ベタという熱帯魚がいるのをご存知ですか。
とても派手な姿と色は見るものを惹きつけ、魅了します。
近年ではブリーダーもたくさんいる事から、様々な色や形のベタが生み出されています。
闘魚としても有名な熱帯魚で、特にオス同士を一緒に住まわせると、どちらかが死ぬまでケンカをすると言われるくらい性格がキツい魚でもあるのです。
そんなベタですが、いったいどんな生態をしていて、どんな特徴を持っているのでしょうか。
今回はベタの特徴や性格、寿命などについて詳しく調べてまとめてみました。
ベタってどんな熱帯魚?
ベタはタイのメコン川流域原産の熱帯魚で川や田んぼなどに生息する淡水魚です。
ベタには大きく分けて2種類あります。ワイルドタイプと改良タイプです。
ワイルドタイプとは野生の姿そのもののベタで、改良タイプは品種改良を重ねて作られたもの、となります。
一般的にペットショップなどで見かける美しい姿のベタは改良タイプになり、「ショーベタ」などと呼ばれています。
また、オスはヒレが大きく赤や青などの色合いが非常に美しい熱帯魚です。
ベタの特徴は?
よく見かけるのがトラディショナルという種類のベタですが、他にもヒレがギザギザのクラウンテール、尾鰭が180度開くハーフムーンなど色々な種類があります。
その姿や色合いの美しさゆえにいつまで見ていても飽きることはありません。
そしてベタには他の魚と違うベタならではの特徴があります。
それは口から呼吸が出来ることで、口を水面から出して空気を口に取り入れ酸素を体内に吸収することができるのです。
それなのでベタは『酸欠に強い魚』とも呼ばれているのです。
ベタの寿命は?
一般的な寿命は2年くらいと言われていますが、環境によっては3年から5年生存したという報告もあります。
ベタは半年ほどで大人になりますが、ペットショップで売られているものは既に大人になった状態のものが多いので、実際のお付き合いの期間は1年半くらいと考えておいた方が良いでしょう。
また若いものに混ざって老齢のものが売られている場合がありますので。購入時には特に気をつけましょう。
ベタの年齢はある程度は見分ける事ができます。
見分け方として老齢のものは『体が痩せて頭でっかちになっている』、『ヒレの弾力性がない』というものがありますので、よく観察をして選びましょう。
そして少しでも長生きさせるためには、「水槽をこまめに掃除して清潔にすること」です。
ベタは酸欠に強いからと言って水槽のお手入れを怠ってはいけません。
水質が悪くなると病気になってしまいます。
また、餌のあげる量は少なめにした方が良いでしょう。
人口の餌は栄養が豊富で食べすぎると人間でいうところの生活習慣病になってしまう可能性があるからです。
水槽に関しても注意が必要です。
よくお店ではコップや小さい容器に入れた状態で売られているのを見かけるかと思います。
それを見て真似してコップなどで飼うのはいけません。
お店で売られているものはプロがしっかりと管理をしてディスプレーしているのです。
実際は容器が小さすぎると温度変化などが起きやすくベタを飼育する環境としてはよくありません。
また、金魚鉢のような丸いものではベタが歪んで見えるためベタの美しさが半減してしまいます。
それなので四角い容器、出来ればガラス製のものを使用すると良いでしょう。
その方が美しく見えますよね。
ベタの性格は?
ベタのオスは縄張り意識が強いことで有名です。
自分の縄張りに入ってきたものを攻撃する習性があります。
原産地では『闘魚』として賭け事に使われるくらいです。
それなのでオス同士を同じ水槽で買うことはオススメしません。
ではメスなら大丈夫かと言うとそうでもありません。
メスにも気性の荒いものもいてメスがオスを攻撃するなんていうこともあります。
ベタの場合は基本的に混泳は厳しいいと考えた方が良いでしょう。
また、水槽が小さすぎるとオスがメスを襲うということもありますので、あまり小さい水槽を使わない方が良いでしょう。
フレアリングとは?
ベタにはフレアリングというものがあります。
これはオス同士が威嚇する時に背鰭や尾鰭、エラを極限まで広げて体を震わせるものです。
フレアリングはヒレの癒着を防いだり運動不足の解消にもなりますので、1匹で買う時は鏡に自分の姿を映させたりほかのベタの写真などを見せてフレアリングをさせてあげると良いでしょう。
しかしあまり頻繁にやるとフレアリングをしなくなってしまいますので、やりすぎは禁物です。
ベタも疲れてしまうのです。
1度のフレアリングも10分以内にしましょう。
また複数で飼う時は普段は間仕切りなどでお互いの姿が見えないようにしてあげる事で、ストレスを軽減し、疲れさせないで飼う事ができます。
まとめ
ベタはヒレが大きく色鮮やかなとても美しい熱帯魚です。
綺麗だからといって何匹も購入して同じ水槽で飼ってしまうと喧嘩をして弱ってしまうかも知れませんので、単体で飼うのがおすすめです。繁殖を目的とする時は老齢のものを購入しないようにしっかりと見分けることが大事です。
一般的に強い魚として認識されていますが、きちんと管理しないと病気になって弱ってしまいます。
水槽のお手入れなどを怠わらないように注意しましょう。
ベタに関する記事
ベタに関する事は、以下の記事でも詳しく紹介していますので、ぜひご覧ください