クロハラハムスターというハムスターがいるのをご存知ですか。
ジャンガリアンハムスターやゴールデンハムスターと比べると、あまり聞き慣れない種類のハムスターかもしれませんね。
全く聞いたことがないという人もきっと多いはず。
今回はちょっと珍しいクロハラハムスターについて、詳しく調べてまとめてみました。
目次
クロハラハムスターとは？
クロハラハムスターはヨーロッパ原産で、ベルギーやルーマニア、またロシアなどに生息している大型のハムスターです。
大型のハムスターというだけあって、体長はなんと20㎝～30㎝にも達し、体重は700ｇ～1㎏にもなる巨大ハムスターといった感じです。
その他のハムスターと比べても、その体の大きさはずば抜けていることが良く分かりますよね。
またクロハラハムスターという名前は和名ですが、由来はその名の通りお腹の毛が黒いことに由来しています。
別名ヨーロッパハムスターとも言われていて、日本以外のではヨーロッパハムスターという呼び名で呼ばれています。
ペットとしての歴史は浅い
クロハラハムスターはヨーロッパでペットとして飼われ始めてからまだ間もないくらいペットとしての歴史が浅く、日本では1990年代後半になってようやく飼われ始めたと言われています。
ペットとしてはまだまだ普及しているとは言い難く、ペットショップでもまず見かける事がないくらいレアでだと言えるハムスターです。
ペットとして歴史が浅いので、懐きにくいとも言われていて、飼育するには難易度が高いとも言われています。
凶暴な性格
クロハラハムスターといえば凶暴、という紐づけをされてしまうくらい凶暴な性格であるという情報があります。
クロハラハムスター自体、特に凶暴であるとは言い切れません。
中には人慣れした個体もいますから、クロハラハムスターすべてが凶暴であるわけではないようです。
もともと野性味を強く残している動物ですから、人間に対しての警戒心や攻撃性を表に出してしまうのは野生動物としては当然の事なのです。
こうした野生を強く残しているペットはクロハラハムスターだけでなく、他にもたくさんいます。
野生の動物を飼うという事は簡単な事ではない、という事を覚えてときましょう。
クロハラハムスターの寿命
ハムスターの寿命はだいたい2年～3年というところがほとんどですが、クロハラハムスターに関してはちょっと違います。
なんと8年も生きる長寿なハムスターだという事ですので、飼うとなれば長い付き合いになることは間違いありません。
クロハラハムスターの飼い方
クロハラハムスターを飼育するのはゴールデンハムスターを飼育するのとあまり変わらないくらい簡単です。
しかし扱いに関してはかなり難しく、上級者にとっても難しいと言われているくらい困難になります。
ゴールデンハムスターをそのまま大きくしたような体をしていますので、ハムスター専用に販売されているグッズはほとんどが使い物になりません。
市販のケージのほとんどは、ジャンガリアンハムスターなどのドワーフハムスター用に作られていることが多く、小さすぎて使えません。
またゴールデンハムスターやキンクマハムスター用のケージでもクロハラハムスターには小さすぎます。
ケージはウサギやチンチラ、モルモット用の大きいサイズのものを選ぶ必要がありますね。
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ガラスケージはとてもおススメのケージですが、60㎝のケージではやや小さい印象です。
用意するのであれば90㎝以上の幅のあるものがおススメです。
大きなガラスケージや水槽は値段が高いですので、資金に余裕がなければ大き目の金網ケージでも問題ないです。
中でもケースバイケースシリーズはとても高機能なケージで、ハムスター飼育にとても向いていると思います。
床には専用のヒーターを挿入できる仕様になっていて簡単に床暖房にできますので、寒い冬の飼育にも活躍してくれる優秀なケージです。
また両サイドのガラスはメッシュパネルに取り換える事も可能で、蒸れやすい夏場には通気性も期待できるのも嬉しいポイントです。
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回し車
ハムスターサイズの回し車では小さすぎます。
クロハラハムスターが回せるものは30㎝の大きさがあるホイールしかありません。
正直30㎝のホイールでも小さいと思います。
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運動不足を少しでも解消するためには、できるだけ大きなケージを用意し、適度に散歩をさせるのが最も良い方法でしょう。
巣箱
他のハムスター同様に木製のもので大丈夫ですが、一度齧られだすとボロボロになって捨てるということが頻発しそうです。
巣箱は完全に消耗品だと割り切って買い替える前提で用意するのが望ましいでしょう。
給水器
水分補給は給水器の使用をおススメしますが、給水器本体がケージ内にあると齧ってダメにしてしまう可能性が高いので、飲み口の部分のみをケージに差し込めるようにしておくのが良いかと思います。
餌
餌は一般的なハムスターと同じで問題ありません。
ハムスターフードを主食として与え、野菜や果実、動物性たんぱく質の補給のためにミルワームなども時々与えると栄養バランスが良い餌を摂ることができます。
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床材
床材はウッドチップで問題ありません。
ウッドチップには広葉樹のものと針葉樹のものがあります。
ハムスターの中には稀に針葉樹に対してアレルギー反応を起こすものがいるため、気になるようでしたら広葉樹のウッドチップを使用すると良いでしょう。
広葉樹タイプのものは白樺チップが広く普及していておススメです。
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床材はできるだけたっぷりと入れてあげましょう。
潜れるくらいたくさん入れてあげるとストレス解消にもなるようですね。
トイレのしつけ
ハムスターは一般的にトイレのしつけは簡単に行う事ができますが、クロハラハムスターはトイレを覚える事がありません。
あちこちで排泄してしまう特徴がありますので、ケージがどうしても汚れがちになってしまいます。
出来るだけ頻繁に掃除を行い、清潔な飼育環境を保てるように注意しましょう。
床材の糞尿でで汚れた部分は毎日取り換え、週に一度はすべての床材を入れ替えましょう。
またケージは月に一度の頻度で洗ってあげるようにすれば丁度良いかと思います。
多頭飼いはできるのか
クロハラハムスターはゴールデンハムスターと同じく、縄張り意識がとても強いです。
飼育するのであれば一匹ずつの単独飼育しかできません。
複数飼育するとどちらかがケガをしたり、死ぬまでケンカをしてしまうくらい危険なのです。
クロハラハムスターの値段
クロハラハムスターはいったいどれくらいの値段で販売されているのでしょうか。
需要がそれほどなくてショップでもほとんど見かけない為、とても希少価値が高いです。
ですので販売していたとしてもとても高価で、数万円は下らないと思っておいて良いかと思います。
もし取り扱っているショップがあったのなら、実際の値段はショップに直接問い合わせてみるのが良いでしょう。
まとめ
クロハラハムスターは世界最大のハムスターで、ゴールデンハムスターをそのままそっくり巨大化したような容姿をしています。
まだペットとしての歴史は浅く、性格はとても凶暴であることが多いのも特徴です。
飼うにはそれ相応の覚悟が必要で、馴らすことはもちろん困難を極めますし、突然攻撃されてケガをしてしまうリスクもあると思います。
日本では特にマイナーなハムスターですが、上級者になってくればこういった変わったハムスターの飼育にも挑戦してみたくなるのでしょうか。
他の種類のハムスターについて
その他のハムスターに関して、以下の記事で詳しく紹介していますので、ぜひご覧ください。
