ミシシッピニオイガメというカメをご存知ですか?
カメをペットにする人は結構多いのですが、クサガメやイシガメといった国内で生息しているカメを捕まえてペットにしていたりしますよね。
他にはミドリガメがよくペットにされるカメとして有名ですね。
近年ではそんなカメたちの中でも、ミシシッピニオイガメというカメがペット用のカメとして有名に、そして人気になってきています。
果たして、どうしてそんなに人気があるのでしょうか。
そしてペットにしやすい理由はなんなのでしょうか。
今回はそんなミシシッピニオイガメについて、生態や飼育方法について詳しくご紹介していきたいと思います。
目次
ミシシッピニオイガメとは?
ミシシッピニオイガメはドロガメ科ニオイガメ属に分類されているカメの一種です。
ニオイガメという名前からもわかるように、臭いニオイを出すことでも知られています。
しかしミシシッピニオイガメは飼育下では、そのような臭いニオイは滅多に出さないので飼育する際に心配する必要はありません。
分布はアメリカ合衆国からカナダにかけて生息しています。
水棲ガメですので、一生のほとんどを水中で過ごすため、陸に上がってくることは滅多にありません。
また夜行性のカメで、未明の朝や夕暮れ時に活動する習性があります。
逆に日中は川底の砂の中に潜って休んでいることが多いです。
総合的にペット向きなカメで、日本でもかなりの量のミシシッピニオイガメが流通しています。
大きさ
チビガメとも言われているほどで、大きくなってもわずか13㎝ほどにしかなりません。
ペットにされているカメで有名なものに「ミドリガメ」がいます。
ミドリガメは実際には「ミシシッピアカミミガメ」という外国産のカメの幼体で、始めは小さくても成長すれば30㎝ほどにもなるカメです。
この事を知らずに逃がしてしまったり捨ててしまう人が続出し、大きな問題にもなりました。
その点、ミシシッピニオイガメは成長しても小さいサイズのままで可愛らしく、ペットとして人気の理由の一つでもあるようです、
ちなみにミドリガメに関しては、以下の記事で詳しくご紹介していますので、ぜひご覧ください。
寿命
カメと言うだけあって、寿命は約30年と長生きです。
飼育下で上手に飼うと、なんと50年もの間生きることができるとされ、飼育するとなるとかなり長い付き合いになることは間違いなさそうですね。
値段
流通しているミシシッピニオイガメの値段はおよそ3,000円程度で、お手頃な値段で購入する事ができます。
流通している個体は、輸入個体か国内繁殖個体かのどちらかになります。
購入するのであれば、国内繁殖個体を購入する方がおススメですね。
ミシシッピニオイガメの飼育方法
それではミシシッピニオイガメの飼育方法を、必要なものと併せて順番にご紹介していきます。
水槽
水槽は大きなものでなくても構いません。
30㎝のキューブ水槽、45㎝水槽、60㎝水槽などがありますね。
水はカメが潜って泳ぎ回れるように深めに入れておきましょう。
餌
雑食性ですので、魚や貝類、昆虫、果物、水草、藻などなんでも食べています。
しかし飼育下ではそんなたくさん、色々な餌を用意できないですよね。
そこで良いものがあります。
なんとカメの餌とう便利なものが販売されているのです。
栄養バランスも考えられており、お手軽でとてもおススメです。
浮上性のものと沈下性のものがありますが、どちらでも食いついてさえくれれば問題ないです。
バスキングライト
ミシシッピニオイガメは夜行性で、大半を水の中で過ごす生態ですので、太陽光代わりのバスキングライトは必要ない、とも言われていますが、日光浴は体の調子のバランスを整えてくれる働きがあります。
あっても良いと思いますので、余裕があれば導入してみましょう。
バスキングライトを導入する場合は、上陸できるような場所を用意し、そこを日光浴できるホットスポットにしてあげると良いでしょう。
紫外線ライト
爬虫類の発育のためには紫外線は無くてはならない大切なもの。
必ず導入しておきたいアイテムです。
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水中ヒーター
ミシシッピニオイガメの飼育適温は26℃前後です。
水槽の温度は常に26℃をキープしておけるように、水中ヒーターを導入しておきましょう。
温度を自動的に調節してくれる、サーモスタット機能が付いているものがあります。
便利ですのでぜひ使ってみて下さいね。
フィルター
カメは水を汚すことで有名です。
糞尿も水の中でしますし、食べ物の食べかすもそのまま水中に放置されます。
あっという間に水が汚くなってしまうのです。
水替えは2~3日に一度くらい行うのがベストですが、それでもすごい早さで水が汚れ、ニオイもしてしまいます。
フィルターは水をある程度きれいにろ過し続けてくれる優れモノですので、カメ飼育には必須と言えるでしょう。
いろんなタイプのフィルターがありますが、2種類くらい併用しても良いかも知れませんね。
フィルターにはお金をかけても問題ないと言えるでしょう。
エアレーション
通称「ブクブク」ですね。
水中で生活するミシシッピニオイガメですから、酸欠にならないようにエアレーションは入れておきましょう。
混泳
ミシシッピニオイガメは温厚で攻撃性も少なく、他の魚などの生き物と混泳させやすい事でも知られています。
しかしミシシッピニオイガメは小魚、エビなどは餌として食べてしまいまう事もあります。
魚もすばしっこいので、そうそう食べられることはないですが、混泳させる生き物がトロい場合は食べられやすいです。
またあまりに小さいとやはり餌にされてしまいますので、ある程度の大きさのものにしておきましょう。
まとめ
ミシシッピニオイガメは成長しても小さいサイズで、水棲のカメということもあり、とても飼いやすい特徴があります。
成体も入手しやすく、一般的なペットショップでも簡単に購入する事ができます。
注意点としては、カメは水槽の水をすごい早さで汚していきますので、水替えはできるだけ小まめに行いましょう。
初心者にも小さくて飼いやすいミシシッピニオイガメ。
カメ飼育に挑戦してみたい人にはぜひおススメしたいカメですね。