ベタ

ベタ

ベタは熱帯魚飼育の中でも奥が深く、様々な形や色のベタが日々作出されています。

そんな美しいベタたちを繁殖させるためには、知っておかないといけない事や注意点などもたくさんあるのです。

そこで今回は、ベタの繁殖のために必要な環境や、交尾から産卵までの注意点に関して詳しく調べてまとめてみました。

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ベタの繁殖環境

まず普段より少し大きめの水槽を用意しましょう。

大きさは30cmから45cmくらいがいいでしょう。

水深は15cmほどにして浮き草を入れておきましょう。

浮草は色々な種類がありますが、サルビニア、ウィローモスなどがおススメです。

あとは必ず蓋を用意してください。

これはベタが思いのほかジャンプ力が強いのと泡巣を壊さないようにするためです。

そして水温は少し高めの27度~28度に設定しましょう。

あとはライトもあった方が中の様子を観察しやすく、おススメです。

 

泡巣とは?

泡巣とはベタのオスが口を水面から出したり入れたりしながら泡を一つずつ出して作る巣のことです。

この巣にメスが産んだ卵を一つずつくっつけて育てます。

生まれたばかりの稚魚もこの巣の中で育てられます。

ベタは子育ての熱心な魚なのです。

 

ペアリング方法は?

まずベタを繁殖させるには親になる個体が元気でなくてはなりません。

そして発情して繁殖に適した個体を見つけるコツは、オスの場合は1匹でも泡巣を作るものを選び、メスの場合はお腹が大きく卵巣が透けて見えるものを選びましょう。

次はペアリングですが、いきなり2匹を同じ水槽に入れてはいけません。

相性が合わないと喧嘩をしてしまうからです。

メスがオスを攻撃する場合もあるので注意が必要です。

手順としては、まずは2匹を別々の水槽に入れ(この時は小さくてもよい)お見合いをさせます。

通常お見合いは1日ほどでいいでしょう。

この時オスの場合は泡巣を作り始めたらOKのサインです。

メスの場合は背中からお腹に横縞(魚は縦横が普通と逆です)ができたらOKのサインです。

双方ともOKだと判断ができましたら、2匹を大きめの水槽に入れてしばらく目を離さずに様子を見ます。

喧嘩をするようでしたらこのペアリングは失敗、うまくいくと求愛行動が始まります。

求愛行動の特徴は、オスがメスの体をつついたりメスを囲んだりします。

そしてその後交尾が始まります。

交尾はオスがメスをまるで抱き寄せるかのように抱え込みます。

まるで魚が抱擁しているかのようで、見入ってしまいますね。

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卵を生んだら?

メスが卵を産んで下に落ちるとオスがその卵をせっせと泡巣に運びます。

メスも一緒になって卵を運ぶこともありますので夫婦の子育てを観察してみましょう。

水深を15㎝に設定したのは卵を泡巣まで運びやすくするためです。

水深が深いとオスが疲れてしまい、あまり好ましくありませんので、卵を運びやすいように浅めに設定します。

メスは求愛行動でオスに散々つつかれるので傷ついていることがあります。

産卵の疲労もあるので、卵を産んだらすぐに別の水槽に入れてあげましょう。

そのままにしておくと、オスがメスを追い払おうとしますが、これはそういう本能であり、オスが子育てをするのが普通だからです。

イクメンな魚だということですね。

また、産卵後のメスの体に傷があるときは、メチレンブルー等で薬浴させるなどして回復させてあげましょう。

ベタの交尾に際して、メスがボロボロになることは良くあることです。

むしろ、交尾後にメスが奇麗な姿でいる事が珍しいくらいですので、驚かずにこういうものだと割り切って繁殖に臨むようにしましょう。

 

交尾の注意点は?

求愛行動の後に交尾が始まりますが、うまくいかない場合もあるのでそのときは中止にしてください。

メスが弱って死にかけていたり、オスがメスに攻撃されているときはすぐに別々の水槽に分けてあげましょう。

あとは数日経っても卵を生まないようでしたら、その場合も中止にした方がよいです。

あまり長引くと体力を消耗して弱ってしまうかもしれないからです。

 

まとめ

ベタは気が合わないと喧嘩をして相手を死なせてしまうこともあるので、必ずお見合いをしてから交尾させましょう。

お見合いがうまくいってもその後の行動によっては中止にせざるを得ないことも覚えておいてください。

また子供が生まれた場合、その子供をどうするかについても前もって計画を立てておきましょう。

 

ベタに関する記事

ベタに関する事は、以下の記事でも詳しく紹介していますので、ぜひご覧ください。