メダカ

春から夏にかけて屋外飼育で繁殖を楽しめるのがメダカ飼育の醍醐味ですね。しかし気温が下がってくると、屋外飼育の場合は冬眠させる必要があり、うまく育てることができなかったメダカとなれば冬を越せずに死んでしまう可能性も高いです。

そんな場合には屋外飼育から屋内飼育に飼育方法を切り替えることで対処可能です。そこで今回はメダカを屋外飼育から屋内飼育に切り替える際の注意点について詳しくご紹介していきたいと思います。

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屋内飼育のメリット

メダカを屋内飼育にするメリットは以下の通り。

・冬眠がいらないので簡単に冬が越せる
・冬でもメダカの繁殖が楽しめる
・横見が映えるメダカの鑑賞にも適している
・天敵に襲われない
・凍結しない

冬眠がいらないので簡単に冬が越せる

屋内飼育に切り替えると、冬眠させる必要が無くなりますので、比較的容易に冬を越すことができます。とはいえ、水槽の置き場所によっては一日を通しての気温差がありすぎるため、メダカの体調が悪くなることもあり得ます。あまり気温差が激しくならない場所に水槽を置くことが安全なメダカの屋内飼育のコツです。

ヒーターを導入することで、水槽の置き場所の問題は簡単に解決することができます。ヒーターを使い常に水温を25℃付近に保つことで、年中メダカを健康的に飼育することができますので、屋内飼育の際にはアクアリウム用ヒーターの導入をおすすめします。

冬でもメダカの繁殖が楽しめる

冬でも条件を満たせばメダカの繁殖を楽しむことができます。メダカの繁殖の条件は大きく分けて2つあります。それは、

・日照時間が13時間以上
・水温が20℃以上
・しっかりと栄養が摂れている

屋内飼育で水温を20℃以上に保っていても、それだけではメダカは繁殖してくれません。日照時間が13時間以上あることも大切な条件となります。もしもメダカを屋内で繁殖させたいのであれば、照明を取り付けて、13時間以上水槽が明るくなるように調整してあげて下さい。

また繁殖を行わない場合であっても、適度な光はメダカの健康維持のためには必須となります。ある程度の照明は点灯してあげましょう。照明はいろんなものがありますが、なるべく太陽光に近い光を出すタイプの照明にしてあげるのが良いでしょう。

またしっかりと餌を食べていう状態で、栄養が摂れているメダカでないと散乱してくれません。産卵には体力を使いますので、しっかりと1日数回に分けて餌を与えて下さい。これをパワーフィーディングと呼びます。

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横見が映えるメダカの鑑賞にも適している

メダカの鑑賞は主に上から見て楽しむ↑見という鑑賞方法が一般的です。しかし水槽飼育となると横から鑑賞することが多くなりますので、横から見ても見栄えの良いメダカを飼育するとより一層メダカの鑑賞が楽しめるでしょう。

天敵に襲われない

メダカの天敵は意外と多いものです。屋外飼育ではいろんな天敵の脅威にさらされることになります。たとえば、ヤゴであったりであったり、なども天敵となります。またちょっと珍しいメダカともなれば、盗難の恐れさえあります。屋内飼育に切り替えることで、こうした危険からメダカを守ることができます。

凍結しない

冬の屋外飼育では、場所にもよりますが飼育水が凍結してしまうこともあります。表面だけ氷が張ってもメダカは生きているくらいですので、多少の凍結なら問題ないことが多いです。しかし飼育水のほとんどが凍るともなれば、さすがのメダカも生きてはいけません。寒い地方に住んでいる人の場合は、屋内飼育に切り替えたほうが安全に冬を越せるでしょう。

水質の変化に注意

屋外飼育からいきなり屋内飼育に切り替えるとたくさんの弊害があります。その弊害とは、
・水温
・水質

この2つが主な要因となります。屋外飼育では水のろ過機能が自然に働いており、特に何もしなくても水が浄化されていく特徴があります。しかし屋内飼育においては、ろ過フィルターを別途取り付けて、人工的に水質の維持をしなければなりません。ろ過フィルターはたくさんありますが、メダカは強い水流が苦手。できるだけ水流が弱いフィルターを選ぶのが良いでしょう。

屋外から屋内に移動する際に、いきなり移してはメダカが水温変化に驚いてショックを起こす恐れがあります。移動するのであれば気温が下がり切らない秋のうちに切り替えるのがベストです。

寒くなってからの室内への切り替えは不可能ではありませんが、水合わせもそれなりに慎重に行わなければ、いくら水質の変化に強いメダカとはいえ負担が大きくなってしまいますので、水合わせは慎重に行って下さい。

水合わせキットなども販売されていますので、持っていないのであれば一つ持っておくと今後大変役に立ちますよ。

飼育水は屋外のものをそのまま使う

新しく置くない水槽を立ち上げるとなれば、飼育水を水道水から作るかと思います。しかし水道水は飼育水には向かず、まだメダカを飼育できる水とは言えません。メダカが好む水は水道水のような綺麗な水ではなく、バクテリアがたくさん湧いた水です。既に屋外でメダカを飼育しているのであれば、その飼育水をそのまま屋内に持ってくれば、簡単に早く水槽が立ち上ります。

この際のポイントとしては、できるだけ目に見える不純物を取り除くことです。目に付く細かいゴミなどですね。なるべく水だけを屋内水槽に入れるようにしてください。

まとめ

メダカを足内飼育に切り替える際の注意点をまとめると以下の通り。

・水質、水温をなるべく合わせてあげる
・気温が下がりすぎないうちに切り替える
・ろ過フィルターとヒーターを設置する
・適度な照明を点灯させる

これらのポイントを押さえておけば、うまく屋内飼育に切り替えることができるはずですよ。

メダカに関しては、以下の記事でも詳しくご紹介していますので、ぜひご覧ください。
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