
シマリスはまだまだ野性味を強く残した動物ですので、すべてのシマリスが懐くかどうかは正直わからないのです。
つまり、私たち人間の中にも人見知りの人がいれば社交的な人がいるように、シマリスにも懐っこい個体もいれば、そうでない個体もいるのです。
ちなみにそのシマリスが人懐っこい性格かどうかに関しては、実際にそのシマリスを飼育して接してみない事には分からないのです。
あまりいい言葉ではないかもしれませんが、当たりはずれがあるということでしょうか。
懐くシマリスの見分け方はある?
せっかく飼育するのだから懐く素質のあるシマリスを飼育したいところですよね。
シマリスを飼う場合、入手するのは襲われる絶望感らくシマリスベビーか、若いヤングアダルトの個体だと思います。
実際にパッと見て見極める方法はありませんが、おおよその判断ならする事ができます。
やり方はいたってシンプルです。
気になるシマリスがいたら、店員さんに許可をもらってちょっかいをかけて見ましょう。
もしも人間を避けるような素振りを見せたり、尻尾がふくらんで警戒するような素振りがあるようなら、そのシマリスはやめておいた方が良いかもしれません。
ちなみに尻尾を膨らませるのは警戒しているか興奮しているかのどちらかです。
ほとんど警戒せず、自分の方から寄ってきたり、人間の指などに好奇心旺盛な素振りをみせるようなシマリスは、将来ベタ馴れになる可能性を十分に秘めていますので、とてもおススメです。
それでも必ずしもそうであるとは言い切れませんので、ある程度の妥協は必要になるかもしれませんね。
シマリスの馴らし方
実際にシマリスを馴らすにはどうすれば良いかを考えてみたいと思います。
シマリスも言ってしまえば「動物」ですので、「餌」にはめっぽう弱いです。
ですので餌で釣る作戦は、他のどの方法よりも有効的な方法だと言えます。
馴らすためにも餌はなるべく手から与えるようにしましょう。
エサ皿に入れて与える方法が一般的ですが、それだけではなかなか飼い主との距離が近づかないのです。
もしもシマリスが警戒して手から与えようとしても寄ってこないことがあっても、そのうちお腹が空きますので寄ってきて餌をもらおうとします。
もしもシマリスのためにそんなに時間が取れない、という場合はエサ皿には控えめに餌を入れておき、毎日少しでもシマリスの給餌の時間をとって手から直接餌を与えるようにしましょう。
無理やり追い回さない
なかなか餌を手から取ってくれない、という事もおそらくはあることでしょう。
しかしだからと言って焦ってはいけません。
もしもシマリスが驚く様な事をしてしまうと、反って逆効果になり、シマリスとの距離がさらに遠のいてしまう事にもなってしまいます。
一旦警戒させてしまうと、懐かせるのは至難のワザです。
あくまでもシマリスのペースで、シマリスから近づいてくるのを待つスタイルで気長に馴らす必要があります。
焦らず気長に、がキーワードですね。
人間の手は餌をくれる神のごとき存在!?
シマリスにとって、人間の手は怖いものではなく、「餌をくれる、神のごとき存在」でなければなりません。
これをシマリスに分からせるには、手から餌を与えるスタイルを継続しなければいけません。
手に馴れたシマリスは、そのうち手と同じ匂いがする人間に対しても恐怖心を持たなくなります。
一度人間に対して親近感を覚えさせることができさえすれば、そこからは一気に距離を縮める事が可能になります。
簡単に手に乗るようにまで馴らすことができれば、人間に対する警戒心はほぼ無くなっていると言って良いでしょう。
ちなみに訓練で使用する餌は、なるべく嗜好性の高い餌(ヒマワリの種などのおやつ等)がとても効果的です。
おやつの与えすぎは良くないですが、こういう時のとっておきの手段として活用するようにしましょう。
まとめ
ではまとめてみましょう。
シマリスを馴らすためのポイントは以下の通りです。
- 人を怖がらない、好奇心旺盛な個体を選んで飼育するようにする。
- 餌で釣る方法が効果的。
- 餌はできるだけ手から与えるようにする。餌は嗜好性の高いおやつが効果的。
- シマリスを追い回したり、驚かせたり怖がらせるような事はせず、シマリスから寄ってくるのを気長に待つ。
- 手から餌を取るようになれば、次は手の上に餌を乗せて待ち、シマリスが自分から手に乗ってくるのを待つ。
- 手に乗るようになればベタ慣れ一歩手前。あとはスキンシップをできるだけ続けるようにする。
絶対に焦らない事がポイント。
何か月という長いスパンで徐々に馴らしていくように訓練していきましょう。